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「松浦!」
学校が終わると、濱野くんが駆け寄ってきた。
バッと沙柚を見ると、両手でゴメン!とポーズをとって走っていく。
逃げたな…、と思いながら、濱野くんへ向き合う。
「なに?濱野くん」
「あのさ…、松浦って、杉山と別れたんだよな?」
「う…うん…」
「じゃあさ!
デートしよう!」
……はい?
あの…何かいろいろぶっ飛んでない…?
────…………
「……またか」
あの日、放課後にああ言われてからほぼ強制的にメアド交換をさせられたわけだけど…。
夏休みに入ったというのに、濱野くんから毎日毎日お誘いのメールがくる。
押しに負けて一度だけデートしたけど…。
何かこう……ピンとこなかった。
【ごめん。
土曜日は沙柚と遊ぶから無理】
もちろん嘘。
あの日、あの時、沙柚が必死で謝ってきた理由がわかった。
濱野くんがあたしに好意を持ってくれていることに、気づいてなかったわけではない。
でもまさか、ここまでしつこいとは思わなかった。
断ること30回。
ダメだ…。
頭痛くなってきた…。
あたしは、いつの間にか机に伏せて寝ていた。




