act1-2
太平洋
航空機搭載護衛艦《かが》
14 September.2021
翌日からすぐに洋上での訓練が始まる。飛行隊の半数が飛び立ち、連続離着艦訓練を行う。第501飛行隊の二機のRF‐18FJ偵察機も訓練には加わっていた。
西の海上で発達する低気圧の影響で、昨日の穏やかな天気とは裏腹に波のうねる太平洋上でのタッチアンドゴーは過酷を極めた。タッチアンドゴーを終えた機から空護に降りるが、着艦も困難な状況だった。
『着艦履行!』
瀬川が怒鳴った。ギアを接地したが、フックがワイヤーを捉えられず、アフターバーナー全開で再び甲板を離れ、上昇していく。
『このままじゃ帰れないぞ。相当がぶってる』
秋本が呼びかけてきた。雲底高度では時折雨もぱらつき、風も強くなっていた。
「落ち着け。いざとなったら空中給油機を上げてもらう。確実に着艦しろ」
高波によって、海上自衛軍最大級の七万トン以上の排水量を持つ航空護衛艦すら大きく縦揺れしていて、七メートルも上下していた。発艦の際は、甲板から見た水平線が大きく上下し、まるで巨大な鞴の上にいるようだった。
また風も強く、飛行甲板上では突っ立っていると風に煽られてよろけることになる。これは海自が空護を運用し始めてから初めてのコンディションであり、当然、航空自衛軍の艦載機操縦士達にとっても初めての経験だ。しかし、実戦はどんな天候でも過酷な状況でも行われるため、今回のような天候でも訓練は行われる。むしろ恵まれた訓練環境ともいえた。
しかし、すでに上空にいる十四機のうちの半数が連続でボルターしていた。笠原はシーウルフ・ブラボー編隊の編隊長として僚機の着艦を待機空域で待っている。薄暗い空の雲間にいくつものアンチコリジョンライトとナビゲーションライトが整然と並んで輝いていた。
『グロウラー01、着艦を許可する。マーシャルとコンタクト』
『ラジャー。オンボール』
第501飛行隊のRF‐18FJの操縦士、佐々木三等空佐の声は緊張していた。飛行時間は二千時間を超え、笠原よりもはるかに長いが、空護展開部隊ではない偵察航空隊のパイロットはそもそも着艦訓練を資格維持のための継続訓練しか行っていない。
第501飛行隊は以前RF‐4EJ偵察機を運用していた偵察飛行隊で、その退役と共に閉隊される予定だったが、F‐18FJの採用によって偵察兼電子戦飛行隊へと生まれ変わって存続した。
偵察機として配備されているRF‐18FJは戦術偵察ポッド及び戦術電子偵察の運用能力を有するが、それに加え、スタンドオフ電子妨害、護衛電子妨害、自己防御電子妨害などのミッションをこなす電子戦機でもある。F‐18FJベースで米海軍が運用するEA‐18Gグロウラー電子戦機と同等の性能を備えていた。
着艦を開始したRF‐18FJを笠原は見守る。RF‐18FJはアングルドデッキの後部左舷に突き出た着艦誘導信号区画に据えられた光学式着艦誘導装置による誘導に従い、百三十ノットを保って《かが》の飛行甲板へと降りて行ったが、途中で着艦信号士官の声が変わった。
『進入復行!』
アプローチが適正ではなく、甲板にギアを接地する前にLSOから着艦進入の中止を宣言される。RF‐18FJは上昇し、左旋回してマーシャルへと戻る。
『あちゃあ……』
秋本が嘆いた。
『次も駄目だな、あれは』
瀬川がため息を吐きそうな声で呟く。もう一機のRF‐18FJも着艦アプローチを開始したが、高度が高い。右に左に機体を揺すっている。
「腰が引けてるんじゃないのか。タッチアンドゴーで相当派手にデッキを叩いてたからな」
