表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の嫁になりたくて ( ̄∇ ̄*)ゞ  作者: 千海
25 境界の森 2
267/267

25−11



 それから祭壇前に着き、神父役であるこの町の聖職者のおじいさんに、互いに愛を誓います的な宣誓を取り持って頂き、指輪——私たちの場合、である。首飾りのカップルも居れば、ピアスを選ぶカップルもある——を通し合い、神々の祝福を受けた夫婦という括りになった。

 クライスさんは回れ左で、私の方は回れ右して、参列してくれた皆さんに厳かに一礼を。

 その時。


——あれっ?声を掛けてくれた人たちのすごい後ろに、遠くからこちらを伺う色々な団体さんが…!?


 私たちが心持ち慌てて下げた頭を元に戻すと、あれよあれよと祭壇が片付けられて、あっという間に夫婦席となり、座れや飲めやの大宴会の気配を醸した会場に。珍しくも貴重な感じのクライスさんの呆け顔が、なんとなく頭に残って暫く消えないだろうけど、真面目な式が終わりましたね!?じゃあ、そろそろ入っていいね!?そんな賑やかな騒がしさにて、どんどんどんどん町の人!

 いや〜〜、目出度い!!勇者様ったら、可愛い子を貰ったもんだ!! 帰った筈の職人さんに、さりげに混ざった建築家さん。ここまできたら、宴会も見納めて行かなければ、と。優しげに笑う姿は天然そうで策士そう。各々が肩に担いだ木材を手早く組み立て、おーい、そっちだ、こっちにも置け。あっという間に宴会席に。

 どっと押し寄せた町の人たちは酒樽に料理にと、できたテーブルに所狭しと皿とコップを並べだし、控えめに演奏していたウエディング曲の奏者らは、曲柄を軽快に変えて場の雰囲気を盛り上げる。

 参列者から近い方へとやいのやいの押しやられ、けれど取り分けられていく料理に酒にと気を取られると、町長さんの「かんぱ〜い!!」で全員ワッと盃酒を挙げて、あっという間に神殿前が飲めや笑えの大合唱に。一応、神聖な聖場(パワー・スポット)にて、聖職者的に良いのかな…?と。騒ぎを許してもらえるだろうか? そちらの方へ視線をやれば、おじいさんな聖職者さまも、頬を赤く染めていた。すでに出来上がっておいでだ…と、盃を離さぬ様相に、まぁ、管理人の許可がおりるなら、こういうのもありかな、と。私も意識を切り替えて、騒ぎを楽しむ事にした。

 お昼前から始まった飲めや歌えの大宴会は、参列に居なかった意外な人たちも呼び寄せた。

 まず初めに宴席の度肝を抜いた、フィールくんのパーティの竜王さまだ。黒に近い群青色の鮮やかな体躯を広げ、竜化した竜王さまは丘の真上を旋回された。急に陰った空を見上げて、町の女性数名が恐怖の悲鳴を響かせて、すると不意に空が現れ、人化した彼が私の前へ。ダスッと降りて「おぉおぉぉ…」とパチパチ素朴な拍手をすれば、何とアズラークさま、私のために、竜の山にしか咲かない竜胆みたいな花をわざわざ、取りに行ってくれていたため参列できなかったそう。「魔獣や愚者火のみならず、勇者をも手にしたお前は尊敬に値する。これは我が一族の娘が嫁ぐ時に持つものだ。敬意を表し、アジュールレイトの名の下に、これを贈ろう」と花束を。「おぉ…わざわざありがとうございます」とびっくりしてれば、「なに、必要なアイテムを取りに行ったついでだ」と。あ、つまり例の遺物の性転換アイテムですね? 思い至った私はそっと、フィールくんにグッジョブを。

