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高梨ここあ魔族を追いかけます

「皆さん、口を塞いで下さい!」


毒ガスとの戦いは時間との勝負

私は口を塞ぐよう支持を出すと

二人の服の襟を掴ムと全速力で一階の店内へと駆け上がった

ペスコもラプターも私のスピードに付いてきている、流石です


「ぷはぁ・・・皆さん体に異常はありませんか!?」


毒ガスとは様々な種類がある

一番厄介なのがVXやサリン等の神経ガス

皮膚や目からもガスが入り影響を受けるので一番危険です


「はい、私は問題ありません」


「我は元々毒なんぞ効かんからのぉ」


私は肩を下ろした

事前にポイズンの魔道具を見ていたのに、警戒を忘れるなんて

私はともかくラプターやペスコに何かあったら正気ではいられません



「敵は・・・逃げられたようですね」


店内を見回すと既に夜なので静まっている

どうやら逃げられたよう

ラプターが私の前に跪く


「クッ、ここあ様私が不甲斐ないばかりに・・・

 私に如何様なる罰をお与え下さい」


ラプターも悔しそうだ

私はラプターの肩に手を当てる


「気にしないで下さい、それより追いますよ」


「ハッ、命に変えても!」


元気が出たようだ


「ペスコ、アルマーニさんとクエンさんを見ていて下さい

 私はラプターと一緒に追いかけます

 ラプター付いてきて下さい」


私は指示を飛ばすと、急いで裏手のドアから外に出た


「町中を走って逃げるのは無理、となると空ですね」


私とラプターは4階建てのアルマーニ商会の建物の屋上へと駆け上がった


「ここからなら、街を見渡せますね」


「ハッ、しかしこう暗くては私でも敵を確認できません」


現在の時刻は午後8時頃だ、外も真っ暗になっており

この時代の街の明かりでは無いのも同然だ

しかし問題はない


「いでよ、暗視スコープ付きアンチマテリアルライフルー!」


要するに対物ライフルである

バレットと呼ばれる有名なライフルである


「おお!流石ここあ様です!」


ラプターが羨望の眼差しでこちらを見てくる

絶対この子この武器などんなのか理解してないよね


「さて、逃しませんよ!」


私は銃を構えると360度グルグル回って相手を索敵する

すると建物の屋根を伝って走り回る人影が見える

そう、暗視スコープなので昼間のようにクッキリ見えるのだ

ビンゴです


「目標発見、ファイアです」


ドン!という爆発音が深夜のベルンの街に響き渡る

12.7mmという大口径の弾丸が無慈悲に魔族の元へと突き進む


すると遠くから「グア!」という声が聞こえ倒れ込む


「目標に命中、ラプター後は足で追いますよ!」


「承知しました、ここあ様」


私は武器をアイテムボックスに仕舞うとラプターと一緒に

屋根を伝って追いかける

銃の爆音を響かせ屋根の上を走る私達

街の人達は変な眼差しでこちらを見ている

しかし、今はそんな事を気にしてられない

500m程進むと先行していたラプターが辿り着いたようだ


「ここあ様、申し訳ありません逃げられたようです」


ラプターの目線の先には魔族の腕が落ちていた

どうやら、腕に命中したらしい

流石12.7mm凶悪ですね


「いえ、こうなると下に降りて人に紛れて逃げたかもしれません

 無理に追いかけると通行人を人質に取られる恐れがあります

 今回の追跡はここで諦めましょう」


「流石ここあ様、その神にも等しい叡智だけでなく愚民共にすら

 女神の様な慈愛を示されるとは

 このラプター、一生ここあ様に付いていきます」


このポンコツ最近段々病気が悪化していませんか?

そりゃ慕われてるのは嬉しいですが・・・


「はいはい、とりあえずラプター、ペスコ達の所に戻りますよ」


「あぁ、そんなここあ様軽い」


そんな軽口を言うラプターを余所に私はペスコ達の所へと向かった


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