第五十九話拓巳編「ボスと伏兵」
おはようございます。
那祢です。
本日はボス戦。
ギガントマンティスとは?
隠れているやつの狙いとは。
ではまたあとがきで。
ー キシャーウン!! ー
俺たちはボスに挑むことに。
出てきたのは巨大なカマキリ型のボス。
ギガントマンティスだ。
特徴は素早い動きと鎌からくり出す必殺技。
これを食らうと後衛は即死確実である。
あと、消化液は防御と素早さが落ちるので気を付けなければいけない。
ー バリバリバリバリ・・・・・ ー
早速羽を広げて飛んできた。
まずは炎で燃やすか。
俺は弓に装填して放つ。
ー ヒュン! ー
爆裂弓矢。
この弓矢は・・・・
ー ドガンッ! ー
背中に命中しそのまま燃える。
ー ギャア! ー
炎に包まれ暴れまわるギガントマンティス。
その隙を気がついたようだ。
「好きあり!」
「一撃必中!」
アバランとドラグが切り込む。
ー シャキーン!ズガッシュ! ー
二人の攻撃が連続で当たる。
バランスを崩したギガントマンティス。
その隙をゲイルとセフィロが鎌の付け根を集中して一斉攻撃。
ー ビシュッ!!! ー
ー ぐしゅっ!ピヒュン!! ー
見事、鎌が吹き飛ぶ!!
ー キシャー!!! ー
手が吹き飛んだ衝撃でギガントマンティスが暴れる。
無い手から紫色の液体が飛び散る。
これは痛そうだ。
だが討伐なので倒さないといけない。
俺はもう一度弓矢を引きうち放つ。
ー カツン! ー
頭に当てた。
しかし、貫通はしなかった。
頭部が固くできている。
それは攻略本で知っている。
なら何故?
ー キシャーン!!! ー
離れているこちらに気が付き飛んできた。
俺は・・・・
ダッシュで逃げる!
そしてフィールド端まで逃げる。
ギガントマンティスは鎌をかまえる。
そして・・・・
ー グキャシャー!!! ー
ギガントマンティスの必殺技。
超速で飛び鎌を振り払う。
ー ヒュ! ー
ー ヒュン! ー
俺は攻撃を紙一重でかわす。
その瞬間、俺が今いた場所の頭上から巨大な火の玉が降ってくる。
かわせないギガントマンティス。
ー ゴン!ズガガガガガガ・・・・ ー
ー ギャ!?ギャシャーーーー!!! ー
燃える炎に包まれギガントマンティスは地面に叩き潰される。
「大丈夫ですか?」
「私がきたー!!」
アバランとドラグが駆けつけてきた。
「さあ止めを!」
火の玉のせいで半分燃え尽きたギガントマンティス。
それに一斉にそれぞれの武器を放つ。
「「ビュン!」」
頭と足をアバランとドラグが攻撃。
後ろ足をセフィロとゲイル。
そして羽を俺とトガリが攻撃する。
ー キシャシャシャ・・・・・!!! ー
ギガントマンティスが奇声を発した。
もう一度必殺技の構え。
ー ・・・・・・・・・・・・ ー
しかし、それは無かった。
そう、ギガントマンティスは討伐されたのだ。
「良し!アイテムを採取だ!」
『でも、早めにね?あいつらいるからね。』
『はーい!』
グループチャットを使い隠れているやつらにばれないように連携を取る。
俺たちは知らないふりをしながら素材を剥ぐ。
すると・・・
「おい、お前たち!」
「ん?誰だ?」
俺は気がついていないふりをして対応する。
「おれらか?ただの通りすがりの冒険者だよ。お前たち何、俺達のターゲット倒してんだよ?」
期待通りのからみ。
ならば
「じゃあ、早めに採取するので次のボス部屋をどうぞ。」
「あ、終わりましたので大丈夫ですよ。」
ドラグと俺が話を進めると
「ふざけんな!次入ってもカマキリ出てくるかわかんないだろ!?」
そう、討伐ボスは変わる。
ボス部屋に入らないと分からないのがこのクエストの面倒な所なのだ。
なのでこの方たちは無理を言って難癖をつけているのだ。
「じゃあ、どうすれば?」
質問をしてみる。
「じゃあ、一騎討ちしようぜ!!!」
すぐに返事が帰ってきた。
一騎討ち。
彼らはそれを狙っていたのだった。
ギガントマンティスは弱かったと思う。
通常は二~三匹出てくるのでそのくらいの強さにしました。
でも、もう少し見せ場が・・・・
それと一騎討ち。
プレーヤー同士のケンカがもとで作ったシステム。
それとは?
次回もよろしくお願いします。
那祢でした。