ハムスター
オレは全身全霊、力の限りにダッシュしてヒツジの前へ飛び出した。
ズドンッ!
脇腹に強い衝撃を感じ、オレは巻きすに巻かれた巻き寿司のように地面にゴロゴロゴロっとふっ飛ばされた。
たぶん7メートルくらい転がっただろうか、「ぐはっ!」、「きゃ!」何かに軽くぶつかって停止した。
「くぅぅ痛ってえぇ~……」
地面にうずくまり脇腹を押さえていたら真上から「平岡っ!」と声がした。
痛みに顔を歪めながらも目を薄く開いたら、耳川を肩におぶった鈴木が驚いた顔をして覗き込んでいた。
そうか、オレは鈴木の脚にぶつかって止まったのかと理解した。
ほぼ真下から見る彼女はパンツが丸見えだった。
「大丈夫!? 平岡!? どうしよう、鼻から血が出てる」
白い無地のパンツでワンポイントの何かがプリントされていた。
痛みで何も考えられないなかオレは必死に目を凝らした。
「ねえ! 大丈夫なの!? 平岡!」
見えた! ハムスターだっ!
キャベツを両手で持ってよだれを垂らしながらむしゃむしゃと食べている可愛くないハムスターの画像がプリントされてるだっ!
「ハ……ハム、ス…ター……」
「えっ? なに!? ハム!?」
「キ……キャベツを……。両手で……持って……。むしゃむしゃ……ハムス……タ」
「何言ってんの? キャベツ?? ムシャムシャ? ハムスター……」そう言いながら鈴木はどんどん顔が赤くなっていった。
そしてスカートを両手で抑え込みプイっと後ろを向いた。
その勢いで鈴木に背負われていた耳川はするりと彼女の肩からすべり落ちて顔面をオレの股間にヒットした。
「はぅああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」




