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魔国の日常  作者: 盗賊
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「勇者ごめん」 騎士様のグダグダ謝罪

 こ、これは……騎Cがいいヒト、ですって!?

 ヤンデルから、ヤンデレにジョブチェンですか!?

騎「えー? そんなわけないじゃぁ~ん」

 !?

騎「え、何? ヤられたいのぉ? ちょうどここに切れ味よさげなナイフがぁ……」

 さ、さぁ、どうぞ! ぐだぐだ謝罪でぁ!?

騎「変なとこで噛まないでよ……」

「ごめん、勇者、大丈夫?」

「……」

「前、盗賊さんと約束したんだよ。勝負、なんか賭けた方が面白いじゃん、って」

「……」

「それで、盗賊さんが勝ったら、私を殺してって……」

「なんで……」

「……?」

「なんで盗賊はそんなこと……」

「足手まといにはなりたくないって言ってたよ?」

「足手まといなんかじゃ……」

「俺にもよくわかんないけどさ、戦えないようならダメなんだって」

「そんなわけ、無いのに……」

「そう……でも、少しわかるかもしれない。俺は、戦えないと生きていけないと思うから。戦うのが存在意義っての? ……まぁ、盗賊さんがどうだかは知らないけど」

「戦えなくても、盗賊が死ぬ必要なんてなかったのに……」

「……」

「……私が強かったら、こんなことにはならなかったのかな?」

「そんなこと関係ないと思うよ? 盗賊さんは、たぶん、無理するから。それで、きっと結末は変わらない」

「どうしてそんなことわかるんだ?」

「戦ったら、なんとなく。いつも自分より相手を優先するんだ……」

「……私の方がつきあい長いのに……」

「俺は騎士だからね。敵と味方見分けないといけないから、ある程度観察眼的なものもあると思ってるよ? ……というのもあるけど、最近はさ、守りの方でなんかしてくれてたみたいだから」

「……」

「勇者、あの、ごめんね?」

「なんで謝るんだ……」

「だって、俺が悪いみたいだし……」

「……謝られたら、責められないじゃないか。誰に当たればいいんだ……」

「……当たってもいいよ? どうせレベル三の勇者じゃ痛くもかゆくもないし……」

「……」

「じゃなくて、えっと……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「お前ら、いつまでも俺の天幕でうだうだしてんじゃねぇよ」いらっ

「「でも……」」

「でもじゃねぇ。はもってんじゃねぇ」いらいら

「「……」」

「よし、わかった。当たるならキノコに当たれ。そしてここは戦場だ。さっきもビィが言ってたが、前に進まないと、死んだやつにも悪いだろ」

「……」

「……」

「今んとこ俺らの中で死んだのはあいつだけだが、他にもギリギリの怪我してるやつだっているんだ。今まさに戦ってるやつもいる。そいつらにも悪いと思え」

「「……」」

「いちいち後ろ振り返ってもしょうがねぇだろ。全部後でまとめて振り返れ。うじうじしてる暇があんならさっさと終わらせて葬式でも盛大にあげてやろうぜ?」

「……わかった」

「よし、だったらビィのとこ行け。呼んでたからな」

「分かった」

 ばさばさ

「……へーかぁ」

「泣きそうな声出すな気色ワリィ」

「……酷いですぅ」

「お前も隊長だろ? いい加減復活しろ。少し休んでもいいが、沈んだ顔は見せるなよ」

「……大丈夫です。それくらい心得てますって」にこぉ

「だめだな。全然だめだ」

「エェ~?」しゅん

「そんなんじゃ簡単に腫れ物扱いされるな」

「……」

「部下一・二だけには心配かけんなよ? いつもお前に振り回されてんだからな?」

「分かってますぅ。てか、そんな部下のことまで心配なんて、へーかぁ、大丈夫ですぅ?」

「……危ないやつに心配されるほどじゃねぇよ」

「……危ないやつ?」自分指差し

「他に誰が?」

「酷いですぅ」

「別にヒドかねぇよ」

 ……

「……これからはぁ、へーかのために頑張ります」

「なんだいきなり気味ワリィ」

「……なんでまともなこと言うと引かれるんですかぁ?」

「いつもがいつもだからだろ」

「酷いですーーー」

「うるせぇ」

 ……

「……盗賊さん、最後まで笑ってたんですよ」

「そうか……」

「なんでなんでしょう……」

「さあな」

「俺にはわかりません」

「ああ」

「ゾクゾクの、快楽の絶頂での最期なら、笑っててもいいけど、なんで、あんなところでまで笑えるんですか?」

「それはわからないな。あいつにしか。ついでに言うと、お前の言ってるその死に方は色々まずい気がするぞ」

「そうですかぁ?」

「……もう、何も言うまい……」

「……」

「……」

「……勇者、大丈夫でしょうかぁ」

「さぁな、でも勇者単純だからだいじょうぶだろ」

「……大丈夫なんでしょうかぁ」

「……今のじゃ不満だったか? あ?」

「だめですよぉ、そんなんだからビィさんのキャラが崩れるんですぅ」

「そんなの俺のせいじゃねぇ。作者に言いやがれ」

 わ、私のせいじゃないですよ! ここには口の悪い人ばっかだから……

「おい、シリアス調だから出てきたくなかったんじゃなかったか?」

 はうあ!?

「……リアルでどんな叫びしてんだお前!!」

「はぁ、俺、少し休ませてもらいますぅ。明日から頑張りますからぁ」

「おう、お疲れ」

「失礼します」

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