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この空の下で  作者: 石川美由紀
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日本で手術

詩織はナースステーションに着いて、ナースを通して主治医のドクターに外出許可を申請した。


詩織「すみません、今日のお昼頃まで外出をしたいのでドクターに許可をして頂きたくお願いいたします」


ナース「はい、解りました直ぐにドクターに確認しますので、病室で待っていて下さいね」


「有り難うございます、宜しくお願いいたします」


詩織は翔太の待っている病室に笑みを浮かべながら戻って行く。


「だだいま、外出許可のお願いをして来ました・・?」


なんと病室に戻ってみたら翔太とドクターが話をしていた。


「エ〜ッ、何で先生がここに居るんですか」


翔太「今、ドクターから外出許可を貰いましたよ」


ドクター「木村君から事情は聞きました、詩織さんも良い友達、彼氏かな?羨ましいです、お昼頃までゆっくり外で気分を晴らして来てください」


「先生有り難うございます」

詩織は先生にお礼を言って翔太と外出した。


外出と言っても病院からは近い公園に行く事にした。

詩織「今着替えるから、少し待っていてね」


「解った!病室の前で待って居るからな」


翔太は、ドアを開けて病室の外にでた。


暫くすると着替えが終わり詩織が翔太に病室から声を掛けた。


翔太は車椅子に詩織を乗せて病室を後にした。


翔太「時間が少ない分有意義に過ごしたいな」


「でもね、私は翔太さんと一緒に居るだけで楽しいですよ」


「俺も詩織さんと一緒ならどこに居ても楽しいな」



「病室でもですか?」


「ああ楽しいな」



「えぇ〜っ私は病室嫌いです」


「そうだよな陰気な薬や注射の匂いの病院は嫌だよな」


「はあい!嫌ですし、早く自宅に帰りたいですよ」


翔太は、車椅子を押しながらこれから先にどうしたら詩織を幸せに出来るのかを不安に思った。



病院を出ると近くに池のある小さな公園を見つけた。

翔太「この公園で良いよな」

「はい!素敵な公園ですね」


二人は名も知られていないいない小さな公園に入った。


詩織「翔太さん、そこのベンチに座りたいです。」


翔太は詩織を車椅子から、手を取りながらゆっくりと降ろしてベンチに座らせた。


「有り難うございます」


「どう致しまして」


「私、ここを離れて遠くの日本へ行くのにまだ少し不安があります」


「大丈夫だよ、日本は良い処だから、特に熱海は温泉や観光には素敵な所だよ」


「ホントですか、翔太さんは熱海に行った事が有るんですか?」


「もちろん、何回か行った事が有るから、素敵な場所だと言ったんだ」


「有り難う翔太さん、嬉しいです、少しだけ楽しみが出来ました。」


久しぶりに外の素敵な公園で翔太さんと過ごしていると時間の過ぎるのが早く感じた。

お昼まで後少しの処で詩織は勇気を出して翔太に告げる決意をした。


「翔太さん、もう一度私に勇気と希望をください。」


翔太は詩織さんが何を求めているか直ぐに察して、軽く肩を引き寄せて、少しだけ長めのキスをした。


詩織も翔太の気持ちを十分に受け入れて、軽く眼を閉じて翔太のキスに応えた。

「翔太さんに勇気と希望を頂いたので、少しだけ強く成った気がします。」


「詩織さんは前から十分に強い娘だから、日本へ行っても直ぐに馴染んで楽しく過ごせるはずだよ」


「いいえ!私は翔太さんや友達が思って要るほど強い娘では無いです、本音は弱いですよ」


翔太は何も言えずにただ黙って詩織の話を聞いていた。




お昼ご飯の時間が迫ってきたので、翔太は詩織を優しい言葉で「病室にそろそろ帰ろう」

と告げた。


詩織は、少し寂しそうに頷いた。


翔太は詩織にそっと手を添えて公園のベンチから抱き抱えて椅子に乗せて病院に向かった。


