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永遠の時の中で  作者: スピオトフォズ
第九章 王国へ
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96/110

第96話「世の中に100%なんて100%存在しない!っていう言葉は延々と繰り返される矛盾」


前回のあらすじ……


担当:ルネ・アーサス

アークと真っ白がなんか話してて、そのうち真白は船が離陸するって事で艦橋へ行った。

やった~!

やっと出発できる!


でも東大陸までは遠いから、リナも言ってたけど4日くらいは掛っちゃうよね~。

それでも、定期船に乗って高い金払うよりはよっどこっちの方がいいよね!

あたしってば天才!!


でも暇だなーと思っていたらジャミルが方向音痴だと言う事が判明!

うわ……お化けが駄目なところといい、紅の剣団長に頭が上がらない所と言い、なんかジャミルって弱点多いよね~!

よし! いじるネタが出来た!!


そんなわけであたし達は船内を捜索するんだけど、甲板で不良……じゃない疾風の翼の下っ端団員に絡まれた!

でもアークがキレて、1人で4人に戦いを挑んだ!

んでもって勝利!


なんか、ダガーを投擲したり、意外なところで蹴りを使ったり、壁を使って一回転して背後にまわってから着地と同時に技決めたり……アークの戦い方ってなんかのショーみたいにアクロバットだよね~。

すごいすごい!



――――



 俺は4人揃って土下座する団員達を見て、なんだか少しやりすぎたかもしれないとちょっとした罪悪感に駆られていた。

 複雑な心境だったので、逃げるように甲板から離れるのだった。


「さ~て、次はどこ行くかな~」

 俺は次なる目的地を探していた。

 甲板から再び船内に入り、適当に歩いている。


「あ、アーク。ひょっとして観光気分なんじゃないの~? ジャミル探すとか言っときながら」

 隣を歩くルネが馬鹿にしたような眼で言う。


「それもあるな。でも4日くらい過ごす以上この船の構造は知っといた方がいいだろ?」

 俺はさも当然のように言う。


「うっわ~……アークって意外と薄情だったんだ~……」

 ルネがジト目で俺を見る。


「な……、お前だってさっきからそう言うテンションだっただろうが! つーか雪山や無人島じゃないんだから、ほっといたって死にゃしないだろ!」

 俺は窮地に立たされながらも必死に反撃。


「アークから探しに行こうって言った癖に~! ジャミルに『お前の命さえ無事なら迷い死のうがが飢え死のうが俺はほっとく』ってアークが言ってたって伝えよ~」 

「内容改竄しすぎて意味分かんなくなってる!! 結局命無事じゃねぇじゃんそれ!!」


「それもそうね~、って……リナは?」

 後ろを振り返ると……リナがいない!?


「おい!! あいつまで迷子か!?」

 片手で頭を抱えてため息を吐く。

 もうなんだよこいつらめんどくせぇ!!

 

「いや……あ、あそこにいるじゃん!」

 ん……。

 あ、ホントだ。


 後ろを振り返ると、なんかドアの前で立ち尽くしてるリナがいた。

 俺達はリナの元まで戻った。


「おいリナ、何してんだ?」

 俺はリナが見ていたドアをみる。


「……図書室?」

「そ」

「そういやお前本好きだったっけな。さっきも読んでたし」

「行きたい」

 これは……。

 リナの目が輝いてる……。

 その輝いた目でジっと俺を見るなぁぁ!


「分かった分かった! まあここにジャミルは100%いないだろうがな」

 あの頭の悪い(←失礼)ジャミルが本など読むはずがない!

 俺達は図書室へ入った。


「……あ」

「あ」

「……えっ」

 俺、リナ、ルネの順に固まった。


「……あァ?」

 そこに、俺の100%がもろくも崩れ去るという悲しき現実が待ち受けていた。


「お前っ……なんでここに……あの頭の悪い事で定評のあるお前が……」

 俺はワナワナと震えながらジャミルを指さす。


「……入ってきて早々失礼だなオイ……」

 ジャミルはいつも以上に眉間に……いやむしろこめかみにしわを寄せて言った。

 怒りマークが見えた。


「何の本?」

 リナがそばによって聞く。


「『空駆船操縦免許予習本。これさえあれば免許は貰った!! 一発合格攻略法。本格操縦技術マニュアル付き』……納得」

 リナは本をくいっと上げその表紙を読み上げる。

 なるほど……こいつ空駆船好きだもんな……確かに納得した。


「へぇぇ! ジャミルって趣味には一直線なんだ~!」

 ルネは感心していた。


「んで、内容は頭に入ったの?」

 続けてルネが聞く。


「おォ! 全ッ然分からン!!」

「駄目じゃん!!」

 何故か胸を張るジャミルにルネが秒速でつっこみを入れた!

 まあ……そうだろうとは思ったよ……。


「ウン、あれだな。ひとつ分かった事があるとすれば……俺ァ本が嫌いだ!!」

「読む前から気付けよ!!」

 こいつは一体この時間何をしていたんだろうか……。

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