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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第三章 村かと思えば街だった
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第20話 魔石(おやつ)の時間

起きたら夜でした(´ω`|||

すごくみじかめ


アルナさんとルンナさんの注文した料理。


マルムルクックの卵詰めとは、言うなれば地球のオムライスみたいなものだった。


西洋なのに米が一般的とはと思ったが此処は異世界だし地球の一般常識は通らない。


コメギと呼ばれる穀物から取れた実が、穀物として炊かれて出されたり。

俺がこうして食べてるパンのように粉になって焼かれたりと、幅広く利用されているのだとか。


街の前にある畑で育ててると聞いて、初めて目の当たりにした、あの稲穂の海原のような光景を思い出した。


しかし...


米と小麦でコメギ。


安直過ぎやしないか?と思わないでもないが、食材として優秀だし万能過ぎる。


パンはしっとりモチモチで、これも肉によく合った。

米と小麦がかけ合わさったものだからだろうか?

これは餅もあるかもしれない。


マルムルクックとは地面を走る鳥で、家畜として飼われており。

良く慶事や祝い事などで食肉や卵が料理に使われると、此方もアルナさんとルンナさんがわかりやすく教えてくれた。


ふわふわの黄金色の卵に包まれ。

調味料で色付けされた穀物と小さく切り刻んだ野菜に、香辛料の効いたクックの肉が湯気をたて...食欲を引き立てる香りを放つ。



『ちりんちりーん』


と、思ってたらアルナさんがベルを鳴らし、三人と二匹の飲み物と、俺にマルムルクックの卵詰めを注文した。



「坊主はもっとたくさん食いな。そんなんじゃ大きくなれないよ」



...解せぬ。


あ、マルムルクックは美味しかったです。でも大盛りはもう勘弁してください。




...


食後の飲み物は果実を絞ったものと、二匹には普通に水が与えられた。


ラヴィネが前足を椅子に掛けて立ち上がり。空いた席に置かれた鞄を鼻でつつく。


「わふっ!...わぅん!」


つついては鳴いて、鳴いてはつつく。

ステラが尻尾をもちあげ、タシタシと床を叩いた。


「?...ラヴィネちゃん?」

「おや、どうしたんだい?」


おっとっと、魔石の時間か...今日はまだ食べさせて無かったな。


「ああ、魔石が食べたいって...一緒に暮らしてからずっと、餌と一緒に出してるんですよ」

「ほっほ...あたしゃ魔獣使いに会った事は何回かあっても、こうして一緒に食事をとることなんて無かったからねえ」


ラヴィネを下がらせ、椅子から鞄を持ちあげる。


一緒に置かれて被せてあったマントから覗く、束ねた大蛇の皮を見てアルナさんが掠れた声で呟いた。


「ミラージュボア...」


ん?


俺は鞄から取り出した二つの魔石を、二匹にやろうとして。




──アルナさんに腕を掴まれた。

魔石を睨む瞳がめたくちゃ怖い。


「ハイオークの魔石...坊主、念のために聞いとくがこいつは何処で狩った?」


え?何?ハイオークって。



アイツら普通のオークじゃ無かったの?


風邪がしつこい。゜(゜´ω`゜)゜。

此処まで読んで頂きありがとうございます!

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