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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第四章 復帰
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#181 投降

ゾンビ愛護団体本部二階……


建物の二階には特殊部隊副隊長の三田村をリーダーとした班が制圧に向かっていた。特殊部隊は日頃から人と戦っているため、階段をかけ上ることはしなかった。敵がいないか確認しつつ、いつでも発砲できる状態を維持しながらゆっくりと登っていった


「通路、いません」


先頭を進んでいた部下が階段の中腹につくとそう言った。その部下は階段の中腹から二階の通路に人がいないか銃を向けていた


「京谷はここで待機。他は制圧しにいく」


三田村はそう言うと階段を慎重に上がった。そして二階の通路に足を踏み入れた


「戦闘になる。報告を」


三田村がそう言うと後ろにいた部下が無線機を取り出し、報告をし始めた。その間に三田村は扉の前まで移動した


「中から足音がする。覚悟は出来たか?」


三田村は後ろにいる部下を見ながらそう言った。しかし部下は誰も声を出さなかった……


「じゃあいつも通りいくぞ」


三田村はそう言うと扉を開けようとした。が、鍵が掛かっていて開かなかった


「小見山、例の物はあるか?」


「はい。小型ですけど一台あります」


部下の小見山はそう言うとC4を取り出した


「この扉を吹き飛ばしてくれ」


「了解」


小見山はそう言うと持っているC4を扉に立て掛ける感じで置いた。そしてスイッチを押した。するとC4についている液晶パネルに『10』という文字が表示された


「全員階段まで退け」


三田村はそう指示した。それから十秒後、無事に小見山の設置したC4は爆発し扉を破壊した。埃がある程度おさまり辺りが見えるようになると三田村はこう言った


「突入!」


三田村がそう言うとライオットシールドを持っている二人の部下が部屋に突入した……



ゾンビ愛護団体本部一階……


「何だ?」


保見はそう言うと立ち上がった。三田村達の仕掛けたC4は威力が弱いものとはいえ、振動は他の階まで届いていた


「爆発音…… 上で何が……」


小牧がそう言ったときだった。小牧達のいる部屋に本間が入ってきた。そして林にこう言った


「林二佐、一階の制圧完了しました。投降した連中を縛っておいてもらえます?」


「分かりました。それより先程の爆発は……」


「あれは特殊部が所持している小型の爆弾だよ。多分扉でも破壊したんじゃないか?」


本間がそう言ったときだった。突然二階から激しい銃声が聞こえてきた。その銃声は特殊部隊の持っているサブマシンガンの他にショットガン、拳銃の音もした


「武器庫に逃げられましたかね」


林は軋む天井を見ながらそう言った


ゾンビ愛護団体本部には裏ルートで仕入れた武器をしまっておくための部屋、武器庫がある。この武器庫は建物の二階にあり、今回の作戦では特殊部隊の三田村班が制圧しにいくことになっていた



ピピピッ!


突然本間と林の持つ無線機が鳴った。なので無線に出ると宇土の声が聞こえた


「武器庫の制圧に失敗したとの連絡あり。手の空いている班は二階へ移動。特殊部隊と共に二階を制圧せよ」


そう聞こえると無線は切れた。本間は無線機を持ったまま林にこう言った


「悪いが二階に向かいます。一階は頼みます」


本間はそう言うと部屋から出ていった。ゾンビ愛護団体本部の武器庫にはショットガン、サブマシンガンの他に手榴弾や火炎瓶といった投擲武器があることを事前の調査で分かっていた。なので武器庫を押さえられなかったということは、この後両者銃口を向けたままにらみ合いになることを意味していた


「この班も撃ち合いになるかも知れないな」


「え?」


林の独り言に小牧は反応した。すると林は「何でもない」と言うと部屋から出ていった


「この班は後衛なのに何で撃ち合いになると思ったんだろ?」


「いいから行くよ」


七尾はそう言うと保見の背中を押した。小牧には何が何だか分からなかったが、それなりに対策官をしている林には何か嫌な予感がしたのだろう。その予感が当たらなければ良いが……


小牧はそう思いながらも林の後を追って歩いた



林の後を追って歩くと事務室のような部屋についた。その部屋には手を結ばれた人が横たわっていた


「もう縛ってありますが、どうしましょう?外に運びます?」


七尾は現場を見るとそう言った。しかし林は投降した人達を見ながらこう言った


「上の階をとられている限り外に出るのは危険だ。このままにして部屋の捜査を!」


林は皆にそう言った。なので小牧は近くにあった机に近付いた


その机には色々な色のファイルが置いてあり、かなり分厚かった。小牧はそのファイルに何が入っているのか確認するためにファイルを開いた


「ん?何これ?」


小牧はそう言った。すると隣の机を漁っていた七尾が小牧の開いているファイルをチラッと見た。すると七尾は林を呼びこう言った


「これ、制御装置かもしれません」


「制御装置?」


林はそれを知らなかったためそう言った


「はい。少し前に話題になったはずです。一部のゾンビの頭に埋め込まれている基盤の話」


「それなら知ってます。その基盤がゾンビをコントロールしてるというやつですね?」


小牧はその事を知っていた。小牧の読んだ資料にはこう書かれていた


『ゾンビの頭の中から基盤を発見した。その後の研究の結果、その基盤がゾンビをコントロールしていることが判明した」


というものだった


「そう。その基盤を対策5の研究官が制御装置と名前をつけたんだ。そしてその制御装置を見してもらったんだけど、それと全く同じ何だよ」


七尾はそう言うと小牧の開いたファイルを手に取った。そのファイルには紙が一枚も入っておらず、全てのページに基盤が入っていた


「このファイルは本部に持っていこう。何か分かるかもしれないしな」


林はそう言うと七尾からファイルを受け取った。そして他の班が持ってきた捜査資料を入れるための段ボールにファイルを入れた


「二階の制圧が終わるまでここで待機。ヘルメットを持っていない対策官が行ったら死ぬかも知れないし」


林はそう言うと壁に寄りかかった。この事務室は物が沢山あるように見えて、実はほとんどなかった。なので捜査もすぐに終わった……




七尾丈斗ななおたけと


准ゾンビ対策官


武器……サーベル

ククリナイフ

拳銃

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