詩織は、少しだけ顔を赤く染めてはにかんだ。



病院に入りいつもの麻酔薬や消毒薬の匂いがしてきて、うつな気持ちに成ってきた。



病室の前に着くと中から賑やかな声が聞こえてきた。

ドアを開けて中を見たら、いつもの尚美と信子が話をしている。


尚美「お帰り詩織に翔太先輩、デートは楽しいでしたか?」


「何で…?」


信子「ナースさん達から、翔太先輩と詩織が外に出たって聞いたのよ、だから二人でここであなた達の帰りを待っていたのよ」



翔太「おしゃべりなナースさん達ですね」


詩織は翔太を見つめて

「まったくそうよね!」


信子「仲良いんだね!」


尚美「ホントに羨ましいな」


翔太「後は君たちにお願いして良いかな?、俺はこれで帰る事にするから」


「翔太さんもう帰ちゃうのですか?」


「ああ、後は試験勉強のコーチは、君達二人にお願いいたします」



「詩織ちゃんにしっかり勉強を教えてあげて下さいね、期末テストは甘くないですから 」


「はい解りました、しっかり詩織に勉強を叩き込みます」


詩織「鬼コーチだよね2人共に!」


「詩織また明日来るから、ちゃんと期末テスト勉強教わって俺に良い結果を示してくれよな!」


「翔太さん有り難うございました。気をつけて帰って下さいね、また明日必ず来てね」


「木村先輩、さようなら…」

「翔太さんさようなら…」



「ああ!また明日な」

と言って翔太は病室から去って行った。



信子「先輩帰ってしまいましたね」


詩織「あ〜ぁまた勉強でしょうか?」


「詩織落ち込んでないで、しっかり試験勉強初めます」よと尚美は気持ちを切り替えて勉強を教え初めた。



詩織は明日からの期末テストに備えて三人でお復習をした。


夕方まで、特に先生に(ここは、テストに出るから良く覚えて置くように)と言われた箇所をノートを見ながら勉強をした。


夕御飯の近くになると、詩織のお母さんが病室に来た。


母「尚美さんに信子さん今日も有り難うね」


「いいえ!三人で一緒に勉強した方が楽しく覚えられて素敵ですからね」

と尚美はお母さんに話した。


信子「明日はいよいよ期末テストでしょう、もう三人で最後の追い込みしました」



「ホントに有り難うね、三人とも仲が良くて羨ましいです」


「これは、お礼ですよ」


と言って二人に図書券を渡した。


信子「こんなに貰って良いんですか?」



「はい、毎日詩織の為に来て頂いたお礼ですから、二人にプレゼントしますよ」

詩織「お母さん有り難う、尚美に信子今まで私の為に有り難う、遠慮しないで受け取ってね」


「「有り難うございます」」

二人は嬉しくプレゼントを受け取った。


病室に夕御飯が届けられると、信子と尚美は、一度自宅に戻り食事を済ませてからまたここに来ます、と言って自宅に帰って行った。

母「あら、私と一緒に夕御飯食べに行きませんか?」

尚美「いいえ!いつもお母さんにはお世話に成っていますから、今日は一旦帰ります。」


信子「じゃあね、また後で続きを勉強しょうね」


詩織「よろしく!」


二人は病室から出ていった。



母「詩織は、良いお友達を持って幸せですね」


「はい、幸せですよ」


少しだけでも病気の事を忘れて要られる詩織だった。



食事が住んだら、父親が病室に来てくれた。



父親「詩織元気そうじゃあないか、明日からの期末テスト勉強は大丈夫なのかな?」


「大丈夫ですよ、今までちゃんと、勉強して居ましたよね、お母さん!」


母は、今日間での出来事をお父さんに詳しく説明をして挙げた。


父親「詩織も良い仲間に恵まれて良かったな」


「はい、その通りです」


母「そうよね」


久しぶりに親子団らんの会話をした、もうすぐに日本へ行くことに成る詩織には短い間の幸せに成った。






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