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6-3



「波瑠!

ペンギン見に行こ…」


「亮」



あたしは、覚悟を決めて亮を呼んだ。



「……なに?」



たぶん、あたしの言いたい事がわかるんだと思う。


亮の顔から笑顔が消えた。



「亮…。

もう止めようよ、こんなの…」


「………」


「もう…無理だよ…っ」



感情が高ぶって、ポロポロと涙が零れる。



「……もう、ダメ?」


「………」


「ホントに…もう、…無理?」



聞こえてきた亮の声は、震えていた。



「……ごめっ…なさい…。

ごめんなさい…ごめんなさい…」



泣きながら、ただ謝ることしかできないあたしに、亮は悲しい笑顔を浮かべた。



「謝るなよ、波瑠…。

俺が悪いんだから…」



あたしはぼやける目で、一生懸命亮を見た。



「あーあ。

もっと波瑠に構ってやってたら、何か変わったのかなー…」


「………」


「……なぁ、波瑠。

一つ聞いていいか?」


「…な、に…?」


「俺のこと、好きだった?

俺と付き合ってて…楽しかった?」



そういう亮の顔は、すべてを諦めたような、そんな表情をしていた。



あたしは、必死にしゃくりを抑え、声を絞り出す。



「好きっ…だったよ…。

亮と…付き合えて…、楽しかったよ…」



これは本音だ。



今はどうあれ、幸せだったことに違いはないのだから。






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