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■2026年4月21日

「最大魔力を拡大させる術だ。これで君の魔力容量は膨大になった」

「けどマナを吸収し、この容量が満たされるには三日はかかりそうだな」

「ちなみに術の効果は三日で切れる」



■2026年4月21日

迷宮でエンカウントしたのは悪魔。僧侶は神に祈りを捧げた。

「邪悪を退ける聖なる光を与えたまえ」

すると聖印から閃光がほとばしる。


「あちちちち」

仲間の勇者の方が先に逃げ出した。



■2026年4月22日

ドラゴンは強かった。俺たちパーティーは窮地に立たされる。そこへ聞こえてきた魔神の声。

「力が欲しいか」

仕方ない。俺に力をくれ!

「私がお前にやっているように、遠くへ声を届ける力をやろう」

今はいらねえー。



■2026年4月22日

迷宮に広がる暗黒地帯。松明の光も無効化される。どうやら壁に書かれた謎を解けば解除されるらしいな。……うん、意味が分からない。ヒントもなくて、まさに闇の中、手探りで歩くよう。


同じ手探りで歩くならと結局、暗黒地帯を突っ切った。



■2026年4月22日

「大陸中のあらゆる道はここ帝都に集まるのだ」

誇らしげに語る貴族。


「実際は各地いろんな場所から人が来るのに便利だからと、道が集まった結果なんだけどね」

歴史家はこっそり教えてくれた。



■2026年4月23日

両手持ちの名刀を手に入れた。こいつは是非使いたい。だが俺は二刀流スキルを持っている。どうすればいいんだ。


「二刀流ですよ?」

「かといって修学旅行の土産物で買うようなドラゴン剣のキーホルダーをつけて、はい二刀流は通用しないだろ!?」



■2026年4月23日

宝箱の中にあったのはマジックバッグ。こいつはどんな物でも無限に収容できる。まさに究極のお宝だ。こいつで俺のダンジョン探索はより捗るぜ。


と思ったら、このマジックバッグ。大きなずたぶくろの形状をしてるから持ち運びしづらい。



■2026年4月23日

鎖かたびらの環が一個だけ駄目になっている。あの攻撃を受けたせいだな。もったないから周囲から寄せて、鎖かたびらを修復する。私はこういう作業が上手いんだ。


数年後。

「子供向けの鎖かたびらですか?」



■2026年4月24日

殺人鬼が異世界に転生した。

「ここにはアンデッドなんてのがいるから、何度でも殺人し放題だぜ~」

「あの方はアンデッドから我々を守ってくれて、まるで聖人だねえ」

「ケヒャ~」



■2026年4月24日

ダンジョンに自動床の罠が張り巡らされている。ここへ一歩でも踏み込むと、勝手にどこかへ連れて行かれるのだ。


そして出口は遙か彼方。壁には貼り紙。

「自動床のスイッチはあちら」


「誰だよ、出口まで一直線に帰れる自動床のスイッチ切ったの!?」



■2026年4月24日

「私は予言者。あなたこそ勇者なのです」

「信じます」

「えっ、初対面の相手に素直すぎない?」

「実は去年、予言者が来て、僕を勇者だと告げる予言者が来るよと教えてくれたんです」

「誰それ」



■2026年4月25日

冒険者ギルドにて

「お前たちに頼みたいのは街道警護だ」

「それでこの依頼料とはな。大儲けだぜ」

「街道の石畳が誰かに盗まれているから防いでくれ」

「守るのは街道の方かよ」

「ちなみに全長数十キロあるからな」



■2026年4月25日

「貴様も魔法使いというだけで差別されてきたのだろう。我が組織に入って、愚民どもを支配しようぞ!」

「別にそんなことされてない……」

「アンタが人とコミュニケーションできてないだけじゃね?」

「魔法の前にもっと人の話を聞かないと」

「ムキー!」



■2026年4月25日

天より遣わされた神は教えてくれる。

「地上に蔓延る魔神たち。彼らは天の神の零落した姿なのです」

「まさかそんな」

「あいつらと来たら、地上のグルメを楽しんだり、女の子とキャッキャウフフしたり。くそっ、羨ましい! 私もさっさと零落したい」



■2026年4月26日

神は悩んでいた。我が世界の人間は、何万年と文明が停滞している。こうなったら地球からの転生者を受け入れるしかない。外からの刺激により、文明を発達させるのだ。


だがその前に、さすがに火も使えない、言葉もない、石を持って獲物を殴るだけの段階から発達させないと。



■2026年4月26日

新しく雇ったシーフは宝箱に詳しい。

「ああ、飛び出し針の罠ですね。このタイプはチョチョイのチョイと」

「中身は空か」

「何言ってるんですか。様式からして古王国前期の宝箱。こいつは好事家に高く売れますよ」

詳しいのも考え物かもしれない。



■2026年4月26日

「ここが商いギルドかあ」

「いらっしゃいませ」

「ここって何をするところなんですか?」

「商いギルドではね、ギルドを売ってます」

「ギルドを!?」

「今ならマスターが失敗したから、隣町の冒険者ギルドがお安いですよ」



■2026年4月27日

回復薬を飲むと、怪我をした箇所が魔法の光に包まれる。そして、何もなかったように怪我をする前の状態に戻った。すごいな、魔法の回復薬。


破れた服と鎧まで元に戻ってる。僕は薬を飲んだんだぞ。どんな理屈だよ。



■2026年4月27日

勇者の尊い犠牲により魔王は打ち倒された。だが人の心に邪悪ある限り、いつか第二第三の魔王が現れるだろう。


ゆえに第二第三の勇者の安定供給が求められる。



■2026年4月27日

この幻影のマントを頭から被ると、モンスターに化けられる。こいつで俺は魔物の森からいつでも、無事に帰って来られた。


だが、どうやらモンスターに子供と間違えられたらしい。俺は森の奥底まで連れて行かれる。今は無事だが、いつバレるか。帰れる自信がない。



■2026年4月28日

俺は目の前にいる奴がどれだけのダメージを負っているかが分かる能力を持つ。

「お前、最近彼女に振られて心にダメージを負っているな?」

「は、はぁ!? べべべ別にアイツのことなんて、どうでもいいしぃ!」

あっ、またアイツの心が傷付いた。



■2026年4月28日

魔法使いの間で、杖にオプションを付けるのが流行した。刃物や鉄球を付けて、どう見ても槍や戦鎚だが杖と強弁する、新しく雇った魔法使いもそうだ。

「君のはどうみても斧だね」

「わたしネクロマンサーで、新しい手足が欲しかったから作業用にね」

嫌な予感がして逃げた



■2026年4月28日

「この世界の全てはマナ、つまり魔法によって出来ている。呼吸をするのも、大気中のマナを取り込むためだ。だからマナのない空間では窒息してしまう」

「知ってる」

「さて、お前にこれからかけるのは絶対魔法防御。あらゆるマナの影響を遮断する」

「助けてくれ!」



■2026年4月29日

無から世界を創世するため、神は混沌を呼び寄せた。そうして世界は育っていったが、残った混沌が今度は世界を侵食しだす。世界の法則をも歪める混沌に対し、時の皇帝は神よりの託宣を頂く。全てを見通す「眼」を与えられたのだ。

「ステータスウィンドウ、オープン!」



■2026年4月29日

俺の作るファンタジーは、そこらのテンプレとは違う。王位を剥奪された男は復讐を誓い強力な魔剣を手にする。そして旅の途中で数々の美女たちと恋に落ちつつ、悪しき敵を圧倒的な力で……


「ざまあテンプレ?」

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