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8-4




ポツ─ポツ─



「雨…。

もしかして夕立…?」



後少しで家。


早く帰らないと、と思い走ろうとすると、後ろからガッと左腕を掴まれた。



「えっ…」



振り向くと、そこには会いたくない人が…



「隼人さん…っ!?」



息を切らした隼人さんがいた。



「見つけたっ…」



ゼェゼェと荒い呼吸を繰り返しながら、隼人さんの手は、しっかりとあたしの腕を掴んでいた。



「あっ……」



ダメ…。


隼人さんを見ちゃダメ…。


見たら涙が……。



「波瑠っ……、なんで…無視すんの…」


「………」


「俺…波瑠が、心配で…」



あれ…?


もしかして…。



「電話に…出てくれないからっ…、探し回って…」



もしかして…、今息を切らしているのは…あたしのため…!?



「えっ…あ、あのっ…」


「ねぇ…波瑠…」



次第に強くなる雨。



隼人さんの手は、さっきよりも力をなくしていた。


でもあたしは、その手を振りほどくことが出来なかった。



「隼人さっ…」


「お願い、波瑠」



え?


気がつけば、あたしは隼人さんによって抱きしめられていた。



「は、隼人さん…!?」


「お願いっ…、お願い、波瑠…!

お願いだから…俺の側から離れないでっ…」



あ…れ…?


この人は……ダレ?






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