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神秘の結晶〜世界最後の錬金術師〜  作者: 聖華
第1章〜出会い〜
37/37

式典と褒美

誤字・脱字などがありましたらお伝え下さい


扉がゆっくりと開くと共に多くの視線が降りかかった

気持ち悪い……

キラキラしたこの大広間は決して少なくはない人数の人間がいた

小規模だって聞いてたのになぁ……

その居心地が悪い広間の先には帝王様がいた

ボクは帝王様に向かってゆっくりと歩いた

視線や圧に耐えながら帝王様の前に行きカーテシーをして頭を下げた

後は帝王様の御言葉をもらうだけ

それで終わり


「此度は誠にご苦労であった。リステリア帝国皇帝として感謝する」

「有難き幸せ」

「褒美としてなにか一つ願いを叶えよう。なにがよい」

「……え?」


こんなこと聞かれる予定だった?

いや、なかったはずだ

褒美があるとは言っていたが今ここで聞かれる予定ではない

ボクの記憶力に間違いはない

チラッと帝王様を見るとニヤリと悪い顔をしていた

さては……図ったな

どうしようか…

ボク、褒美なんていらないんだけど

式典の後に褒美を聞かれたときはいらないって言うつもりだったのに

でも状況的に言わなきゃいけたいんだよなぁ

ここで断ったら敵を多くつくることになる

さてどうしよう…………あ!


「なんでもよろしいのですか?」

「あぁ、なんでもだ」

「陛下!!」

「よい、余が決めたことだ」


…これは

帝王様の勝手な独断だな

これで皇帝が務まるのか?

いや、この性格だからこそなのか??

まあいいや



「では、西の庭園の奥深くに森への小さな門がありますよね。その先のひらけたあの草原がある場所を頂けないでしょうか」

「ふむ、あの場所か……いいだろう。その場所をお前にやろう」

「ありがとうございます」


あ、帝王様の側近頭抱えてる

この人大変そうだな

人間族だけど可哀想に思えてくる……気がする


後はなにかよくわからないけど長々と話をされてやっと式典が終わった

ボクは広間から退場して部屋に戻ろうとしたら…


『後で来い』


っ!??

念話!???

頭に響く声は帝王様のものだった

というか帝王様念話使えたんだ


はぁ…部屋に戻りたい


気持ち早めに足を動かし帝王様の執務室に向かった



◇◆◇



「よく来たな、座れ」

「…失礼します」


ボクはドレスを邪魔だな、と思いながら座った


「似合っているな」

「全く嬉しくないですね、嫌がらせですか」

「ドレスは嫌いか?」

「嫌いです。こういうのを着るとまるで女のようではないですか」

「お前は女だろう?」

「まぁ………」


いや、ボク男だけど???

え、帝王様も女だって思ってたの?

てっきり帝王様はボクの性格のことわかってると思ってたのに…

なんで皆ボクのこと女だっていうかなぁ?

童顔だから?

いや、子供だから皆童顔か…

なら女顔?

うわ、やだな

あとは……名前?

シャルティアって完璧に女のコの名前だよね

それのせいもあるだろう

まぁボクはこの勘違いを訂正する気は今のところないけどね

女という性別は利用しやすい

生憎、女扱いは慣れている

………ドレスはいやだが


「女扱いはいやか?」

「まぁ…あまり好んではいませんね。でも大丈夫です」

「そうか…。今後はお前のことも配慮して服をつくらせよう」

「そうしてくれると有り難いです」

「それで、だ。本題に入る」


やっと本題

早く部屋に戻りたい


「お前はこれから錬金術師としての仕事が与えられるだろう」

「仕事、ですか」


おお!やっとか!


「まぁそこまで難しいことではない。魔法道具(マジックアイテム)の製作依頼や魔導師団での魔法の研究の手助けなどだ」

「承知いたしました」

「魔法道具を製作する際も研究の手伝いも殆どが魔導師団の本部ですることになるだろう」

「そ、そうですか…」


一人じゃないんだ……

見られながらじゃなきゃいいけど…


「直属の任命式は落ち着き次第しようと思う。話は以上だ。……そういえば、西の森の草原が欲しいと言っていたな。何をする気だ?」

「したいことがありまして」

「ほう、したいことか…それはお前の()()に関わることか?」

「さぁ、どうでしょう」

「まあよい。何かあればしらせろ」

「はい。失礼しました」


ボクは一度頭を下げ部屋を出た

それにしても…何をしたいかって?

そんなの一つに決まっている!

ふふ、明日からが楽しみだ







2週間ぶりの投稿です

最近忙しくて投稿する暇がなくて……



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