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第1話:ステータスを確認したら微妙な感じでした。

女神に転移させられた先はどうやら城の中のようだ。

石造りの壁に数々の装飾品。赤い絨毯の先では、王冠を被った初老の男性と白いローブを着たポニーテールの若い女性が少年を見て目を丸くしている。その周りでは、鎧を着た数人の兵士達がざわついている。


「あれが女神様の神託にあった神の子か……何か冴えない顔じゃな」

「確かに……」


初老の男性の言葉に若い女性が頷いた。

小声で話しているがしっかりと少年の耳に届いている。

失礼な奴らだなとは思いつつも、まあ、文句を言っても仕方がないのでここは大人しく黙っていよう。


「あり得ん話しだとは思うが、もしかしたら、女神様が送る相手を間違えたとか……」

「……流石にそれは無いかとは思いますが……とにかく、女神様が送ってきた人物をこのまま放置しておくワケにも」

「うむ……そうじゃな。エリシアよ頼む」

「かしこまりました」


少年が2人の様子をじっと見ているとポニーテールの若い女性がこちらにやって来て跪いた。


「ようこそおいで下さいました。女神様から送られし神の子よ。私の名はエリシア。このアースガルド王国の神官を務めております」

「アースガルド王国?」

「はい。アースツーにある六大王国の1つでございます」

「へぇー、そっか」

「はい。それで、早速で悪いのですが、神の子さまのステータスを拝見したいと思うのですが宜しいでしょうか?」

「別に良いけどどうやるんだ?」

「頭の中でステータスオープン! と念じれば良いのです。こうように」


そう言ってエリシアは立ち上がると静かに目を閉じた。次の瞬間エリシアの前にパソコンのウィンドウ画面のようなモノが現れる。そこには次のようなことが書かれていた。


名前 エリシア=バートン

職業 神官

レベル20

HP108

MP238

力50

耐久力100

素早さ80

魔力286

【スキル】

神託 魔法攻撃力20%上昇 魔法治癒力20%上昇


「へぇー、なるほどなぁ」


異世界モノと言えばやっぱりステータス確認。これは外せない。自分が女神に頼んで作らせたシステムとはいえ、こうして目の前で見ると感慨深いモノがある。


「じゃあ、俺もやってみるか」


頭の中でステータスオープン! と念じてみる。すると、少年の前にもステータスウィンドウが現れた。

少年のステータスを見たエリシアが「これは……」と驚愕する。


名前 少年

職業 ???

レベル???

HP???

MP???

力???

耐久力???

素早さ???

魔力???

【スキル】

女神の祝福


「全てのステータスが謎に包まれている……一体どうしたら……」

「名前が少年って……」


困っているエリシアと一緒に少年も眉間に皺を寄せて呟いた。

確かに自分の外見は少年そのものだ。しかし、実際は無限とも思える悠久の時間を生きている。

無限にループする世界の中で何度も名前を変えて様々な惑星で生活していたこともある。そのせいで現在はもう本当の名前も忘れてしまった。

だからと言って名前が少年というのはかなり微妙な感じだ。


「……まあ、いっか」


とりあえずは、良い名前も思いつかないし悩んでいても仕方がない。少年は考えるのを放棄した。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何だか妙に清々しいばかりの始まりに、楽しみだわと思いつつも大笑いしつつ読ませていただきました。 これから面白くなる以外考えられません。 更新していただけたら、きっとどちらかの方向を拝みつつ心…
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