 「なになに!?何でボクを呼ばないの!?ちょっと冷たいんじゃない!!?」……勝手に出てきたイグニスさんは、明るい場所に花火の効果でパンパカパーンと度肝を抜いた。「キミ、ここは現世(うつしよ)だから、一応、祝ってあげるけど、死んだ後はボクの嫁候補第1位だからね!」と。キリッと可愛いフォルムで語る、イグニスさんには彼の殺気が。「やらん」「あのね、こー見えてボク、死霊界一の貴公子だからっ」「一応、祝いの席なので、喧嘩は、そのぅ…」と下手に出れば、「あっ、ごめーん。そうだよねっ!」……テヘペロを、初めてリアルで見たゼ。

 その後、あれ?そういや、パーシーくん…と。若干、気にしていた所。気づけば席の足元で丸くなっている彼の気配が。何とも言えない視線でもってクライスさんは見ていたが、まぁいいか、的な空気で彼は注がれた杯へと戻る。そのうち、ピクッと耳をそばだてて、宴席の奥へ視線をやるのを何気なく続いて見れば、あれ?もしかして、イルさん…?と、不死者の五公が目に入る。例によって金髪の不死者が、「あの時の娘!」な顔をして、これも何か殺気的なものが空間に満ちたのだろうか、ちら、と夫なクライスさんがそちらに視線を配べたなら、「ひっ…」と唸っていそうな様子で、男は五公を盾にする。殊更に呆れた顔でイルさんはそれを見て、すまんな、と言っていそうにひらひらと右手を振った。それからすぐに、思いついた、って顔をしながら魔法で何かをこちらの方へ。パスッと受け取ったクライスさんは、一瞬、うわ…な顔をして。ピンク色の靄入りの魔封小瓶に釘付けな、私の目から遠ざける様に、収納へしまい込むという謎動作をしてみたり。

 体感的には三十分、おおよその経過時間は二時間いった所だろうか。相変わらず賑やかな小高い丘に新たな旅人。……旅人と思っていれば、それは旅装のフォスフォさん、そしてソロルくんのお姉さんであるフロレスタさんの二人であった。「一番近い店のドアから出発したんだよ」「旅が不慣れだっていうから」「だって店から出るなんて十年ぶりくらいだし。これでもベルリナちゃんのこと、気に入っているんだよ。お祝いの言葉くらいかけさせて欲しいなぁ。あ、こちらが旦那さま?あれ?あの時の子かなぁ?…だよね!へぇ、君、もしかして面食いなの?」とフォスフォさん。クスクスと軽快に笑い、町ごと沸いているなんて思いもしなかったんだよ、薬酒しかもって来なかったから。「そういや、噂で聞いたんだけど、旦那さまは“勇者”だったっけ?じゃあ、薬屋(うち)の半券でいいかな?これでもそこそこ名は知れてるよ。滅多にご贔屓さまは作らないんだから」と言って、懐から魔法陣入りの紙切れを取り出した。「おめでとう!」と手渡され、「ありがとうございます」と。普通に恐縮した風のクライスさんも珍しかった。

 例によって解毒のスキルか、クライスさんはザルを装い、そんなに弱くはないけれど酔いの回った私の側を片時も離れまい、な嬉し恥かしい夫ぶり。目の前に広がったある種カオスな宴席で、出来上がった人たちの一発芸大会が。町でちょっと有名らしい酒場のマスターのテーブルマジック、強面のおじさんが作る実演・巨大なウエディングケーキに、小町っぽい女性が剣舞を始めたのは凄かった。女性に優しいキトラさんが、愛剣のシャムシールにてそれに応えてクルクルと。お酒のせいか、ゆったりとした歩みを見せるレプスさんは、不意に魔法で氷を作り、芸術品に仕上げてみたり。その後ろで喧嘩していたらしいフィールくんの一団が、次々と大型魔法を炸裂させてく様子を見せて、涙目になりながらあの時の防御魔法で次々とそれらを平定してみたり。ウェントスの里で習ったのよ、とシュシュちゃんは一念発起、セレイドさんを引っ張りダンスを。次々と女子がそれに加わり、意中の相手の手を引いて。ライスさんはいずれ娘にそれを見るのだろうかと、穏やかに杯を傾けて、ちらっと厳しい眼差しでレプスさんのひこひこお耳に視線をやるのを見たりした。

