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『まっさらなページ』

 この喜びを言葉にしたいが、声にならない。

 なら、文字ならどうだろう?

 そう思って、新しいページを開いてみたものの、ペンを持った指先はピクリ、とも動かない。


 なぜ?

 こんなにも、うれしいのに。

 なぜ?

 わたしは、動かない?


 心が麻痺している。しびれている。

 喜びという、砂糖のような甘美なものに舌ではなく、心を持って行かれてしまった。


 貴女の想いがわたしの心をピン留めしている。


 ああ。

 何を、書けば良いんだろう?


 ──やっぱり、ペンは動かない。

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