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神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第0章~別れ~
9/37

不審感

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


今までの鬱陶しい雨は止み、久しぶりに外へと出た

そのまま父さんと母さんの家に向かった

二人に会うのも久しぶりだ


「父さん、母さん」

「シア、やっと来たのね」

「少し話があるんだ」

「?」


いつになく真剣な顔だ

どうしたのだろうか


「これを持ってゼギルさんの所に行ってくれない?」

「え?」


凄く真剣な顔だからもっと凄いことを言われると思ったのに

例えば弟か妹ができたーとか

ちなみにボクには双子の兄がいる

会ったことはないが


「それだけ?」

「そうだ、できるか?」

「うん、分かった」


よくわからないけど父さんたちのお願いだし、できるだけ頑張りたい

あまり手伝うことがないから嬉しい


「さぁ急いで」

「気をつけるんだぞ」

「う、うん」


どうしたのだろう

やっぱり少し変

不審に思いながらもゼギルさんの家に向かった


ゼギルさん

元は村の外の人

村の近くにあるリュヴァーチェの森

その奥に傷だらけで気絶しているのをボクが見つけた

浮遊魔法で体を浮かせ村に連れ帰るとその人間をもとの場所に戻せと言われた

が、当時生きていた村の長老がゼギルさんのことを知っていたらしく村に受け入れた

だが村に住ませるわけにはいかない

なので近くの山の上に家を建ててそこに住んでもらっている

今は村の人達もゼギルさんのことを信頼していて、ゼギルさんのところにいるときは特別に神子関係なく自由に過ごすことを許されている

村の人達だけが知っている裏ルートを使いゼギルさんの家に向かった


「ゼギルさん、シャルティアです」

「シャルか、どうぞ」

「失礼します」


銀髪にイエローベリルのような淡い金色の瞳

目つきは鋭く、一見怖そうなゼギルさんだが中身は優しい

ボクはすぐに懐いた


家に入れてもらい母さんに渡された籠を渡した

用は済んだので帰ろうと思ったが


「今日は(うち)に泊まりなさい」

「え、いいの?」

「ああ」


泊まれるなら泊まりたい

でも父さんと母さんに伝えないと

そう思って立ち上がるとゼギルさんが慌てて止めた

どうやらもう伝えているらしい

なんか今日は変なことが多いな

誕生日はとっくに過ぎたからサプライズってわけではないだろう


去年の誕生日はすごかった

村中がボクを祝ってくれた

プレゼントという文化はなかったが、その代わりにたくさん祝ってくれた

嬉しかったな〜


まぁそれはおいといて

両親もゼギルさんもなんか変だ

でも不審がっても答えはでない

このことは気にしないようにしよう

そうしてゼギルさん家のお泊りを楽しんだ


◇◆◇


畑仕事を手伝ったり、美味しいご飯を食べたり、山を散策したりとしていくうちに時間はあっという間に過ぎた

夜ゼギルさんがホットミルクをいれてくれた

ボクは飲んだふり()()をし、眠りにつくことにした


「ゼギルさん、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」


ボクはベットにもぐり込んだ

しばらくするとゼギルさんが寝室に来てちゃんとボクが眠っているかを確認し、ゼギルさんも眠りについた

ボクはそろ〜とベットから抜け出し浮遊魔法と風魔法をうまく扱い急いで村に帰った


(ゼギルさんごめんなさい)


やっぱり気になるのだ

ゼギルさんの行動を見ると不審感がつのるばかり

だってあのホットミルク


睡眠薬が入っていたから


なぜかは分からない

でもこんなことされたら気になりすぎる

急いで、急いで、魔力最大出力で飛んだ



さぁここで問題です

以前メアリーの楽園で様々な花を見かけましたよね?

その花々の花言葉は一体何でしょう


出てきた花

・黒薔薇       ・睡蓮

・黒百合       ・トリカブト

・オレンジ色の百合



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