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後悔しても、君が好き  作者: ぽてと。
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隣にいる理由

女の子同士の恋をテーマにした、少し切ない青春のお話です。

ゆっくりと変わっていく関係を描いています。

 放課後の教室は、いつも通りの空気だった。

窓から差し込む夕焼けと、どこか遠くで聞こえる部活の声。

何も変わらないはずなのに、

私だけが、少しだけこの場所に馴染めていない気がしていた。

「ねえ澪、聞いてよ」

名前を呼ばれて顔を上げると、白石紬がいつもみたいに笑っていた。

その笑顔に、どうしようもなく胸が苦しくなる。

この気持ちが、普通なのかどうかもわからないまま。

紬とは、中学に入ってすぐ仲良くなった。

同じ美術部で、同じ時間を過ごして、

気づけば、どこにいても隣にいるのが普通になっていた。

休み時間になれば、どっちからともなく話しかけて、

くだらないことで笑い合って。

美術部の帰りには、寄り道してコンビニに行くのも、いつもの流れだった。

「澪の描く絵、やっぱ好きだなあ」

そう言って、私のスケッチブックを覗き込む紬の横顔が、

少しだけ近くて、

そのたびに、なぜかうまく息ができなくなる。

でもその理由を、私はまだ知らなかった。

「あー、つっかれた!」

校門を出た途端、紬が軽く跳ねるように歩き出す。

「めっちゃ元気じゃん」

苦笑しながら、その後を追いかける。

こういうところ、本当に変わらないなと思う。

気づけば、足はいつものコンビニに向いていた。

「澪は今日はどれにする?」

「んー、今日は、いちごかな」

棚に並んだお菓子の中から一つ手に取る。

「いちごかぁー。いいねえ」

紬はチョコと抹茶を見比べて、少しだけ悩んでから、

「……決めた!」とチョコを取った。

「お会計しよー!」

「はーい」

そう返事をしながら、

私はそっと、いちごを棚に戻して、抹茶を手に取った。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

感想や評価をいただけるととても励みになります。

澪と紬のこれからを、ぜひ見届けてください。

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