発病2
「大丈夫よ詩織、病院でドクターの検査を受ければ、安心するからね」
「うん、お母さんの言う通りにするね、なんとも無いと良いけど・・・」
詩織は不安を抱えながら病院へ向かう車の中で、色んな事を考えていた。
「ねえ!お母さん、来週から、水泳の大会が有るんだけど、ちゃんと泳げる様になるよね・・・・?」
「詩織は、ジュニアチャンピオンなんでしょう、そんなに弱気に成ったら、ライバル達に、笑われますよ。」
そうだね、自信を持たなくては・・・・
詩織は、お母さんを心配させない様に、作り笑顔をする事にした。
車は、近くの総合病院へ着いた。
詩織ちゃんは、お母さんと病院の診察の手続きを済ませて待合室で待っている。
ナースさんの朝倉詩織さん中に入って下さい。
私を呼ぶ声がして、「はい」返事をして、少しだけドキドキしながら、診察室に入って行った。
中に入って行くと、ドクターが、椅子に座って、私に声をかけてきた。
「朝倉詩織さんですね、今日は、どこの具合が悪いのかな?私はドクターKと通称呼ばれていますよ。これから診察しますから、ゆっくり落ちついて話してくれないかな!」
ドクターは、優しく話しかけてくれたから、少しだけ落ちついた。
「私今日朝起きたら、足首に痛みを感じたんですよ、いつもより凄く痛かったんでお母さんに相談して、病院に来ました。」
「有り難う、話してくれて、早速診察しますからね」
ドクターは、詩織ちゃんの足首を診察し初めた。