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え?ネズミってマジっすか?  作者: 慢ろなる旅人
23/25

23、人化

短いです………

「えっ………と?どゆこと?」


 アカバナに突然、主認定されたネズは、当然の反応をする。それに対し、アカバナは説明するのは面倒くさいと思ったのか、地面に寝転びながら呟いた。


『言葉の通りじゃ。そなたは我の主となった。それだけじゃ』


 アカバナはそれだけ言うと、数分と経たないうちに小さな寝息を立て始めた。


「え、ええ………?」


 ネズは誰かに説明してもらいたいと周りを見渡すが、周りにいるのは、アカバナと未だ気絶しているフィネアだけだった。


「………………………俺も寝るか」


 幸い、熊との戦闘で空腹より眠気が勝っており、硬い地面の上でも簡単に寝れそうだった。


「でも、魔物が来たらどうしよう………」


 ネズのその小さな心配を耳ざとく拾ったのか、アカバナの目が一つだけ開き、ネズを見つめた。


『安心せい。我より強い奴はこの森にはおらん。そんな心配をするな』


 アカバナはそれだけ言うと、その赤い目を閉じてまた寝息を立て始めた。


「え、えぇ………?」


 ネズは半信半疑だったが、確かにアカバナはネズより強いので、その場に寝転がった。


 ネズの旅の初日は、かなり濃いものとなった。









「う、う〜ん………」


 まだ陽が完全に出る前、夜か朝かでいったら早朝と言いそうな空の下で、ネズは誰かの呻き声を聞いて目を覚ました。周りを見渡してみると、呻き声の主はフィネアだったようで、あと少ししたら目覚めそうだ。


「ふあ、あぁ〜………」


『む、起きたか。やはり、『白痴』は回復が早いな』


 ネズの頭からアカバナの声が響いてきたので、アカバナの方を向くと、アカバナはその巨体をもうすでに起こし、黒と青と赤が織りなす空の景色を眺めていた。


 しかし、それを側から見たら、白い蕾が開花する直前のような不気味さがあった。


「………やっぱアカバナってグロいよなー」


 ネズの呟きを拾ったアカバナは、ネズの向きについていた赤い目の視線を、空からネズに向けた。


『む?我はさまざまな姿になれるぞ?どんな姿がいいのじゃ?』


「………え?」


 ネズはまさかアカバナが変身できるとは思わず、たっぷり数秒かけて我に返り、すぐに真剣に考える。


「う〜ん………狐だったら小さくなるだけだけど、それだとグロい口も一緒だしなー………………あ、人化ってできる?」


『いけるぞ?それがいいのか?』


「うん、とりあえずその口にならなかったら大丈夫」


 ネズがそう答えると、アカバナの足元から白い煙が上がってその巨体を覆い隠し、少し経ったあとに煙が空気に溶けるように消えた。そして、アカバナのいた場所には、


「………のじゃロリ狐巫女?」


「む、カグヤを思い浮かべたつもりだったのじゃがな。主殿の影響は思ったり強かったらしい」


 アカバナはそう言いながら、人化するのが初めてらしく、その場でくるくると回って体の具合を確かめている。


 ネズはのじゃロリと言ったが、人化したアカバナの身長はネズと同じくらい(約150cm)で、ロリというには少々大きすぎる。だが、ロリと言われたら納得しそうな童顔で、ネズと同じ白い髪、白い三角耳、白と赤のよく見る巫女服を着ていた。だが、よくよく見ると………


「俺と同じ顔………?」


「当たり前じゃろう。我の主はそなたなのだから」


 アカバナの言ってることはよく分からないが、とりあえずネズは納得することにした。

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