『燃料がそろそろ危ないんじゃないか』
黒江が聞いた。黒江からの燃料の指摘は説得力があった。
『ウェーブオフ!』
LSOが無線に怒鳴る。LSOも緊張しているはずだ。着艦信号士官たちは全員ベテランのパイロットたちだ。専門の教育を受けたパイロットがLSOを務める。管制室では補えない情報を伝え、着艦を補助する。
次の編隊が着艦を開始した。藤澤達のいるアルファ編隊だ。最初の一機が緩やかに旋回し、降下していく。着艦できるかと思ったが、フックはワイヤーを捉えられず、ボルターしていく。
その後の三機も同じだった。笠原は藤澤に嫌味を言ってやる余裕もなく、佐渡達の指導に当たるのに集中していた。
「全機、残燃料を申告」
『ファル、3・4』
『ブッカー、3・2』
『セナ、2・9』
『ゾノ、3・0』
『サド、2・8』
一番消費しているのが佐渡機だ。次に瀬川機。機内搭載燃料は約一万四千ポンド。そろそろ空中給油が必要になる。笠原は各機の燃料の状況などを空護の管制室に伝える。
「もう一度アプローチするぞ。次はうまくタッチダウンしてくれ」
各機が旋回し、一列になって飛ぶ。先頭は瀬川機だ。続いて佐渡、園倉、秋本、黒江、笠原になる。笠原は誰かが失敗すればそのまま上空待機になる。
瀬川がアプローチを開始した。
『あれは行けるぞ』
秋本が期待の籠った声で言った。
「上から分かるか」
笠原は呆れながら瀬川を見守った。瀬川はスムーズに降りていく。無事に着艦しろ……と祈る様に瀬川を見つめる。
『グライド・スロープに載っている。慎重に……!そのまま……そのまま……』
LSOの声にも力が籠っている。一人でも着艦させないと空中給油機を何機も上げなくてはならない。それこそミイラ取りがミイラになる。
『艦尾変わった!』
しかし瀬川はそのままアフターバーナーに点火すると上昇していった。
『ダメか!』
秋本が嘆く。瀬川が失敗し、続いて佐渡が降りていく。
『高度が高い!ゆっくり、ゆっくり……』
『速度を絞れ!駄目だ、ウェーブオフ!』
佐渡は飛行甲板を叩くことすらなく、上昇していく。園倉が着艦を開始する。
『シーウルフ11編隊、こちらイーグルネスト。空中給油機が発艦した。コールサインはレイダー1』
着艦の片手間、空中給油システムと増槽を抱えたF‐18FJが発艦した。園倉がその飛行甲板に向かって降りていく。
『そのまま……左へ……左へ、よしそこ!そのまま……』
園倉は順調だったが、それでもワイヤーが捉えられず上昇する。
「ブッカー、着艦中止。空中給油を行う。方位340へ旋回」
『ラジャー。着艦を中止』
秋本から着艦を中止し、旋回する。
『このままじゃマズイな』
黒江が言った。
「ダイバードはしたくない」
笠原は溜息を吐く。胴体中央下に空中給油システム、主翼に増槽の燃料タンク四本を抱え、さらには背中にコンフォーマルタンクを背負って空中給油仕様となった複座のF‐18FJがアンチコリジョンライトとナビゲーションライトを灯して接近してくる。
『シャドウ、手こずってるようだな』
その声を聞いて驚いた。飛行班長の的場二佐だ。
「え……シャープですか」
『そうだ。とっとと給油して空護に降りろ』
つっけんどんな物言いに戸惑いながらも笠原は空中給油の指示を僚機にする。センターラインのARSの空中給油ポッドからドローグが伸びてくる。まさか飛行班長自ら飛んでくるとは思ってもみなかった。
『シーウルフ11、こちらイーグルネスト。レイダー1がマーシャルエリアに到着した。方位015に旋回。空中給油態勢に移行せよ。以降の指示はレイダー1に従え』
