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 まくしたてるように言われ、きょとんとした顔で芹を一瞥し、たこ焼きを見つめた。

「オマケしてくれたからじゃないの」

 突然切り出された『好きな人』がいる宣言にそう思ったらしい。

 オマケしてくれるから、あのおばちゃん好きだな。朝比奈もそう思うだろう。

 軽いノリで同意を求められたのかと思ったのか。

 確かに二人前注文して、一人前はタダにしてくれた。お小遣いピンチの芹には毎度ありがたい好意だ。でも、一人前おごりの太っ腹は芹への応援の証であって、いつもはたこ焼き一個ぐらいのささやかさだ。

『グッドラック!芹くん』

 受け取るときに、大声で小さな励ましももらった。

 えびで鯛を釣るように好物でつりなさいと、妙な助言までされた。

 うれしいような、うれしくないような。気恥ずかしいながら芹は頷いたものの朝比奈を呼び出した理由はおばちゃんの期待と想像をみごとに裏切っていた。

 ただ、共通の友人である優と朝比奈の仲がギクシャクしてるようだったので話を聞こうと思っただけのこと。それがなぜこんなことになったのか。芹自身よくわからなかった。でも言いだした以上ひくこともできない。

 というよりも、引き際がわからなかった。

「お前。俺は史佳が好きだ」

 久々に名字以外でよばれたことにも気付かず、朝比奈はたこ焼きをまた一つお腹におさめた。

「知ってる」

 速答だった。

 知ってる…

「マジか!」

 ウソだろ…

 知ってたのか…

久しぶりになりました。これこそ僕がだしたかった芹くんの話です。ぜひぜひ読んでください。って、読んだあとか(笑)ちなみに史佳はふみかと読めたでしょうか?ん〜心配です。

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