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CARD15
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「優輝くん、起きて」
固い床とごわごわの毛布に包まれた浅い眠りは、先輩のその声で遮れた。
当初は、最低二時くらいまではぶっとうしでデュエルと思っていたのだが、実際は割と早い段階で消灯してしまい、結局いつも通りくらいの時間に眠りについたのだ。
だが、いかんせん硬い床。快眠など望むべくもなく。逆に浅い眠り故に、起き上がるのがさほど苦ではなかった。
「もうついたんですか?」
「そろそろ着くよー」
起き上がって横を見ると、ギャル子は爆睡していた。こんな硬い床で、よくそんなに幸せそうな顔で寝られるな感心する。
「おーい、つくらしいぞ」
ギャル子の腕を揺する。
「んー。無理」
何が無理だ。
「リンボーダンス……」
なんで夢の中で棒の下くぐってんだよ。
「レインボーブリッジはくぐれないよ」
いつから巨人になった。
「でも頑張る……」
そうか、頑張るのか。頑張る必要はないと思うけれど。
「なんか、簡単に起きそうにないですね」
「まぁ、まだちょっと時間あるから」
とりあえず、ギャル子の寝起きが悪いことだけはよくわかった。
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