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魔国の日常  作者: 盗賊
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88/130

ビィさんマジおこぉ

 作者が暴走した結果。

 被害者ビィ。

 あ、あるぇ~? って感じになっております。生温かく笑って許してください……

 魔王天幕

「ただいま戻りましたぁ~」

「え、騎C!? なんでそんなびしょびしょなんだ!?」

「いやぁ、帰ろうと思ったらすっごく暗くてぇ、足元見えずに川に落っこちちゃいました☆」

「大丈夫か!?」

「さっさと着替えねぇと!! 風邪ひいち……ま…………」

「モーブ? どうしました?」

「騎C、盗賊、は……?」

「えぇー? なんか仕事みたいだよぉ? どっか行っちゃった」

「あいつまたかよ……」

「捕まってたりしないよな?」

「その辺は大丈夫だと思いますよぉ。笑ってどっか行きましたからぁ」

「なんで……」

「モーブ?」

「どうした?」「どうしたのぉ?」

「なんで、そんな嘘つくんだ?」

「え?」

「嘘つくんじゃねぇよ!!」

 モーブが騎Cの胸倉をつかみあげる。

「盗賊が元気だったら、なんでお前からそんな血の匂いがするんだ!? お前の、剣から、盗賊の、血の匂いが!! たくさん!?」

「なんだって!?」「え!?」「なんですって!?」

「……狼の鼻なめちゃだめだねぇ。せっかく水浴びしてきたのに」

「騎C、どういうことだ!?」「血!?」

「……」

「何か答えろよ!!」ぐいっ

「……あぁ、盗賊さん? 死んだよ?」へらへら

「はぁ……!?」

「俺が殺した」無表情

 ……

「なんで、そんな……盗賊……」とさっ

「勇者!? 大丈夫か!?」

「ぅ……ぁ……」

「勇者!?」

「殺したって、何でだよ!! なんでそんなことしたんだよ!!」

「……別に? 殺すのに理由なんている?」

「な、ちゃんと答えろよ!!」

「モーブ、放しなさい」

 ビィ、モーブの肩引き。

「でもぉ!!」

「放しなさい。あなたは今興奮しています。それにまかせて何をするつもりですか?」

「……わかりました……」

 モーブがしぶしぶ引き下がる。

 ぱぁん!!

「「「「!?」」」」

 頬を押さえて尻もちをついている騎C。

 ショックから、新たなるショックのせいでそちらを凝視している勇者。

 勇者を心配、からの、今のでぎょっとしている魔王。

 近くで起きたことに頭がついていかず、あまりの衝撃に耳としっぽが出ているくらいポカーンとしているモーブ。

 手を振り上げて、そのまま振った形で固まっていたビィ。

 つまり、総合すると、ビィが騎Cの頬を思い切り平手打ちし、いつも冷静な感じのビィが、暴力をふるった光景と、その音にみんな驚いた、という状況。……すごい痛そうな音。

「ビィさ……」

「いい加減にしろよこの糞餓鬼が」

「!?」

「てめぇ一人だけの問題じゃねぇんだよ。冷静になりやがれ。この状況で、そのせいで何かあったらどうする気だ? てめぇだけで責任とれんのか? んなもん無理に決まってんだろ? へらへらしてねぇで、もっとちゃんと頭働かせやがれこの能筋バカが」氷の無表情

 ぽかーん……

 ビィ、手を前でそろえて、綺麗な立ち姿。

「……はぁ、まったく、もっと大人を頼りなさい。一人で暴走しても仕方ないでしょう。私はこの話の中で、味方で、一番の大人ですよ? ただ単に無駄に歳くったわけではないのです。相談してくれれば、少しくらいは力になれたと思うのですが」

「……」

 目が点……

『誰もツッコめるような状況じゃなさそうなので、私がツッコませていただきます。……ビィさんキャラ変わりすぎじゃありませんでしたぁ!?』

「私も、口の悪い魔王様に影響でも受けてしまったんでしょうかね……」

「え、俺のせい!?」

「冗談です」

「真顔で言うなよ!!」

「まぁ、私にも若いころがあったということですよ」

『だいぶ興味をそそられるお話で……』

「……ビィさん、俺……」

「ほら、立ちなさい? いつまでそこに座っているつもりですか?」

 手を差し伸べるビィ。

「……」

「まだ、何か?」

「でも、俺は、元からそういうやつだったし……」

「頭冷やしたりねぇなら、いつでも協力してやるが? この顔だけ能なし似非騎士が」ひやぁぁああああ

「だ、だいじょぶです、すみません!!」

 騎C、思わず正座。

「てか、本職の騎士です!! 似非じゃない!!」

「知ってますよそれくらい。暴走しなければある程度有能なのも」ぼそっ

「?」

「騎C、あとでお説教ですよ。覚悟しておいてくださいね?」にこぉ

「び、ビィさんがわら……」さぁ……

「とりあえず、盗賊の話はもういいです。失ったものはもう元には戻りません。その人のためにも前に進まなくてはなりません。いいですね?」

 ……

「いいですね? 特に勇者?」

「……え、あ、ああ……」

「勇者ぁ、しっかりしろ?」

「え、あ、ああ、そうか……?」

「……勇者、昨日のご飯いえるか?」

「おいしかったな……」

「……だめだ、微妙に話がかみ合ってねぇ」

「そうだそうだ」

「いや、お前が言うの!?」

「……はぁ、騎C、勇者何とかするように」

「え、俺ですか!?」

「もともとあなたの責任のようなものでしょう」

「……」

「まともになったら私の所へ来るように言ってください。話したいことがあります」

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