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不殺を謳って、鉄の刀で頭を思い切りぶっ叩く流浪人
ラキ「あっ、お兄さん達こんにちは。」
レイト「こんにちは、ラキは今日も可愛いな。」
ラキ「あたしにお世辞を言っても何も出ないぜ。まぁ、でもありがとよ。褒められて悪い気はしないぜ。そういえば、お兄さん達は武術大会には出ないのかい。」
アーリー「武術大会?この町であるの?」
ラキ「知らないのか。結構有名だぜ。王族や貴族も観戦に来る、結構でかい大会さ。王族の目に止まれば、王国騎士団に勧誘されることもあるから、腕自慢の冒険者も結構出場するぜ。優勝賞金も高額だしな。」
レイト「ちなみに武器や防具はどうするんだい。」
ラキ「防具の使用は自由。武器は試合の度に貸し出されるよ。柔らかい木を使った木製さ。お祭り感覚の大会だから、死人や大きな怪我人は出したく無いのさ。」
アーリー「不殺を謳ってる割には、刃がない方とはいえ鉄の刀で頭を思い切りぶっ叩く、某有名流浪人とは違って少しは考えてるわね。」




