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我が世界の「ポンコツ勇者と魔王」の愚痴大会

場所:いつもの空間(今日もだらだらと駄話を楽しんでいる)


サルム「ねえねえ聞いてよ二人とも! うちのガルフ世界の勇者と魔王、マジでポンコツすぎて笑えるんだけど! 勇者のやつさ、めちゃくちゃ熱血で『世界を救う!』とか言ってる割に、超方向音痴なの! 魔王城に行くつもりが、毎回真逆の南の島のリゾート地に着いちゃってさ。魔王も魔王で『遅い!早く来い!』って寂しがってTwitter(現X)に病み投稿してるわけ! 脳直で見てるだけでマジでお腹痛い!」


ライク「あぁ、サルム、笑いすぎて私のアルーフ世界に謎の突風が吹いているよ……。でも『方向音痴と寂しがり屋』か。宿敵同士が噛み合わないまま時間だけが過ぎていくのって、ある意味では平和の新しい形として非常に深いよね。私も昨日ね、うちの世界の勇者が魔王の罠にかかる確率を14時間くらい確率計算していたんだけど……いや、待てよ? うちの魔王、罠の仕掛け場所を全部ブログに書いてるんだよね。それを読まない勇者と、書いちゃう魔王……。そもそも私は、なぜこの二人のマッチングを許したんだっけ……?」


ニル「……はぁ。ライク、またどうでもいいことで勝手に哲学的な沼にハマってる。ただのバカ同士でしょ。っていうかサルムの世界の魔王、SNSやってる時点で威厳ゼロじゃん。何がそこまで面白いのさ。魔王ならもっと冷徹に、一瞬で世界を絶望に叩き落とせばいいのに」


サルム「えー、冷たいなあニル! そんなガチな暗い世界、見ててテンション下がっちゃうじゃん! ニルのバート世界の勇者と魔王はどうなのさ? 絶対ニルに似て、なんかこう、ひねくれた感じになってるんでしょ!?」


ニル「……別に普通だけど。ただ、うちの魔王は極度の引きこもりで、魔王城から一歩も出ないの。で、勇者は勇者で『相手のプライベートな空間に土足で踏み込むのはハラスメントだ』とか言って、魔王城のインターホンを押せないまま門の前でずっとスマホゲームしてる。……まあ、暇すぎて戦うのすらめんどくさい私達には、そのくらい実害のない泥仕合が丁度いいんだけどね」


ライク「はっ!……あ、すまない、聞いていたよ。インターホンを押せない勇者、なんか現代っ子っぽくて愛おしいね。ただ、私の世界の勇者はね、優しすぎて魔王軍のザコモンスターを倒すたびに『お墓』を作って15分くらい黙祷しちゃう仕様……あ、仕様じゃなくて本人の性格なんだけどね。おかげで最初の村から出るのに3年かかってて、住民から『はやくしろ』ってクレームが来てるんだ。……いや、でも命の尊さを教えてくれると考えれば、むしろ教育に良い親切設計なのかな? 私はなんて道徳的な世界を作ったんだろう。うん」


ニル「……よく自分の設計ミスをそこまで美化できるね。ただのテンポが最悪なRPGでしょ。私ならそんな勇者、めんどくさいから隣のサルムのガルフ世界に丸ごと転送して、熱血方向音痴勇者と組ませて相殺させるわ」


サルム「え!何それ、お墓作る勇者と方向音痴勇者のコンビ!? マジで一生魔王城に着かなそうじゃん! 超見たい! ライク、今度その勇者、うちに留学させてよ! ガルフ世界の魔王、待ちくたびれて干からびそうだからさ!」


ライク「留学!?……いや、待ってくれ。勇者の世界線を移動させるとなると、セーブデータの互換性がこれくらいで、バグの修正が……いや、それ以前に二人の主人公が同じ世界に存在したら、世界の主人公補正がゲシュタルト崩壊して……。ああ、でもサルムがそこまで楽しそうなら、私は神としてそれに応えるべきなのか……? どう思う、ニル。私はどうするべきなんだ?」


ニル「ライク、真面目に悩まなくていいから。サルムは口から先に生まれたようなタイプだし、3分後には『お腹空いたから別の世界線見に行こう』とか言ってるよ。ほら、もうスマホで自分の世界の魔王の病み投稿に『いいね』押して遊んでるし」


サルム「あ、バレた? 魔王が『今日も勇者来なかった。ウチのこと嫌いなのかな…ぴえん』って呟いてたから、ついリプライ送っちゃった! じゃあさ、次は気分転換に『誰の世界の魔王が一番早くメンタル崩壊するか選手権』やろうよ! ニルんとこの引きこもり魔王に突撃凸チャット送ってみるからさ! せーのっ!!」


ニル「……やめて、うちの魔王、メンタル豆腐だから垢消ししちゃう(速攻で耳を塞ぎつつスマホを守る)」


ライク「わわ、待ってくれ、まだ世界線の統合計算の整理すら終わっていないんだ……!」

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