「シーウルフ11、ラジャー。レイダー1とコンタクト」
『サド、セナ、ゾノの順に一千ポンドずつ給油を開始。チェックリストを確認』
「ラジャー。シャドウより全機。編隊を組み直す。サドの後方につけ」
的場の指示が飛び、笠原も直ちに列機を指揮する。
『ウィルコ』
各機が素早く反応し、佐渡機の後方にトレイルを組む。直ちに佐渡機から空中給油が開始された。F‐18FJの空中給油ポッドから伸びるドローグバスケットに機首に備わるプローブを差し込み、給油を行っていく。各機が一千ポンドずつ給油を行い、給油を行った機から空護の指揮下に戻り、指定されたホールディングパターンで飛ぶ。
笠原が最後に給油を受けた。
『前回は空中給油を諦めてダイバードしたんだったな』
的場の言葉に笠原はうっと息を詰まらせる。
「あの時は天候が最悪でしたから」
『今回は全機、空護に降ろせ。よろしく頼んだぞ、フライト・リーダー』
「……イエッサー」
的場はいつになく楽しそうだ。笠原は的場のF‐18FJから離れ、編隊に復帰し、《かが》の指示に従う。藤澤の率いる編隊も的場機から給油を受けるためにホールディングエリアから離れ、給油ルートへと向かっていた。
『シャドウ、先に降りるぞ』
黒江が無線に呼びかけた。シーウルフ12をコントロールが呼んでいる。
「分かった。くれぐれも気を付けろよ」
『分かったから、どっしり構えて見ていろ』
黒江機が笠原機との編隊を崩して着艦アプローチを開始する。
笠原はバンクをつけて旋回しながら黒江の様子を見ていた。順調なアプローチを空から見守る。黒江が着艦に成功して良い流れを作ってくれると笠原にとっては助かるので心の底から応援していた。
『高度が高い……!ダウン、ダウン、ダウン……!』
LSOの声が上ずっていた。LSOも絶えず緊張を強いられている。ベテランのパイロット達がLSOを務め、光学式着艦誘導装置を使って機体を誘導しているが、彼らの交代もそう多くはない。
『キープしろ……そのまま……!そのまま……!』
『艦尾変わった!』
『ヒュー』
秋本が口笛を吹いた。
『フルストップだ。成功したよ、ファルちゃん』
瀬川が言う。
「ちゃん言うな、馬鹿野郎。見たな、お前ら。ファルに続け」
『あいよ、ブッカー、行きまーす』
秋本が着艦アプローチを開始した。笠原は佐渡にアドバイスをする。
「いいか、サド。ノーズで高度を上げ下げしようとするな。スロットルを使え」
『ボルター!』
秋本が再び上昇していく。失敗だ。思わず心の中で悪態を吐きたくなる。
『見たか!?』
興奮した秋本が無線で聞いてきた。
「見えるか。どうした」
『艦がバウンドしてる!降りようとしたら目の前に飛行甲板が。ぶつかると思った』
秋本が興奮した様子で叫ぶ。
「そんな大袈裟な……」
笠原は呆れたが、その場面をはっきりと想像してしまった。
『シーウルフ16、着艦を許可』
次は佐渡の番だ。佐渡が着艦を開始する。佐渡も空護に近づくまでは順調だったが、着艦間際になると危うくなり始める。飛行甲板にギアを接地したが、フックがワイヤーを捉えられず、アフターバーナー全開で上昇する。
「これで九機目だぞ。しっかりしろよ」
『ならシャドウから降りろよ』
瀬川が言った。
「俺はフライト・リーダーだと言ってるだろう」
グロウラー02ことRF‐18FJが着艦アプローチを開始する。そのRF‐18FJは危なげながらも《かが》へと降りていき、タッチダウンした。
『あれ、誰が乗ってるんだ?』