 一際高い「あはは」な笑いで立ち上がった美鈴氏は、え〜っとね、こんな感じ?と両手を空へ振り上げて。「結婚式っていったらライスシャワーしなきゃだよ〜!」と、花よ降れ〜〜!な掛け声で精霊魔法と思しきものを発動して見せる。もくもくと雲っぽいのが局所的に広がって、おいおい、あれ大丈夫かよ…と会場中が思うなか。「ぱ〜ん!」という間の抜けた声で、弾けた雲から白い小花が。「一つだけ赤いのが入ってるよ〜!えーと、あれだ!見つけた人が次に結婚できるみたいなジンクス付き〜!若いお嬢さん、探してね〜!!」、やっぱり私も探そ〜っと、で、キャーキャーしながら揉みくちゃに。フゥ、とため息を零したらしいイシュルカさんは眼鏡をチャキリ、ふと視線を左右にやって、丘の端へと歩み出る。あ、その赤い小花を本気で探しに行くんですね、と。微笑ましくもニヤニヤしちゃう私も割と老害かしら…?と。

 その時、不意な浮遊感にて、地面の下に落下する感触。ぅわっ、と色気のない声で目をまん丸にしただろう私は、次の瞬間、彼の腕へと。どうやら地中に落下して、クライスさんの上に出たのだと、気づいた時には闖入者。


「じゃーん!お久しぶりね、お嬢ちゃん☆ これぞ私の十八番♪砂漠の魔女ワスティタース様の“祝福”よ☆ こっちに何かあるって出たから遠路はるばる旅してきたけど、なるほど納得ね。良いわねぇ、結婚式!よーし、ちょっとプレゼントしちゃう!ちゃんと抱きとめるのよ、男子たち☆ せーのーっ、多重展開!甘い罠(スウィート・トラップ)!!」


 ひらひらとした裾をなびかせ、どうやら丘の恋する乙女、全員にかけられた魔法は、キラキラの魔女の掛け声で甘い事故を引き起こす。みんな、目をまん丸にして驚き固まる様子だったが、急に自分の腕に落ちて来た男性陣もびっくりだった。先に魔法をかけられたため耐性があった私たちの目に、えぇっ、そこがそーなるの!?という驚きの光景が。ルート兄さまの腕の中には、ここに居なかった女性の姿。明らかに貴族女性ね…な、普段着・ドレス状態の女子が、えっ…なんでルーセイルさん…?というか、ここって、一体ドコ??と、キョロキョロ見渡す様子が見えた。言わずもがな、ルート兄さまはあまりの事に固まっていた。が、それを見遣ったご当主さまと奥方さまはニヤッと笑んだ。どうやら彼女、申し分ない家のご令嬢のようである。…この様子だと、アーク兄さまより先に縁談がまとまりそうだ。


 こんな調子で、楽しい時間はあっという間に、針を進めて。

 日が沈み、篝火が焚かれてそれでも終わらぬ宴会は、次の太陽が登り始めてようやく開きと相成った。

 こんな賑やかな式になるとは予想外だったけど、忘れられない、とても大事な私たちの思い出だ。

 ワスティタースさんの落下魔法で、クライスさんの腕に抱かれて、あぁこの人のお嫁さんか…と、感動しながら照れ笑い。それからずっと抱っこのままでの移動だったりした訳だけど……酔っていたから知りません…生ぬるい視線はスルーです…恥はかき捨て、世は情け…!! 意味不な叫びで目を覚ましたら、すでに翌日の夜だったのも、まぁ、良い思い出だ。


 その後、町の人々に深々と頭を下げて、私たちは次なる旅へと目的を変えていく。

 ズバリ、どこに住もうかという、住居を探す旅である。私の職業にまつわるようなステータス・カードの問題は、実は式の翌日にうまい具合に解決していた。だからそこからは気兼ねなく、大きな街にも城下町にも、入り放題、出放題である。

 私は彼と暮らせるならば何処でも良い感じだが、勇者の密度的なものとか、ギルドからの“お願い”もあり。俺のせいですまないな…と、クライスさんは申し訳なさそうだった。けれど、こうして旅を続けるのも実は結構好きなんですよ、と。そんな雰囲気でその後2年は放浪の勇者となった。

