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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第三章 村かと思えば街だった
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第24話 お金ゲット


期待を裏切られて若干精神ダメージを受けた俺は、カウンターにある長椅子のような座席でルンナさんと並んで座って説明を聞いていた。


アルナさんはギルド長と話があるらしく、連れ立って何処かへ行ってしまった。


ラヴィネはルンナさんのすぐ側に座るとその身体を横たえてもたれかかり。

たちまち緊張していた顔が解れてふにゃっとした笑顔になると、ふわふわの毛並みを優しく撫で始めた。


ふふふ...ラヴィネの身体はもっふもふやぞ。


自分の家族である狼が人に愛されて嬉しい反面。俺以外の人に尻尾を振って耳を伏せられるとなんか切ない気持ちになる。


...成る程これがNTRか(違)



俺は腕の中のステラの毛並みに癒され、微妙に錯乱しながら受付嬢二人の話に耳を傾ける。


この街で狩人と名乗る為の、野外での活動の自己責任は当然ながら動植物の食物連鎖に則った、自然保護と狩りに関する決まりごとについての説明だった。


無闇矢鱈に獲物を狩らず、季節毎にある繁殖期では指定された動植物以外は採取禁止あるいは狩り厳禁。


──違反者は犯罪者として拘束。


悪質な者は厳しい罰と処分場合によっては殺しも止むなしとの事だった。

悪者退治専用の職員が居るとかで、ギルドは犯罪者に対して実に容赦の無いスタイルだ。


...故郷ではどうだったかな?

そも捕まったのは俺が病気を撒き散らしてるっていう濡れ衣だったしなあ。


一週間離れた距離の場所なだけでこんなに違うものか...凄く羨ましい。


あとアルナさんが言ってた蛇達を想像して恐る恐る訪ねてみたが、ミラージュボアはここ十年単位で滅多に狩られず素材が高騰していたとの事で、特に禁止指定もなくホッとした。


蛇ながらも知能が高く、姿を消して忍び寄って獲物を狩る。大木をへし折る巻き付きに鎧ごと平気で噛み砕く牙に麻痺毒。

おまけに素早く、美しいながらも堅牢な鱗を備えて水の魔法も使うという厄介な存在だとか。


...あんま硬いとは感じなかったんだが?


片手であっさり捕まえれたし、骨は簡単に砕けて投げたブロードソードは頭貫通してたしなあ...うーむ...。


しかし、高騰と聞いても蛇達があの世界にやって来て仲間になった以上...金は欲しいけどもう二度と狩りたくないなあ。


そもあの湖にはリンクスの親子が居るかもしれないし相当数のミラージュボアが居る...うっかり口にすれば、大量の行方不明者を出すことは想像に難くない。


受付嬢二人が俺の持つ大蛇の皮を目の当たりにして、何処で狩ったか興奮して聞いて来たが。

俺は偶然出会った事を強調し、言葉を濁して誤魔化した。

色目づかいもあって中々強敵だったものの受付嬢のうちの一人がなにかを察したのか、あまりしつこく聞いて来なかったのが幸いだった。


隣で眼鏡を光らせてる娘が居るので情報料がデートとかマジでやめてもらいたい。

ルンナさんが居なかったらわりとあっさりおちてたような気がする。


そも根っからの凡人が、練習や経験も無しに交渉や対話の席でいつまでも誤魔化しきれるとは思えないからな。

あとオークやゴブリンは問答無用で仕留める事と言われた。

肉と骨を持ってこいとも。


...この世界は俺の仲間に対してかなり辛辣のようだ。


まあ仲間以外の殺しに来るオークは流石に仕留めるしかないか。


でもゴブリンはしらない。


きっと別世界の有名なゴブリン殺しが根絶やしにする為に今日も活躍してくれるだろう。



一通りの説明が終わったあと、熊の買取とハイオークの魔石並びにミラージュボアの皮と魔石の買取になった所で。


アルナさんがギルド長を従えて戻ってきた。


熊の肝は錬金術師協会のものとなり、熊は肝以外の全てとハイオークの魔石はギルドに売りに出すがミラージュボアの皮と魔石もこれまた錬金術師協会で貰い受けるそうだ。


成る程これが所属というか専属になるという事なのか。

取得物の明確な権利を主張出来るって強いよな。

俺にはきっちり対価をくれるという事なので特に問題は無かった。


熊の肝は地球でも生薬や漢方として有名だ。

この世界では万能薬の材料の一つとされ、さらには傷薬の効能を高める役割も持っている。

その為割と高額で取引がなされるとか。

ミラージュボアは何に使うのかが想像出来ない。


財布やベルトぐらいしか思いつかない俺の想像力の無さよ。


熊の肝とミラージュボアの皮をもってかれた双子の受付嬢とギルド長の凄くがっかりした顔が忘れられない。


それでも魔石と肝抜きの熊だけで合計5枚の金貨を得る事が出来た。


ハイオークの魔石一個で銀貨3〜4枚ほどで、二週間かけてラヴィネが食べた魔石の数が多いだけに残念でならない。

...むしろ首領オークの魔石が一緒だったらと、余計なダメージが増えたような気がする。


熊の毛皮は傷が全く無くて、肉や骨その他内臓と合わせて金貨一枚と銀貨3枚になった。


銀貨10枚で金貨一枚となるらしく、ちなみに蛇は皮と魔石単品であっても金貨数枚以上は確定してるとの事だった。



しかしながら冬支度は間に合うだろうか。


...百匹に対して、物資が足りたらいいなあ。


此処まで読んで頂きありがとうございます!(´ω`)

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