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迷う貴族は姫だった

ふぅ...


エナジードリンクを飲みベッドの上に座る


窓から風がさらさらと入り今日も幸せと言えるかわからない一日が始まっていた


忙しい時の暇つぶしは時間の流れが速いが、逆に暇を持て余した際の暇つぶしは実につまらない


なにかネタがないか今日も外を歩く


都会からかなり離れ、田んぼはそこまで無いが、一軒家庭付きがほとんどの田舎に住んでいるのだが、、、


道に橙色の髪の女の子が座っている...


なぜ貴族がこんな所にいる?


貴族というのは、大昔に身分を分けるために作られた制度がいつしか才のあるものとないものを区別するものへと変化した。


一般的に天才と凡人と言われるものだ、


基本的に天才は髪の色からわかり、生まれてくる母数が少ない金髪や銀髪が最も象徴的だが、道に座っている彼女の髪は橙色で平均的に凡人と天才の中間の位置、、、秀才とでも言おうか、そもそもオレンジ色の髪というのもかなり見かけない。


金髪や銀髪でも凡人以下の才能の持ち主もいれば、母数が最多の黒髪はほとんど凡人と言われるが、稀に世界一位を誇るほどの才がある者もいる。


要するに髪の色による偏見が凄いということだ。


家出でもしたのかな?


そう思いながら横を通り過ぎようとすると


パシッ


自分の手を掴んできた


「私を養ってもらえるかしら?」


「俺でよければ...」


「じゃあそうさせてもらうわ」


いきなり美少女に手を掴まれ一人称が変わってしまった


「自分は放任主義だ、実に運がいいのか、見る目があるのか」


「それは嬉しいことだな」


まだ掴んだ手を離してくれない。


髪はサラサラでロング、大体高校生くらいか?胸があまりにも無く見た目では、年齢がわからん


「っていうかその軍服のような、儀仗隊のような服は何だ?」


「あぁ、私はこの世界に逃げて来たんだ」


「逃げて来た?」


「私がいた世界は戦争中でな、国王の娘である私はスパイによって殺されかけたんだ。だが、このような状況も想定内で、事前に準備していた別の世界に転移する魔法を起動し、ここに来た。」


「一つ疑問に思ったんだが、その戦争に勝てた際、姫であるお前さんがいなければ内政とか面倒なことになりそうだが?」


「勝っても負けても私にとってはどうでもいい事、姫と言われながら駒のように動いて、政略結婚させられるだけだ」


「そうか...」


気不味い雰囲気で、家に一歩づつ近づく



「ここだ」


普通の庭付き一軒家だ


「失礼する」


お互い靴を脱いだ。


彼女はずっと自分に付いてきており、自室に一緒に入っていた。


「別に自分と同じ部屋でなくても良いんだぞ、そこら辺の部屋を勝手に使っても良いぞ」


「そんな事言うのなら、この家全体でも良いか?」


「この家の所有者は自分だ、それを前提として廊下でも部屋でもゴロゴロするのは大丈夫だ」


「なるほど」


「それと借金を作る、何かを壊すような行為はやめて欲しい。放任と言ったが、放任できるまでの限度はある。」


「わかった」


「別の部屋に行ってもいいぞ?」


「この世界には風呂というものはあるか?」


「あぁそうだな、聞いた所異世界人だったな。重要な部屋を今から紹介する」


「重要な部屋?」


「ここは、トイレだ。こうやって座る。排泄したらこの紙を使って尻とかを拭く。そして、流す。」


「おぉ、これは凄い!」


今の所彼女を異世界人だと確定しそうなほど異世界人をしている。ハニートラップとか盗人とかだったら嫌だと思ってたんだが...


「ここは、風呂場だここに歯を磨いたりしたり、手の汚れを取る洗面器。こっちは洗濯機、こうやって開けて中に服を入れる。硬い金属とかは入れると傷が付くから控えてほしい。最後に奥の部屋にあるのが風呂だ、風呂は毎回掃除した後に栓を付けてここのボタンを押す。」


「凄い技術だな!生まれてからこの方一度も見たことのない素材、そしてこの形。この世界なりの最適化された姿なのだろうか?」


「まぁそうだな、そういう考えでも良いが、全てが全て最適化されているわけではないからな。また数百年経てば別の形へと変わる。時代と技術というのはそういうものだ。」


「それはそうだろう。こちらの戦争では、魔法が主流だったものが、爆発物を風魔法で敵の陣営に飛ばす事が最近の主流になっておる。」


「そういう戦い方もあるよな、まぁ風呂はもうすぐできるだろう」


「じゃあよろしく頼む」


「?」


「なんだ?」


「よろしく頼むとは?」


「あぁ、私の使用人が服を脱がしてくれるのだが、、、ここには使用人がいないだろ?ならば、君が私の服を脱がしてくれ」


「下着は、、、自分で脱ぐと言うなら別に良いが」


正直美少女の裸姿は見たくない。推しとかクラスのマドンナとか水着やら体操着だからこそ感じる素晴らしさ、そういうのを求めているからといって裸を見たいわけではない。この気持ちわかるだろうか?


うーん、この軍服の生地がわからん、洗濯できるのだろうか?


「これからはこっちの服を着てほしい。どれも新品だ。」


この高そうな軍服を汚さないように


「こんな伸びる生地がこの世にあるのか、素晴らしい」


ワイシャツとパンツ以外を脱がした。


「ありがとう。ここからは私自身がする」


最初っから最後までやってほしいかも


洗面所から出て自室へ、直進。


自慢の最高スペックPCを起動する。


PCは起動したもののスマホをいじって一向にパスワードを打たない


なんやかんやスマホを触っていたら洗面所から声が聞こえた気がし、洗面所前に行く。


「服を着せてくれ」


服を着させるのも自分がやらないといけないのか


「あぁ、下着は着ているか?」


「もちろん着ている」


洗面所に入り、艶のある体と見事に綺麗なボティーラインがTシャツの上からわかる。なぜかって?胸がないからだ


大人サイズの服を着ているためパンツを手でホールドしている。


かなりブカブカだ


「服というのはこれほど軽くなるものなんだな」


彼女が着ていた軍服はやや硬めで、勲章がジャラジャラしていた


ブカブカの服によって一気に美少女ヒキニートが完成した瞬間でもあった。

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