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僕らはゾンビ対策官  作者: ソーダ
第二章 弱体化
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#138 策略

東京本部、対策3専用室……


その部屋では宇土が黙って窓から外を見ていた。もちろん宇土の部下達も何故宇土がそのようなことになっているのかも知っていた


「宇土准高大丈夫ですかね?」


そう言ったのは屋島だった。しかし宇土は誰がどう見ても大丈夫では無さそうだった


「大丈夫じゃないよ。今まであんな風になったことなんて見たことないし」

そう言ったのは米田だった。宇土と米田は神奈川支部にいたときからの仲で、お互いのことをよく理解していた。なので宇土がこんな事をしているのを見て一番驚いているのは米田なのかも知れない


「こうなるのも仕方ない。あんなに仲が良かった仲野本部長から、会議から退席しろって言われたんだから……」


堤は宇土を見ながらそう言った。宇土はいつになったら、いつも通りになるのだろうか?三人がそう考えたときだった。突然部屋に藍卯が入ってきた。藍卯は部屋に入ると一直線で宇土の所に行った


「宇土。仕事だ。受け取れ」


藍卯はそう言うと宇土に紙束の入った封筒を渡した。すると宇土はこう聞いた


「なんだこれは?」


「今日の午後三時、布地飛行場に強制捜査に入れ。詳しくは紙にまとめてある」


藍卯はそう言うと部屋から出ていってしまった。宇土は藍卯から貰った封筒を開け、中に入っていた紙を見た。すると突然部下達にこう言った


「本日午後三時より布地飛行場にて強制捜査を行う。五班で作戦は行う。その時間、空いている班を探してこい!」


宇土は突然いつもの感じに戻った。米田はそんな宇土の姿を見ると、笑い始めた。宇土は何故米田が笑っているのか分からなかったが、気分は悪くなかった……



対策3専用室の外……


そこには藍卯がいた。彼女は対策3専用室の扉に耳をつけていた。そして部屋の中から米田の笑い声が聞こえるとボソッとこう言った


「さすが仲野。作戦を与えることで機嫌をなおそうなんて普通は考えつかないわ」


藍卯はそう言うと仲野のいる本部長室へと向かって歩き始めた……




東京都、マル食品羽町工場、地下室……


「ゾンビに関する秘密を持っているであろう研究員を殺害しました」


「セブン。ナイスだ。これで少し余裕ができた」


そう言ったのはエースだった。彼らはマル食品羽町工場の地下にいた。この工場は見た目はただの食品工場だが、実際は地下でゾンビに関する実験をしていた


「シンク、その子は治りそうか?」


エースはそう言うとシンクのいる方を見た。その時、シンクは緑色の液体の入った水槽を見ていた。その水槽をよく見ると中に「松永」が入っていた


「なんとか治りそうだよ。ちゃんと強く改造しとくよ」


シンクはそう言うと水槽の隣にあったボタンを押した。すると水槽の中に赤色の液体が入った……


「松永のことはシンクに任せておくとして、皆に話さなくてはならないことがある」


エースがそう言うと皆の視線がエースに集まった


「十一月五日に殺所を襲う。居残りはセブン、エイト、ナイン、テン、ネイブで残りは全員殺所に向かう。いいな?」


「ちょっとまて。本当に殺所を襲う必要あるか?いま襲った所で意味はないだろ」


そう言ったのは伊中の隣にいたエイトだった。するとエースはエイトにこう言った


「これはシグマからの指示だ。それとも自害するか?」


エースはそう言った。するとエイトは舌打ちをしてどこかへ行ってしまった。そんなエイトを見たエースは皆にこう言った


「と、いうわけだ。皆頼むよ」


エースはそう言うと地上へと上がるために、行ってしまった。しかし伊中はエースの言った作戦が可笑しいような気がしてたまらなかった。なぜなら、今エースの言った居残りのメンバーはみんなゾンビを大量に使う作戦に反対している人物だったからだ。それに対して作戦に参加するメンバーは、ゾンビを大量に使ってでもゾンビ対策官を殺すという考えを持っている人物だった。なのでこれは何かの策略ではないかと伊中は考えた


「思ったんだけど、シグマって誰だ?」


そう言ったのはサイスだった。それを聞いた伊中もシグマが誰なのか分からなかった


「そういえば誰なんだ?」


「そういえば初めて聞いたな」


結局ここにいた皆がシグマという人を知らなかった。しかしその事を言ったエースは組織からの指示を受けて、皆に言う仕事をしていた。なのでシグマという人は組織の中でも偉い人間なんだということで話は終わった……




それから五分後、マル食品羽町工場、地上……


伊中は工場の裏口から出るとスマートフォンを取り出した。そして電話をかけ始めた。もちろん相手は伊中の協力者である元町だった


「十一月五日に作戦が行われる。その日にできるか?」


伊中がそう言った時だった。伊中の頭に何かがぶつかった。すると誰かがこう言った


「手を上げろ。そして動かずに質問に答えろ」


そう言ったのはエースだった。エースは手に拳銃を持っており、その拳銃を伊中の頭に突き付けていた


「誰と電話をしていた?」


「俺が潜入していたときにできた協力者だ。この組織については何も話していないから安心しな」


伊中はエースにそう言った。しかしエースは拳銃を下ろさず、引き金を引いた……



パンッ!


一発の銃声が辺りに響いた。しかし伊中は倒れていなかった


「まぁそんな所だとは思ったよ」


エースはそう言うと拳銃をしまった


「弾を入れてないことには気付いてたよ。そんなところがエースらしいよ」


伊中はそう言うとエースを見た。するとエースは伊中の肩を叩くと耳元でこう言った


「殺してあげよう。俺達で……」


エースはそう言うとどこかへ行ってしまった。しかし伊中は今の言葉が、ゾンビ対策官に向けていったものなのか、それとも自分に対していった言葉なのか分からなかった。しかしどちらにせよ危険な立場にいることには変わりなかった……





セブン(伊中俊)


エース達の仲間


武器……ロングソード

拳銃

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