【第53話】なおたん 飛ぶ
研究所から少し離れた飛行試験場。ぽん博士とかえぽ助手は人工知能を搭載した飛行ロボットの開発のため、実験を行っていた。
実験を終え機材の片付けをしているところ。。
かえぽ助手「博士、流石になおたんには飛行機能は付けなかったんですね。」
ぽん博士「ふっふっふっ。。そう思うだろ?。。実はなおたんにも空を飛べる機能があるのだ!!」
なおたん「あるのだー♪」
かえぽ助手「ええ!?なおたんに飛べる機能なんてあったんですか!?」
ぽん博士「。。とは言っても、まだ実用レベルには程遠いんだけどねえ。だけどそこの鉄塔くらいの高さまでは飛べるんじゃないかな。」
かえぽ助手「それでもスゴイですねえ!。。だけど、どうやって!?」
ぽん博士「なおたんの脚にはジェットエンジンが組み込まれているのだ!ただ、なおたんの小さい足の裏から噴射させるとなると、かなり小型のエンジンになるため能力は限られてしまう。なので長時間の飛行は今の段階では難しいな。」
かえぽ助手「それで、なおたんの足の裏には穴が開いていたんですね!あれは噴射口だったのか。。」
なおたん「ガムテープで穴塞いでいるんだよー!だけどいっつも私が寝ている間にポンキーが剥がしちゃうんだよー!あはははー♪」
かえぽ助手「なんでまたガムテープ!!。。ちゃんとしたカバーみたいなの無いんですかー!?」
ぽん博士「わはははっ!別に蓋とかしなくてもイイ構造になっているからなあ。。気になるんであれば何か考えておくわい。。そうだ!今日はこの予定では無かったんだが、せっかく飛行試験場なんだから、なおたんの飛行機能もちょっと試してみるかね!?」
なおたん「わー♪飛んでイイのー!!飛びます、飛びます♪」
かえぽ助手「坂上次郎かい!!」
ぽん博士「かえぽ君、よく知ってるなあ。。あー、なおたん!先に靴と靴下を脱ぎなさい。そのまま飛んだらジェットの炎で焼けてしまうからな!」
なおたん「おっけー!ぽんちゃ!!」
ぽん博士「ぽんちゃでは無い!ぽん博士だ!!」
かえぽ助手「なんかそのセリフ久しぶりですね。。しかし飛ぶ度に靴と靴下脱ぐのちょっと面倒ですねえ。」
ぽん博士「なおたん用に最初から穴の開いた靴と靴下を作らんとだな!」
なおたん「♪銀河を超えて、ラジバンダリへ~♪。。準備おっけーだよー♪」
かえぽ助手「それを言うならイスカンダルでしょ。」
ぽん博士「なおたんに飛行機能を付けたのは非常時に備えてという理由からなのだ!例えばビル火災なんかでは、なおたんが外から飛んでいって人を救護したりすることが出来る。かえぽ君くらいの体重であれば楽に抱えて飛行出来るくらいの能力は持っているという訳だ!。。なおたん、かえぽ君を抱えたまま1メートルほど浮き上がってみてくれるか!」
なおたん「お姫様だっこー♡」
ひょい!
かえぽ助手「えええ?きゃっ!!。。あああ、わ、私最近ダイエットさぼっているから重いかもしれ。。ひゃああ!!」
ビュワワワワワー!!
かえぽ助手を抱えて地面から離れた なおたん。
ぽん博士「おっとっと!!。。なおたん!急に出力を上げないで徐々にぱわ、、あー、、あらら、、もうあんな高さに。。」
ビュワワワワワワワワワワワーーー!!
なおたん「びゅーーーん!!うひょひょー♪」
あっという間に鉄塔の高さ程まで飛び上がった。
かえぽ助手「なななな、なおたーん!たたたた高い~~~!恐い~~~!!降ろして~!!ひいいいい!!」
なおたん「到着ー!てっぺんでーす♪」
鉄塔の頂上のわずかなスペースにかえぽを降ろす なおたん。
かえぽ助手「なななんでここで降ろすのよー!!、、恐いってば!!ちょっと、なおたん!早く下に戻して!!。。あれ?。。なおたん?。。もしもーし!!」
なおたん「(自動音声)エネルギー切れのため、待機モードに切り替えます。な・の・で、おやすみなさーい♡。。(_ _)...zzzZZZ乙乙乙」
かえぽ助手「ええええええええ!!!なんでここで!?ちょっとー!なおたん!起きてー!!なおたんってば!!!」
ぽん博士「あー!やっぱりそれくらい飛んじゃうとエネルギー使い切っちゃうんだなあ!わはははははははっ!!」
かえぽ助手「笑い事じゃないですよーーー!!。。どうすればイイんですかーーー!?。。高い恐い高い恐い高い恐い(T_T)」
ぽん博士「かえぽくーーーん!!心配するなーーー!!夜までにはなんとかするーーー!!」
かえぽ助手「え~~~!!夜までこんな状態ですか~~~!!お昼は抜きになるし~~、、も~~~~~~!!!」
ぽん博士「ダイエットになるなーーー!!」
なおたん「(_ _)...zzzZZZ乙乙乙。。むにゃむにゃ。。お空は気持ちイイなー。。むにゃ。。(_ _)...zzzZZZ乙乙乙」
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