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ロボットなおたん  作者: Nau
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【第79話】運転手は君だ

先日、なおたんがタイヤ交換を行って自分の車が傷だらけになってしまった※ かえぽ助手は、車を修理に出すために、とある自動車修理工場になおたんと一緒に来ていた。


※【第77話】タイヤ交換を参照。


店員「あー、、お客さん、すみません!ちょっと修理依頼のお客さんが重なってしまって。。今、代車出せるのがこの古い『ミニ・クーパー』しかないんですよ~!。。こちらでもよろしいですかねえ!?」


かえぽ助手「え~!大丈夫かな!?私でも乗れるもんですか~!?」


店員「んー、、正直現在の国産車に比べると、ちょっとクセがあるかも知れません。だけどそのクセが運転していて楽しいんですよ!かなり古いですがまだ現役バリバリですよ!!」


なおたん「お客さーん、これイイっすよ~!お安くしておきますよ~♪」


かえぽ助手「あなたはここのセールスマンかっ!?。。えー、、そうですねー、、なんにしてもやっぱり車が無いと困るから、これでイイですよ。」


店員「ありがとうございます!出来るだけ急ぎますので、よろしくお願いします~!」


なおたん「さすがはお客さん!お目が高いっ!!」


かえぽ助手「ベテランセールスマンかいっ!?、、この車は代車なのよ!買ったんじゃないの!。。よし、なおたん、行くわよー。」


なおたん「ひゅー♪、、ドーラちゃん♪イーブちゃん♪2人合わせてドライブ~♪ららら~♪」


かえぽ助手「もー!、、遊びに行くんじゃないんだからね!!、、そもそも、なおたんが私の車ゴロゴロと転がしちゃったもんだから、あっちこっちボコボコになっちゃって修理に出すことになったのよ!!。。わかってんのかなー!?」


なおたん「そんな昔の話は忘れちまっただー♪」


かえぽ助手「昨日の話ですっ!!」


車を走らせてから数分後。交差点の信号が赤に変わったので、かえぽ助手は車を停車させた。数秒後、信号が青に変わり発進させようとしたときに事件は起きたのであった。


 ブルル。。プスン。


かえぽ助手「あれ?エンジン止まっちゃった!。。え?あれ?ちょっと!やだ!、、エンジンかからない!どうしよう!?。。」


なおたん「パンストしたんだねー!、、大丈夫だよー!私が車押してあげるよー♪」


かえぽ助手「あー!ごめんね!ありがとう!お願いねー!!、、ちなみに『エンスト』だからね。」


なおたん「かえぽー!じゃあ、いっくよ~♪、、せーの!!」


かえぽ助手「わわ!なおたーん!ゆっくりでイイか、、って、はやっ!!、、えー!?ちょっと速すぎるわよー!!」


なおたん「お客さーん!湯加減どうですかー!?」


かえぽ助手「お風呂じゃないからっ!!、、なおたん!ちょっと速すぎるってば~!!」


ものすごいスピードでミニ・クーパーを押す、なおたん。それでもなんとか目的地までには行けるかな?などど少しだけ安心したのもつかの間、目の前に赤く光った棒を振る警官の姿が見えたのであった。


かえぽ助手「あれ?お巡りさん!?。。しまったー!、、ネズミ捕りやっていたんだ!?。。ちょっと!なおたん!止まって!止まってー!!」


スピードを落とし、検問中の警官の前でかえぽ助手は車を止めた。


警官「はーい、止まってくださーい!、、ちょっとスピードオーバーしてたみたいですね!、、そちらに車寄せて降りてもらってイイですかー。」


かえぽ助手「あちゃー、、結構スピード出ていたもんなあ。。なおたーん、だから言ったのにー、、とほほ。。」


なおたん「止まりまーす!ぷしゅー♪」


がっかりしたかえぽ助手の気持ちとは反対にいつも通りにニコニコしながら、なおたんはゆっくりと車を押して少し先の路肩脇で停車させた。

少し不思議そうな顔をして、車を眺める警官。


警官「あれ?エンジン動かないんですか?、、今までどーやって走ってたの!?」


かえぽ助手「あ、あの、交差点で信号待ちしていたら急にエンジン止まっちゃって、それからかからなくなっちゃったんです。。それでこのコから押してもらって。。そしたら思った以上にスピード出ちゃったみたいで。。スミマセン。。」


警官「へ!?『押してもらって』って言ったって、(時速)80キロ近く出てたんですよ!。。いやー、人間がそんなに速く車押すことなんて出来る訳ないでしょー!?」


なおたん「私、人間じゃないよー♪」


かえぽ助手「このコ、ロボットなんです!!」


警官「はいー!?ロボットー!?。。はー、、あなたロボットなの!?ひゃ~!、、そうかー!スゴイ良く出来てるんですねえ!驚いた!!。。あー、、だけど、どうであってもスピード違反になっちゃうからね!、、すみませんが、運転免許証を拝見させてもらえますか!?」


なおたん「はーい!どぞどぞー♪」



挿絵(By みてみん)



警官「がははははっ!面白いロボットだねえ~!!、、あのね!君じゃなくて、こちらの運転手さんのをお願い出来るかな!?」


かえぽ助手「あああ!!す、すみません!!、、なおたん、また新しいの作ったのね。。」


なおたん「今度はここにポンキーの写真もくっつけるんだよー♡楽しみー!うひょー♪」


警官「本人としては本物の免許証と変わらないつもりでいるみたいだねえ!、、はい、じゃあ拝見しますね。。えーと、かえぽさん、、ね。。(中略)。。はい、じゃあ、今回は2点減点になって、反則金がこちらになります。。期日内にお支払いをお願いしますね!!」


かえぽ助手「はー、、わかりました。すみませんでした。。わ!けっこうな金額ですねえ。。」


なおたん「お客さーん、お安くしときましたよ~♪」


警官「セールスマンかっ!?」


-END-

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