 その間、仕事の依頼を受けたクライスさんは条件付けで、妻と一緒に滞在できねば引き受けられない、と。依頼人は様々で、善良な人たちも居たが、悪どいような人も居たため、基本的に王侯貴族の依頼は受けないようになる。さすがにな〜と思う仕打ちで最も多かったのは、残念ながらお貴族さまの依頼だったのだ。“あの”東の勇者がついに結婚したという、しかも嫁になったのは普通の娘というではないか、うちの美しい娘の方が血統的にも優れておろう、順番こそ二番手だろうが、妻にさえなれればいいのだ、後はどう転んでもうちの娘を寵愛する方向に流れていくのは、男として当然な運びだろうから。そういう感じで手としては、一緒に滞在しているという条件のすり抜けで、滞在場所は同じだが、夫婦の寝室を別にした上、自分の娘に夜這いさせるとか、そういう「うわぁ…」なヤツだった。静かに怒るクライスさんが一番恐怖だったのだけど、依頼が人命を左右しないなら、毎度その場で契約破棄だ。ギルドがどんなに説明してもそういう輩が後を立たない、じゃあ仕方ないよね、とクライスさんはあっさりと王侯貴族の依頼を拒否するようになっていく。そこまでされてようやく気づいた大陸のお偉いさんだ。東の勇者は愛妻家…え、勇者ってハーレムが標準なんじゃなかったの??と。各国の王族が側近に呟いたとか、呟かなかったとかの話がまことしやかに囁かれていた。

 そうしておよそ3年目、私たちは落ち着いた街に素知らぬ顔で定住を決めた。町か街か悩んだのだが、町に近い街にした。人口的に少なめで、ほどほどに発展した場所だ。交通の便も良く、海にも山にも行ける場所。贅沢な立地だな…と申し訳なくなりつつも、昔、貴族の別荘だったと紹介されたお屋敷に、ちょっと広いな…と恐縮したが。誰も住む人が居なくて困る、不動産関係の人に言われて。いいんじゃないか?な押しの一声、は、はい、了解です!と。私たちは街の端っこ、平民街と貴族街を分ける線引きっぽい位置に建つ、庭&噴水付きのお屋敷に住むことに。

 どんな場所でも住めば都だ。入り辛かった貴族街でもそのうち買い物ができるようになり、ちょっとした騒動がありつつ、クライスさんの職業がバレつつ…更に2年が過ぎようという頃だ。無いだろうと思い込んでいた最大の事件が起きる。ズバリ、息子の誕生、なのだが。……これはいずれ詳しく語る機会を設けようと思う。

 その後、少し大きくなった息子が職業に気づいたり、“帰省したい”とごねた息子をグランスルスに連れた時、「えぇっ、父さん貴族なの!?」と愕然とする姿とか、教皇職から逃げきれなかったイシュルカさんのサプライズとか。「えっ、母さん賢者なの!?」と愕然とする姿とか。

 あ、そうそう、イシュルカさんは、あのあと無事に彼女を口説いてちゃっかり結婚していたりする。そして時の神殿で手に入れた赤い実を、ジルさんから貰った分と合わせて二つの赤い実を、素知らぬ顔で彼女に食べさせ、若返らせていたりする。一粒十年、そんな感じだ。「抱くなら若い方が良い」———なかなか言えない言葉を呟き、クイと眼鏡を押し上げた奥で美鈴ちゃんは「沈(チーン)…」であった。今更十代をやり直すとか…ムリムリ、私、輝けない……。ため息を零しながらも、その実、どこか幸せそうで。切り替えが早いのが貴女の良いところ。意地悪だけど優しいでしょう?とイシュをちょっと持ち上げてやれば、そ、それはそうだけど…と赤面しながら俯くのである。数年後、逃げきれなかったイシュルカさんが次の教皇と知り、えっ、またここでの生活に逆戻りする訳!?と。その時も「沈(チーン)…」となった美鈴ちゃんではあったけど、なんというか、その…イシュの代から神国は一族制に。神の声を借りるなら、一代限りの王政でハチャメチャになった体制を、しばらくイシュと勇者の血を借り、整えたい意向だそうで。そういう訳でそっちの方にも稀な子供が誕生するのだ。……薄鼠の髪を持ち、藤色の瞳をした少年が。ぶっちゃけイシュに生き写しすぎて、私は思わず吹いてしまった。彼は神託拝聴(オラクル)のスキルを持った、生まれながらの教皇である。

