表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/94

第3話 宅配司書と女学生 ⑬

ブックトーク

開催場所:ロンドン エーシェント大学 女子学生寮 

対象者:スウィーティ・ハニービーンズ

テーマ:『孤独からのギフト』


 あなたに以前、アンデルセン童話の『ナイチンゲール』をお勧めしたのを覚えておられますか。

 読んでくださったのですね。『愛らしい物語だった』――そうですか。

 ではここからもう一歩、物語の世界へ踏み込んでみましょう。



 王様は美しい声の鳥ナイチンゲールを捕まえ歌わせます。

 ところが、ダイヤモンドとルビーで飾られた金のナイチンゲールが手に入ると、それまで歌っていた生身のナイチンゲールはあっさり森に放されてしまいましたね。

 ナイチンゲールは森から、たった一羽、王様の寝室を眺めたでしょうか。

 黄金にルビー色に輝き、ネジを巻かれて歌う鳥を羨ましそうに、つぶらな目を細めて。

 自分だけをよそにして談笑する家族を見つめるどなたかのように。

 孤独、だったでしょうか。



『物語に続きがあってよかった』――そうですね。

 月日が経つと、金のナイチンゲールは壊れ、王様は病気になります。

 頼むからもう一度歌ってくれと、金のナイチンゲールに王様が涙ながらに頼んだその時、鈴を振るような歌声がそばで響き渡るのです。

 かつて捨てられた、あのナイチンゲールが、王様をなだめに来たのです。

 王様を病から救ったのは、黒く地味な生身のナイチンゲールでした。

 打ち捨てられた孤独の果てにギフトがある――それを示す本がこの世にはあります。

 孤独がもたらしてくれるほのかな光。

 それらを感じられる本を集めてみました。




 美しい声でさえずるナイチンゲールのように、大空を自由に飛べたら。

 幼い頃一度は誰もが描く幻想。

 飛行機により、今やそれは幻想でなくなりつつあります。

 新大陸を開拓していった大航海時代があるように、航空業界にも、人々が命を賭して空を開拓していった時代があり、そこには多くの命が星の彼方へと潰えた黎明期もありました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