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第87話 移動開始

最初のポートを正面にして結界の移動速度で移動。時速は最大で30㎞。まぁ、急いでないので良いでしょう。


緊急時には魔法陣による大型魔法陣魔導ジェットで移動できる。これは時速500㎞出せるが魔力消費が激しいために20分程度しか持続出来ない。一応、小型の魔法陣魔導ジェットでは時速100㎞であれば魔力を気にする事なく使用は可能だ。


途中で色々と試験する予定だ。


飛翔魔導機が軍事ポートからシミュレーターを終えた者から離着艦の訓練をしている。魔導ビーコンの調整をしながら訓練をしている。今の所は問題がない。


念のために薄い柔らかい結界の幕を幾重にも展開して着艦を補助している。初めのうちは速度を出し過ぎる者もいて事故を防いでいる。


ドルン率いるドワーフ達はその数を30人まで増やしている。ほとんどが工房区域にいるが一部は軍事施設に交代で常駐している。


ドルンは現在は住民が使うファントムワゴンを作成している。特に農業用の物を優先して作成している。


初めのポート上に外壁上に展望エリアを作成して下界を覗けるようにした。簡単に透明な強化されたスライム材で囲われた大きな展望ルームがあるだけだ。今後は売店とか望遠鏡とか設置するのも良いかもしれない。まぁ、憩いの場だね。


川の途中で池も作りその周りに公園も作った。自転車も数十台をシェアできるように設置。これも喜ばれた。


基本的には職についている者には給金を設定して払い、定期的な休みも設定した。


大型の浴場も設置。やはり密閉された空間なので衛生環境には注意したい。


そんなこんなをしている内にエルフの国上空へと到達。


今回はオルクと護衛の獣人を4人連れてエルフの国へと10人乗りの飛空挺で降りた。


「お待ちしておりました」とエルフの代表。


「それでどうなりました?」


「それでなんですが初めは定期的に交流出来ないか提案してみるつもりです」


「そうですか」


「はい、それで出来ればですが空を飛ぶ乗り物をお借り出来ないかと」


「う〜ん、この10人乗りで良ければお貸しします」


「そうですか!助かります!」と満面の笑顔。


「但し、分解などはしないで下さい」


「はい、勿論です」と真剣な顔になる。


「それでは操縦をお教えしますから人員を派遣してください」


「はい、直ちに」と後ろに控えているエルフに声をかける。そしてまたこちらに向くと、


「あと一つお願いがあるのですが、エルフ数人がどうしてもコウさん達について行きたいと申しましてどうにかならないでしょうか?」


「何人くらいですか?」


「30人程です」


「分かりました」


「だ、大丈夫なんですか?確か既に100人は船に乗っていると聞きましたが」


「ええ、船というか違う物を用意しまして現在は数百人暮らしていますよ」


「数百人ですか?」


「はい、なのでまだまだ大丈夫です」


「そ、そうですかではよろしくお願いします」とエルフの代表は頭を下げる。


それから数日で操縦を覚えさせると移住希望のエルフが32人が乗り込んできた。


「空に土地が浮いている?」


「えっ?何ですかあれは?」とエルフ達は驚いている。何とか鎮めて住宅まで案内してからこれからのことを決めていく。


ほとんどのエルフが文官だったらしく行政勤務となった。そのうち3人は魔導具作成に興味があるという事でドルン達と合流した。


次の目的地は一度リンドルンガに戻ることとなった。この天空の土地の目標として世界地図を作成することとなった。その為にコウがスタートした地域から天空の土地からスキャンして記憶させていくこととなった。


海上に出て島々を眼下にリンドルンガへと向かう。この時も地上海上のスキャンは行ってマップにしていく。それが制御室の中央に立体に表示されていく。


訓練場に行くとファントムアーマー同士で模擬戦が行われている。1対1だ。


凄い動きだ。アクロバットに空中機動している。あれはどうやっているの?完全に空中を蹴っている。


ああ、結界かぁ。納得だ。


凄い応用力だな。うわぁ〜蹴りが当たる寸前にピンポイントで結界張って勢いが削がれたところで返しに空中を蹴って踵落とし。これも斜めに結界を張って勢いを逸らせて反撃に転じている。何か凄い。


ああ、終わりか引き分けみたい。


ハッチが開いて笑顔な狼と犬がいるよ。楽しそうだな。


数人の模擬戦をみた、みんなレベルが高いね。驚くよ。まだ数ヶ月しか使ってないのにね。


う〜ん、もう少し大型化して6〜8m位かな?短い時間だけど飛行出来るようにしたら面白いかな?どうだろう。考えよう。あとで意見を聞いてみるのも良いか。


それとも単純に飛行用背面ユニットでも良いかな?手に持つ魔導機銃なんかも良いか。色々と妄想が膨らむね。ロマンだよロマン。


機銃は作ろう。決定だ。光魔法でビーム再現?単純に土魔法でバレット系か?廃莢のシステムも再現か?ブローバック?ふふふ、楽しみだ。


お読みいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] エルフに飛行艇を貸して大丈夫なんだろうか・・・
[一言] エルフに貸し与えた空を飛ぶ乗り物が茶エルフとの新たな火種にならないと良いな 茶エルフは山向こうのエルフに良い印象を持っていない、どちらかというと恨みを持ち敵対視している状況だから、未知の高度…
[一言] 天道宮………星黎殿………そんなかんじ?
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