サブストーリー 第九話未歩編「偽りの自分。耐えられない思い」
おはようございます。
那祢です。
作ったのに全部一度消えました。
朝五時から書き直しました。
粗いと思いますが許してください。
またあとがきで。
私が虐められなくなって一週間がたった。
何も変わらない。
友達と仲良く過ごす日々。
千鳥や美申、そして拓巳さんと仲良くチェインリングスをするそんな楽しい日常。
でも私は知っている。
そんな日々は長く続かないことを。
「みーちゃん、美申。お待たせ。」
違うクラスの為、ホームルームが終わった千鳥がやってきた。
「よし。ちーちゃん来たから帰ろう。」
私が鞄を持って帰ろうとすると
「二人~。ちょっと待って~!」
まだ片付けが終わっていなかったようで鞄に教科書をしまい始める美申。
「美申、早く帰らないといっぱいゲームできないよ。」
「せっかく部活が休みなんだからさ。早く帰ってゲームしたいじゃないか。」
私と千鳥がそう言うと
「早く帰りたいの~?拓巳さんに会いたいだけじゃないの~?」
ーぴくり!ー
「早くゲーム内に入っても拓巳さんはいないよ~ いてもドラグさんぐらいだよ~?」
私と千鳥はその言葉で立ち止まり振り返った。
「あれ~?図星だった~?早くたくみさんに会いたいとかはわかるけど~あの人、社会人だからね」
私たちは睨むように美申を見る。
「じゃあ~それなら会社まで行っちゃう?よし!支度終わった。」
カバンに教科書を入れ終わった美申は立ち上がろうとした時だった。
ーバシッ!ー
私はチョップをした。
「痛~い!何で!何で怒るの~!」
「そんな迷惑をかけちゃダメです。」
「迷惑って~?」
きょとんとする美申に千鳥は
「そうだな。妻になったら会社帰りを待ち伏せとかしてもいいと思うけどな。」
「あ~ストーカーになるね~!」
ースパンー
今度は千鳥がお尻を叩く。
「痛いよ~!どうして~!!」
「私が口にしたくなかったことを言ったからだ!」
「でも、私だって~ぎゅうちゃんに会いたいんだぞ~!二人は拓巳さんに会えるから~羨ましいんだぞ~!拓巳さんの会社に~ぎゅうちゃんいるんでしょう?会いたいじゃ~ん!」
「だったら会えるように拓巳さんに聞いてみるから大人みたいに我慢しなよ。」
「う~!!」
「む~!」
二人は睨み合う。
そして二人のにらめっこが始まる。
三十秒後
「ぶっ・・はははっ!そんなふぐみたいな顔するなよ!」
そう言って千鳥が笑う。
「ひどいよ~ふぐって~!!」
そう言いながら美申も笑った。
「じゃあ帰るか。」
「そうだね。」
私たちは下駄箱に向かうことにした。
いつもと変わらない教室。
いつもと変わらない廊下。
いつもと変わらない部活風景。
窓の外を見ると中庭は春の訪れなのか花が咲き始めていた。
ーあれ?ー
離れ廊下で見覚えがある人が数十人の女子に囲まれて連れて行かれている。
ーあれって猫音?ー
そして、あの方向には私が連れて行かれたトイレがある。
「ね~。みーちゃんどうしたの~?」
「ぼーっとしてどうした?」
二人が外を眺めている私に気になって声をかける。
「何を見ていたんですか~?」
二人も私と同じように窓の外を覗く。
「何もないな。帰るよ!」
「そうだよ~。帰るよ~。」
「あ、うん・・・」
その後連れて行かれた猫音はどうなるか私はわかる。
私と同じことをされるだろう。
水をかけられて寒い中放置されてあのときと同じように・・・
私は体が震える。
あの寒さを思い出す。
ー私は見て見ぬふりをするの?ー
ーでもあいつにやられたことを思い出して。ー
ーあの人たちが同じ事やるんだ。ー
ー私の人間性腐っているの?ー
ー私はどうしたらいいの?ー
心のなかで葛藤する。
ー私は・・・・やっぱ私だよね。ー
「ごめんね。ちーちゃん、美申。ちょっと出かけてくる。遅くなるんで先に帰っていいよ。」
「ちょっと~!みーちゃ~ん。」
「どこ行くんだよ!みーちゃん!」
その声を振り切りながら私はあのトイレに向かった。
いかがでしょうか?
思い出しながら書いたので不安です。
次回は未歩どうなるのか?
・・・・・
次回はもうひとつ書くのでお休みするかもしれません。
その際はよろしくお願いします。
今日はやつれた那祢でした。