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第06話:お泊まり

 家に帰り着くと、聡美と女子生徒がいた。

「誰?」

「一年下の山本やまもと 麗奈れなだよ」

「初めまして、麗奈です。聡さんとは結婚を前提にお付き合いしてます」

「そう……」

 こいつが美香の言っていた女の子か。意外に可愛いな。

「姉の聡美よ。よろしくね」

 俺はそう言うと、机に鞄を置き、部屋で私服に着替えた。

 なんか居づらい。

 俺は玄関に向かう。

「どこ行くの?」

「健さんの所」

「健さん?」

「加賀美先輩よ」

「ああ」

 俺は家を出ると、加賀美先輩の所を訪ねた。

ピンポン──チャイムを鳴らす。

 すると、加賀美先輩が出て来た。

「どうしたの?」

「弟の彼女がいて居づらいので出て来ました」

「そうなんだ。中へ入りなよ」

 俺は加賀美先輩の家へ上がる。

 財閥なのに豪邸ではなく、庶民的な家だ。

 二階に上がり、加賀美先輩の部屋に入る。

「今、何か持ってくるね」

「お構いなく」

 加賀美先輩が階下へ下りていく。

 俺は腰を掛け、ベッドに寄りかかる。

 加賀美先輩が麦茶とお菓子を手に戻ってくる。

「どうぞ」

 俺は麦茶に手を伸ばす。

 ゴクリ、麦茶を飲んだ。

「聡美くん」

「はい?」

「今日、泊まっていってくれない?」

「それはいいですけど、何でです?」

「特に理由はないよ」

「……しないですよね?」

「何を?」

「何って、変なこと」

「そこは大丈夫だから安心して」

「信用してますからね」

 それより。

「健さん、お手洗い借りていい?」

「いいよ」

「どこですか?」

「案内するよ」

 俺はトイレまで案内してもらった。

 用を足す俺。

 尿道に加賀美先輩の突っ込んだらどうなるかね。いやいや。

 おしっこを終えると、流水してトイレを出た。

 部屋に戻ると、加賀美先輩がいない。

「健さん?」

 部屋を見渡すと、机の上に一枚の紙が。

 加賀美 健は預かった。返して欲しくば十億用意しろ。

プルルルル──携帯が鳴る。非通知だ。

 俺は応答した。

「どちら様?」

古路師屋ころしや 五右衛門ごえもんとでもしとこうか。身代金を新宿公園に持って来い。約束を破れば加賀美 健の命はない」

 電話は切れた。

 俺は急いで新宿公園に移動した。

 目出し帽の男が、加賀美先輩を拘束していた。

「金は用意できたんだろうな?」

 俺は一瞬で目出し帽の懐に潜り込み、アッパーを浴びせた。

 倒れる目出し帽。

「う、動けねえ」

脳震盪のうしんとうよ。健さんは返してもらいますから」

 俺は加賀美先輩を連れてその場を離れ、安全な場所、つまり交番に入った。

 交番で事情を説明し、警察官を新宿公園に向かわせた。

 結果、目出し帽の男は捕まり、検察へと身柄を引き渡された。

 そして、今は加賀美家。

「また助けられたね。俺、ますます聡美くんのことが好きになったよ」

「ありがとうございます」

 加賀美先輩、事件に巻き込まれすぎじゃない?

「健さん、お風呂借りても?」

「ああ、いいよ」

 加賀美先輩がバスタオルを用意した。

「着替え、どうする?」

「そのままでいいですよ」

 俺はそう言ってバスルームへ移動し、服を脱いで風呂に入った。

 風呂を終えると、俺は体を拭き、服を着て部屋に戻った。

「じゃ、次は俺」

 加賀美先輩が部屋を出ていった。

 それから暫くして、加賀美先輩が戻ってくる。

「もう寝ようか」

「そうですね」

 俺たちは同じベッドに潜り込んだ。

 そして翌朝、目を覚ました俺は、ベッドから出てトイレに向かった。

 用を足し、部屋に戻ると、同時に加賀美先輩が起き出した。

「おはようございます」

「おはよう、聡美くん」

 ベッドから出ると加賀美先輩はそのままトイレへ直行した。

「聡美くん、何か食べたいのある?」

 トイレから戻ってきた加賀美先輩が訊いてくる。

「いいですよ、そんな。食事は私が作ります」

 俺はキッチンに行き、食事を用意した。

 二人、食卓で食べる。

「うまい!」

 俺の作った料理を加賀美先輩が美味しそうに食べてくれている。

「健さん、この後なんだけど、出かけませんか?」

「別にいいけど?」

「私、遊園地行きたいな」

「じゃ、その遊園地貸切にしよう」

 加賀美先輩は有言実行だ。

 遊園地を一日貸切にし、その日は俺と一緒に夜遅くまで遊んだ。

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