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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
154/347

#140 心境

午後三時、布地飛行場……


「作戦開始!」


そう言ったのは宇土だった。宇土は今回の作戦では作戦司令車は使わず、拡声器を使っていた。小牧の所属する林班の担当は建物内を調べることだった。なので作戦が始まるとすぐに林班は建物の中に入った……


「林班は右側を頼むよ」


そう言ったのは川中だった。この布地飛行場の建物は林班と川中班で調査することになっていた。なので林は川中の指示通り建物の右側へと走った……


それから一時間後…… どんなに建物内を探しても、ゾンビどころかゾンビに関するものさえ出てこなかった。なので一度、林班と川中班は合流することにした


「林、そっちは何かあったか?」


そう聞いたのは川中だった


「いえ、何もありませんでした」


「そうか…… あとは外次第だな」


川中がそう言ったときだった。突然林と川中の無線機が鳴った。今回の作戦では無線機は班長が持つことになっていた。なのでその他の対策官は連絡が取れなかった



「全員滑走路に下りるぞ!伊東班が接敵してるそうだ」


川中は無線機をしまうとそう言った。伊東班は建物から見て滑走路の左側にいた。その場所はスタジアムも近く、運の悪いことに今日はそのスタジアムが使われていたため、人が多く集まっていた。なので対策官にはゾンビを早く倒すことが求められていた


「行くよ!」


林はそう言うと外に向かって走り出した……



布地飛行場、滑走路……


「援射する。離れろ」


伊東はそう言うと爆式銃を撃った。すると一部のゾンビは爆発によって倒れてしまった。しかしこれではまだ倒れただけだった。なので伊東の部下達は止めを刺しにいった……


「伊東准官、さすがにきついです」


そう言ったのは中畑だった。今の伊東班は近接武器持ちの対策官が四人と中距離武器持ちの対策官が一人いた。しかし近接武器を持っている早乙女は「東京駅攻防戦」での怪我で入院しており、残りの三人のうち二人は今期の新人だったため前線に出せなかった。なので前線は中畑しかでれず、かなり厳しいことになっていた


「もう少しで他の班がくるはずだ。それまで耐えよう。新垣と新島ももう少し前まで出てくれ」


「了解」


そう言うと新垣と新島は中畑の後ろで戦い始めた。しかしゾンビは何故か沢山いた。この飛行場は昔からゾンビが沢山いたということは伊東も知っていたが、今回は明らかに数が違った……



「各自散開!萱野は伊東と共に援射を頼む!」


そんな声がすると中畑の前に川中と林が出てきた


「前線は押す。殺り残しを伊中班が頼む」


林はそう言うと川中と共にゾンビを倒しながらどんどん前に進んでいった



「小牧だよね?この状況だし、背中を任せてもいいか?」


そう言ったのは鵜飼だった。小牧は槍の検査のときに鵜飼と会ったことがあった。なので鵜飼がどのような人なのか少しは知っていた


「分かりました。鵜飼准官についていきます」


小牧はゾンビを倒しながらそう言った。鵜飼と小牧、どちらも自分から前に出てゾンビと戦うタイプではなかった。しかしこの状況では前に出て戦うしかなかった。なので小牧は少し不安な部分もあったが、鵜飼がいれば何とかなると思うと勇気がでた……



「あの対策官凄いですね……」


そう言ったのは新島だった。彼女は「東京駅攻防戦」で殉職した新庄の変わりに入ってきた、新人対策官だった。しかし新島は小牧とは違う研修所を出ているため、小牧のことを知らなかった


「彼は新島と同じ新人対策官だよ」


そう言ったのは伊東だった。すると新島は驚いてこう聞いた


「本当ですか?でも隣の対策官と同じように戦ってるじゃないですか!」


「多分素質だと思うよ。彼はあの組織のメンバーを一人倒した実力を持ってるからね」


伊東はそう言った。しかし小牧がシンクを倒したのを知ったとき、伊東は心境がかなり複雑だった。何故なら、何年もゾンビ対策官として働いている自分より先に、今期に入ってきたゾンビ対策官にターゲットを倒される。そんな小牧を見ると、素直に誉めるべきなのか自分が愚かなのか分からなくなったのだ


「そうなんですか。私もあんな風に戦いたいですね」


新島は伊東を見てそう言った。しかしゾンビと戦うには経験が必要だった。たいした実力もないのに前線にでればすぐに死ぬだろう。なので伊東は新人対策官の新島と新垣を前線に出すことはしなかった


「まぁ頑張れよ。あれくらい戦うには対士長レベルの経験が必要だけどね」


伊東はそう言うと爆式銃を何発か撃った。するとその爆発に巻き込まれたゾンビの首が吹っ飛んだ……




都内のとある駅にて……


そこでは伊中がフードを被ってスマートフォンを操作していた。するとそんな伊中の横に一人の女性が立ち止まった


「すみません。これ忘れてませんでしたか?」


その女性はそう言うと伊中に紙袋を見せた。なので伊中はその紙袋を受け取ると、中を見た


「これは自分のではないですね。すみません」


伊中はそう言うと紙袋を女性に返した。女性はその紙袋を受け取るとどこかへ行ってしまった


『元町、頼んだぞ』


伊中はそう心の中で思うと列車に乗り込んだ……



新島比奈にいじまひな


二等ゾンビ対策官


武器……槍

拳銃

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