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後悔しても、君が好き  作者: ぽてと。
5/5

休日のズレ

気づかないフリをしていた恋心が少しずつ形になっていく話です。

 駅前のカフェは、少しだけ人が多かった。ドアを開けると、コーヒーの匂いがふわっと広がる。

「あ、いたいた」

手を振りながら、テーブルに向かう。

「やっほー」

「じゃ、さっそくやりますか」

軽い挨拶のあと、机の上に問題集を広げて、筆箱を開ける。今日の予定はシンプルだった。私は友達の雨田 美奈と、カフェで勉強会をする約束をしていた。シャーペンの芯を出して、最初の問題に目を落とす。最初はちゃんと静かな時間だった。

 ページを何問か進めていくうちに、カフェの音が少しずつ背景に溶けていく。コーヒーを飲む人の音とか、遠くの笑い声とか。

「ふぅ……」

ストローをくわえながら、美奈が少しだけ体を伸ばした。そして、にやっと笑う。

「なんかさ、勉強だけじゃつまんないし」

その目が、ちょっとだけ楽しそうに細くなる。

「恋バナでもしようよ」

「えっ?」

シャーペンの動きが止まる。

思わず顔を上げると、美奈がじっとこっちを見ていた。

「その顔はさ、なんかあるでしょ」

「え、ないない」

慌てて笑ってみせる。

首も振るし、いつも通りのはずだった。

でも、自分でも分かるくらい、手の中が少し冷たかった。シャーペンの芯が、少しだけ紙に沈んだまま動かない。

「じゃあ先に美奈が言ってよ。好きな人のこととかさ」

私は軽く笑いながらそう言った。本当は、自分のことを話題に出されないようにするのに精一杯だった。

「えっ、まあいいよ」

美奈は一瞬だけ考えてから、あっさりうなずく。

ストローをくるっと回しながら、ぽつぽつと話し始めたのは、学校の先輩のことだった。

「でね、その先輩が私のヘアアレンジ見てさ、“可愛い”って言ってくれて!」

「まじで?!脈ありじゃん!」

気づけば澪も、いつも通りに盛り上がっていた。

でも、どこか心の奥が引っかかる。

こういうのが、恋なんだ

そう思った瞬間、少しだけ息が詰まった。

読んでくださりありがとうございます!!これからも頑張って書くので読んでくれると嬉しいです!!

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