『知らん』
「お前ら、艦上航空隊の名が泣くぞ」
次に飛んでいた別の四機編隊が降下進入開始をコールしてトラックパターンを外れ、《かが》に向かって突っ込んでいく。先ほど全機着艦に失敗した編隊で、藤澤や小池がいる。あいつらに負けたくはない。
最初の二機が失敗し、一機だけ降りることが出来た。編隊長機は上空に残るために着艦を実施しなかった。
さらにグロウラー01が着艦を開始した。しかし再び甲板に火花を散らして上昇する。
『ボルター!』
佐々木三佐の声が枯れていた。
「次は決めろよ」
『分かってる。どうせガイたちに負けたくないんだろ?』
秋本が言った。
「ご名答。分かってるならやってくれるな?」
『やります。次こそは大丈夫です』
笠原は煽りを受けて佐渡が着艦を開始する。
『高度が高いんじゃないか』
瀬川が呟く。やや高めのアプローチで飛行甲板に接近する。制御された墜落とは言ったものだ。佐渡機が飛行甲板を叩き、動きを止める。
『おおーやったぞ、フルストップ、タッチダウンだ』
『成功だ』
瀬川と秋本が喜ぶ。
「よし、続け」
『シーウルフ15、着艦せよ』
瀬川が旋回し、着艦を開始する。
『ゾノ、次はお前だ。セナをしっかり見とけ』
『了解です』
瀬川が高度を下げる。真っ直ぐ空護の飛行甲板へと降りていく。途中、何度か修正したが、着艦に成功した。
『いいぞ。ゾノ、続け』
『ラジャー!』
園倉がホールディングエリアを離れて着艦アプローチを開始する。
『シーウルフ11、こちらシーウルフ09。早く僚機を下ろしてくれ。いつまで待たせるんだ』
藤澤の嫌味が聞こえてきた。
「待ってろ。すぐに開ける」
笠原は淡々と返す。園倉が着艦に成功した。
『やばい、緊張してきた。俺だけ降りられなかったらどうしよう』
「もし失敗したら、お前のグラスを一つもらう。次は〈レイバン〉がいいな」
『勘弁してくれ。行ってくる』
「ああ。しっかりやれよ」
秋本がそろそろと着艦を開始する。何度も高度を上げたり、減速したり、加速したりを繰り返している。
「落ち着け。クールに。シミュレーションだと思え」
笠原はそう呼びかけながら自分の着艦前のチェックリストを確認する。
危なげな秋本の機もなんとか無事に着艦に成功した。ほっと胸を撫で下ろすと共に緊張してきた。
『シーウルフ11、着艦を許可する。艦首方位270、風は280から12ノット。マーシャルとコンタクト』
「ラジャー。マーシャルとコンタクト」
笠原は着艦信号士官に周波数を合わせる。
『シーウルフ11、こちらマーシャル。ラジオチェック』
「マーシャル、こちらシーウルフ11。無線感度良好。残り五マイル。着艦する」
『こちらマーシャル、了解した。こちらも感度良好。貴機を目視で確認。進入を継続せよ。ミートボールを確認後、報告』
「ラジャー」
機体を微調整しながら空護の飛行甲板を目指す。別に気負いもしない。先ほどまでの出来事も忘れて無心で集中する。
距離四マイルほどで、空護の飛行甲板左舷に設置されている着艦誘導信号灯を確認し、「オン・ボール」とコールする。
『キープ……キープ……少し低い、パワーアップ……パスに乗った!キープしろ。そのまま、そのまま、少し左に……もう少し……今!そのままキープ』
LSOの細かい指示と光学式着艦誘導装置に合わせて機体を調整し、近づけていくと、《かが》の飛行甲板が徐々に迫る。
『オーケー……キープしろ』