 あとは、そう。クライスさんとリグリットの孤児院に預けてきたあの赤ちゃんが、大きくなってお礼を言いに訪れてくれたりだとか。その時、街のいじめっ子に絡まれそうになったところを、息子な彼が助けたりとか。実はその子は後天性の勇者であって、息子な彼に惚れたりだとか。そんな様々な人間模様がこの先も続いていくのである。

 後天性な勇者な彼女はクライスさんに許しをもたらし、それを知ったクライスさんのジルさんからの継承スキルに、誰に語ることもなく、私はしんみり、摂理を知った。


 クライスさんはその昔、時の神殿で瀕死になったジルさんの目に広がった継承のコマンドで、俺はこのまま死ぬのか?と自問しながら“残せるものを”。何気なく、残せるものをと選んだジルさんの継承先は、後天性の勇者であった息子のクライスさんだった。本人も気づかぬうちに追加された特殊スキルは、シュシュちゃんの時に発揮しただろう、恩恵が見える可視化スキルで。おそらく昔、拾った時にジルさんも見たのだろう、クライスさんの全てを記すステータス・カードの存在。自分が助けた子供が育ち、その子が自分の元を訪れ、事情を説明するために提示した同じカードに、本来見えるはずのない神々の恩恵を、クライスさんの視覚が拾う。

 そうか、この娘(こ)は勇者に成るのか、しんみり悟ったクライスさんと。

 それをそっと打ち明けられた、私がとった行動だとか。

 ……やっぱり長くなりそうなので、また、別の機会に、少し。




 人生、二つ分の思い出と、彼が好きだという気持ち。

 辛いことも悲しいことも同じくらいあっただろうけど、幸せだと感じた気持ちを大事にしたいと私は思う。

 クライスさんとまた暫く旅をするのだと立つ場所で。

 式をあげた小さな町を出立したほんの数ヶ月後に。

 レックスさんの風の噂を、通り過ぎるまま耳にした。

 ドルミール・レックスとして冒険者をしたその人は、さる高レベルダンジョンで、その消息を絶ったのだという。

 新しい人生?を始めただろうその人へ。


 心から、ありがとう、そして、お疲れさまです、と。



*.・*.・*.・*.・*.・*


 勇者の嫁になりたくて。

 異世界からの転生者、ベルリナ・ラコット19歳。


 【賢者】と転じた職業欄を、【勇者の嫁】に塗り替えて。

 名も改めて、ベルリナ・リース・グレイシス、19歳。

 追いかけ始めておおよそ4年。




 勇者の嫁に、なりました!!   【完】



読了お疲れさまでした(^^)

書きたいことがまだたくさんあったはずなのですが、

とりあえずこんなところでヨメは話を結びます。

四年前、拙い話をお気に入り登録してくださった方。

更新するたび、感想を入れてくださったたくさんの方。

ちょっと登録しておこうかなと思ってくださった皆様に、

感謝の気持ちでいっぱいです。

今でも変な言い回しの多い、素人作品ですが、

皆様の暖かい声が完結へと導いてくれたのだろうと、割と本気で思っています。


今更ながら、回収してないフラグなど、多々あると思われます。

どうしても気になったのなら、完結ついでに突っ込んでいただいて結構です(笑

完結の喜びで頭が沸いておりますので、多少、きつい言い方でも大丈夫な気がします。

誤字脱字はまたゆっくりと直していきたいと思います。


今回も、もしもコメントが多い場合は、時間をいただいてしまいますけど

ちゃんと全てにお返しをするつもりでいますので、どうぞご安心ください。


それでは長くなりましたが、

ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました*

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