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最終問題児 ー神山シリーズ短編集ー  作者: タッセル


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7/19

正体と正体

「あれは、誰」


「通販部の上田じゃないか」

「ああ、本当だ」



緊急で、連絡が入った。


今、神山は襲撃犯グループのメンバーと一緒に、会社で張り込みをしている。


何故ってチームにいる以上、断れなくなってしまったからだ。


会社の金庫の地下室に近づいたものがいたらしい、という張り込みチームへの報告だった。


連絡を受けるために、"通信室b"と名札が付けられた部屋に入る。


部屋には、神山と赤井と、あとは他数名、倉庫部の本条も居た。


もう一つの通信室aにも、資材管理部の日比谷がいた。


「もしかして、上田は、金庫のお金を狙ってるのかな」

「多分、そう」


すると、急に通信室aの音声がonになった。


「あれは、倉庫部の本条だ。今から現場に向かう」



ええええ!


通信室bのメンバーは、思わず顔を見合わせる。


倉庫部の本条なら、今通信室bで一緒にいる。で、当の本人もびっくりして、こちらを見てきた。


「とりあえず、ここにいて防犯カメラをみていよう」


冷静な赤井の声に、はっとして、一同は、通信室bのモニターを見つめた。





「秘書課の瀬戸とは、俺のことだ」


「お前が...?」


「ずっと、瀬戸として、会社に貢献してきたがこれまでだ。俺は、独立する」


「何だって!?」


何が何やら。

通信室bのメンバーは、ふむふむ言いながら聞いていた。

わかってないのは、俺だけかと神山は思った。


「しょうがないですね」

神山は、本条にすら呆れられてしまった。





秘書課の瀬戸か。


秘書課については、社内で秘密になっていた。


確か、初代の担当者が黒木で、次に役員メンバーが勤めて。

人手が足りないからと、一時期、神山担当したこともあった。


その時、瀬戸なんとかという別の名刺を渡された。


通販部の上田が言っているのは、そのことじゃないだろうか。





そうこう考えているうちに、上田が案の定、金庫の金を持ち逃げした。


慌てて通販部にいたメンバーが部屋を飛び出すた。


神山は、留守番頼まれてその場で待機することになった。

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