機首が上げ、高仰角姿勢になる。間もなく接地だ。接地の衝撃で舌を噛まないように意識する。飛行甲板にノーズが届くと思った時、縦揺れする空護が目の前で跳ね上がった。スポンソンを備えた艦尾が壁となって目の前に突然現れた形になり、思わず目を見開き息を呑む。ぶつかる……!叫びそうになった時、触れるほどの目の前で空護が沈降して再び飛行甲板の姿が見えた。
『艦尾変わった!』
コールを聞いたと同時にパワーを絞る。主脚が飛行甲板を叩いた。突き上げるような衝撃が身体に伝わり、機体が沈む。そのままフルミリタリーパワーまでスロットルを押し込む。
アフターバーナーに点火した機体が急制動をかけられた。フックはワイヤーを捉えていた。一気に機体が速度を失い、笠原の体にハーネスが食い込む。
フックランナーが走ってフックとワイヤーを確認した。
『11、2番ワイヤーを捉えた。パワーカット、パワーカット』
「シーウルフ12、ラジャー。パワーカット」
笠原はとにかく平静を装うのに精いっぱいだった。あと少しタイミングが違えば空護の艦尾に激突、もしくはノーズギアを叩き折られて飛行甲板を滑り、海に落ちるか。あの光景を見た一瞬でそこまで想像していて、それが脳裏から離れなかった。
『フルストップ!フックアップ。着艦甲板からの離脱を許可。ハンドラーの指示に従え』
「ラジャー。着艦甲板を離れる。スタートタキシー。誘導に感謝する」
冷静に答え、機体を指示に従って駐機スポットに収めてコックピットから降りる。着艦寸前まではかいていなかった汗が吹き出し、首から背中に不快感があった。
「よくあそこで機首を上げなかったな」
近づいてきた秋本が感心したように声をかけた。
「一瞬、シャドウの機体が垂直尾翼しか見えなくなって、俺達も思わず叫んだよ」
瀬川も興奮したように駆け寄ってきた。
「さすがです、シャドウさん」
そう持ち上げるのは佐渡だ。
「やめろ、皆。驚いて咄嗟に何もできなかっただけだ。本当にビビった」
笠原が呟いた時、背後から背中を叩かれた。
「まあ、良い着艦だったと思うぞ」
黒江だ。藤澤達の編隊が着艦を試みて降りてくる。先頭の機が着艦に失敗し、離脱した。
「あそこも苦労してるな」
笠原は藤澤の嫌味を思い出して同情した。焦っていることだろう。先に着艦したRF‐18FJからはすらりとした小柄な体躯のパイロットが降りていて、同じように一番機の帰りを待っている。
上空で空中給油を終えたタンカー役のF‐18FJが着艦を開始した。
「シャープさんだ」
園倉が呟くと全員が注目した。
「後席は誰だ?」
「シンバだ」
笠原が聞くと瀬川が答えた。
「班長、一発で降りられると思うか」
「シャープなら当然だろ」
秋本の言葉に黒江が答える。的場を信じて疑わない黒江の横顔を見て笠原は意外に思う。
「どうかな。この波だ。最初は様子見だろう」
瀬川が言う。
「いいや、一発で降りる」
黒江の言葉は確信に満ちていた。
「見ろ……!」
的場の機はレールに乗ったようにスムーズに飛行甲板に降りてくる。荒波に揺れる空護の飛行甲板に着艦した的場機はナンバー3のワイヤーを捉えていた。
「さすがシャープさんだ」
黒江は的場に向かって尊敬の眼差しを送っている。的場から目を離さない黒江の姿に笠原は複雑な気分だった。
的場機はそのまま駐機スポットに収まると増槽が交換され、ホット・リフュエール――エンジンをかけたまま給油――を受ける。また、まだ降りていない機への給油のために飛び立つのだ。
「私たちもあれほどの技量を持ったパイロットになれると思うか」
「努力次第だろう」
笠原はそう答えると艦内へと戻る。空護は未だ激しく揺れていて、胃が揺さぶられるようで不快だった。