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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第91話】せくちーでびゅーちーできゅーちー♡

5月の末日。夏が近づいてきた研究所。


かえぽ助手「博士、なおたんの服もそろそろ夏服に替えてもイイんじゃないでしょうか!?」


ぽん博士「あー、、そうだなあ。。暑くなってきているからなあ。。なおたんは『ひまむら』の1枚500円のTシャツなんかでもイイんじゃないかな!?」


なおたん「今度は、せくちーでびゅーちーな服がイイなー♪。。♪なっつのーおじょおーさんー、値引きがとっても上手いよー♪」


かえぽ助手「なおたん、どうせ綺麗な服着ていてもポンキーとじゃれあったりして、すぐ傷めたり汚したりするじゃない!!」


なおたん「あー!でもねー、もっとオシャレな服だったら、もっともっと大事に着るよー!!、、カニに誓うよー♪」


ぽん博士「『蟹』に誓ってどうする!?。。なおたん、『ひまむら』でもセクシーな服はあるかもしれんぞ~!!」


なおたん「えー!!だってー、『ひまむら』の服着ているかえぽは全然せくちーじゃないよー!!」


かえぽ助手「どうしてこれが『ひまむら』の服だって知ってんのよ!?。。あのねー、これは仕事中だからこんな地味な感じの着てるのよ!、、プライベートのときはもう少しカッコイイの着ているんだからね!!」


ぽん博士「なおたん!かえぽ君がセクシーじゃないのは、『ひまむら』の服のせいでは無いぞ!、、そもそも かえぽ君は何を着てもセクシーには無らんのだ!!」


なおたん「ふーん。そうなのかー。。」


かえぽ助手「『そうなのかー。。』じゃないっ!!、、博士っー!なおたんに余計な情報入れないで下さいっ!!、、もー!どうしてそういうのは素直に聞くかなー!?。。あのね、なおた、、」


 ピンポーン♪


なおたん「あ!誰か来たー!見てくるー♪」


かえぽ助手「話を聞けーいっ!!」



なおたん「荷物の宅配のお兄さんだったよー♪『サインお願いします!』って言われたよー!宅配のお兄さん、私のファンなんだねー!照れますなー!うひょー♪」


ぽん博士「けしてそうでは無いとは思うがそう思いたかったらそういうことにしておけ!。。で?何処からの荷物だ?。。んー?『○○芸能プロ』!?、、なんだこれは!?」


かえぽ助手「博士!『○○芸能プロ』って、大手の芸能事務所ですよ!。。どうしてここからウチに荷物が!?。。とりあえず開けてみますね!!」



なおたん「わあー!洋服だよー♪カワイイ!カワイイー♪」


ぽん博士「なんでウチに洋服が!?、、どうなっとるんだ!?」


かえぽ助手「サックドレスっぽいですねえ。レトロな雰囲気なんだけど、それがスゴイ可愛い!。。あ!中に手紙が入ってますよ!!、、えーとなになに。。」


『なおたん へ

なおたんは優しいから、いらないよって言ってくれたけど、やっぱりどうしてもなおたんにお礼がしたいので送ることにしました。なおたんに似合いそうな洋服を一生懸命考えて選んだよ♡

 香絵菜より』


ぽん博士「『香絵菜』!?。。香絵菜ってあの香絵菜ちゃんかー!?、、なんと!?本物かー!?」


かえぽ助手「ですよねー!!あの女優の香絵菜ですよねー!!。。あ!もう一通手紙があります!!」


『ぽんちゃ様、かえぽ様、初めまして。

女優業をやっている香絵菜と申します。突然の手紙の送付失礼いたします。実は私は以前、自動車に轢かれそうになったところをなおたんに助けてもらいました。先週、偶然にもなおたんに再会することが出来まして、そのときに博士のお名刺をいただきました。勝手に荷物を送ってもいいものか悩みましたが、命の恩人のなおたんにどうしてもお礼がしたくて、こちらの住所のほうへ送らさせてもらいました。なおたんのような優しいロボットを作ってくれて本当にありがとうございます。

 香絵菜』


かえぽ助手「。。だ、そうです。。なおたん!、香絵菜と何があったのー!?」


なおたん「あはははー♪あのねー!爆走トラック一番星キーラキラがねー、香絵菜ちゃんに突っ込んできてねー、私ぴょーんって飛んで、バッて抱っこして、も一回ぴょーんって飛んで、ガコ!ッてブロック塀にぶつかって。。あー!!ブロック壊しちゃったから、その家のおじいちゃんにごめんなさいってしたら、『いいてーいいてー!』って言ってくれたよー!ダンディなおじいちゃんだったよー!!」


ぽん博士「なおたん、人命救助をしたのか!?。。まさかその相手があの香絵菜ちゃんだったとはなあ。。あ!だけど、よその家のブロック塀壊しちゃったのか!?。。そりゃイカン!お詫びをしにいかんとだ!!」


かえぽ助手「あ!そうですよね!。。ところで博士、手紙には『ぽんちゃ様』ってなってましたね。。」


ぽん博士「『ぽんちゃ様』だって!、、可愛いねえ~♪。。いや~、なおたんを作って良かったなあ!!」


なおたん「ぽんちゃ、良かったねー♪」


ぽん博士「ぽんちゃではない!ぽん博士だ!!」


かえぽ助手「なんで、なおたんが言うのはダメなんですか!?」


なおたん「ねーねー、かえぽー、この服着てお出かけしたーい♪」


かえぽ助手「あ!そうだよね!この服はなおたんへのプレゼントだもんね!。。じゃあ、私明日は休みだから、一緒に風呂町のほうにでも行ってみようか!?。。私だってオシャレすればカッコイイんだってのを、なおたんにも見せてあげるわよ!!」


そして次の日。


かえぽ助手「なおたん!せっかくだから、服に合うようにメイクしてあげるわよ!。。髪型も、ちょっと変えていつもより大人っぽくしたほうがイイかな!?」


なおたん「わー♪びゅーちーきゅーちーにしてねー♡」


かえぽ助手「はいはい!ビューティーでキューティーになりたかったら、ジッとしていてね!!」



かえぽ助手「よし!オッケー!、、さ!なおたん出かけよっか!!」


なおたん「うひょー♪かえぽ、ありがとねぎねぎー!。。ぽんちゃー、いってきまーす!!」


ぽん博士「だからぽんちゃではな、、え!?。。なおたん!?、、ホントになおたんか!?。。『びゅーちー』だなー!!」


かえぽ助手「ですねー。。想像していたよりもはるかに『きゅーちー』になりましたね!!」



挿絵(By みてみん)

イラスト:やまこ



なおたん「かえぽ、かえぽー!『ひまむら』でお買い物しよー♪」


かえぽ助手「あれー?、、なおたん、『ひまむら』の服でもイイのー!?」


なおたん「だってー!香絵菜ちゃんから貰ったこの服は汚れないように、いつもは着ないで飾っておくんだもーん♪。。それに私、『ひまむら』の服、好きだよー!!あはははー♪」


-END-

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