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1 女王の誕生
―――プレーヌ・リュンヌ王宮 宵の間
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!」
何とも言い得ない音がし、最後はびちゃりという音をたてて倒れた。
「陛下!!」
突然響いた悲鳴を聞きつけてか、遅れて大臣たちがバタバタと入ってくる。
それを背中で感じながら、私は優雅に、そして出来得る限り高圧的に振り向く。
大臣たちの目に映るのは血だまりを囲む3人の男女と、その真ん中に捨て置かれた"王"と名乗っていた男の亡骸。
「この城に、国王と呼ばれた男はもう居らぬ。」
大臣たちの顔に浮かんだのは、驚愕。
「よって。妾に逆らう者は……………こうなる。」
私の合図に、傍らに立つ男の手が空を切る。
瞬間扉近くで青ざめていたメイドと伯爵の首が落ち、床で跳ねた。
その場を支配したのは―――――恐怖。
「これより、妾がこの国の王じゃ。」
さぁ、準備は整った。あとは……………………
――――ポラレス歴1683年、雷の月。
建国300年を誇るプレーヌ・リュンヌ王国に、王国史上初の女王が誕生した。




