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第22話

「ちょっとあの教生、織田先生の元カノらしいわよっ!!」

一時限だけサボり教室に戻った途端のことだった。

教室内で集まっていた女子たちが騒ぎ出したのだった。

元カノ、あの人が・・・

「由姫?聞いてる?」

黙り込み何も言わない私にいつものように興味ないでしょ?と言うように聞いてくる美夜子

「あっ、うん・・・綺麗な人だもんね。」

それが美夜子が望んでいる答えじゃなかったことはわかってる。

でも、私にはそれしか言えなかった。

今の私には・・・

これ以上ここにいて口を開いてしまうと私はめちゃめちゃに言っちゃいそうだった。

嫉妬に刈られて・・・

あのあとすぐにチャイムが鳴り授業が始まりその話はそこまでとなった。

昼休みになりまたあの話が始まると思いお昼も食べずに私は

「私、図書館に行ってくるね。」

そう言いさっさと教室から離れることにした。どこか一人になりたい。そう思い呼び止められる間もなく教室を出た。

しかし、美夜子たちはまったく気にする様子もなく駒井先生のことをあーでもない。こーでもないと言い始めていた。

・・・いったい何をしているのだろう。

あの日、お見合い相手としてではなく一人の女として見てもらう。そう、言ったのに・・・

何もしていない自分がいる。

これじゃ、バイト先で片思いしてた頃に逆戻り・・・

このままの状態で離れるなんてイヤだ・・・

「こんにちは。」

図書館で目的もなくウロウロしていると今、会いたくないと思っていた人がいた。

すぐに私に気付き、優しく笑顔で挨拶した。

「確か、担当のクラスの子よね?あっ、待って・・・」

話したくないという気持ちが多く、私は一礼しその場を通り過ぎようとした。

「斎藤さんはどう思う?」

目の前でたくさんの資料を広げ授業のレポートを目の前に置いた先生。

なぜか、その場にいたからとどう書けば受けがいいのかと意見を聞かれた私。

なんでこうなったのだろうか・・・

「先生の授業なんですから自分で考えてください。」

ピシャリッと冷たく言い残し席を立った。

「お願いっ!!帰りに何かおごるから」

パッと私の腕を逃げないように掴んだ。

「・・結構です。離してくださりません?」

この人、本当に教師になるつもりあるの?

人にしかも生徒に自分が書くレポートの意見を聞くなんて・・・

「私なら、人の意見で左右されるような授業なら受けたくありません。これが私の意見です。」

怯んだその隙を逃さず先生の手を離した。

「失礼します。」

一人になりたくて来たのに・・・


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