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7-5




「…ん…、あっ…あたしまた寝て…」



うたた寝から起きて、ボーッとする。



濱野くんのことよりも、あたしには気になることがある。



それは『夢』──。



正確にいえば、夢で見る『あたしの記憶』。


近ごろ、夢を見る度思い出す。


7歳より前の記憶。



何で急に記憶が戻り始めたのかはわからない。


だけど、今はそれはどうでもいい。


問題は、記憶を思い出す度、動機がするということ。



思い出した記憶は、ほとんどが隼人さんとのこと。


そして、起きてから必ずと言っていいほど、キュンとしたりドキドキしたりする。



……病気?



もうすぐ夏休みが終わる。


そうしたら、沙柚に相談してみよう。



あたしは静かに決意して、少しだけ勉強をして寝た。




この時あたしは、お母さんたちの言った言葉をすっかり忘れていた。



『知らない。覚えてない』


『思い出さないほうがいいかもね』



その言葉が何を意味するのか、何も考えていなかったから。






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