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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第三章 村かと思えば街だった
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第16話 街の中を歩こう



「やれやれ...あの娘も昔は随分大人しくて可愛かったのが、何処でどう間違えたんだろうねえ」


大人しい?アレが?


「あ、あはは...ココちゃんはい、一度決めたらと、止まらないから...」

「いやあ、俺初対面でいきなり斬りかかられたんですけどね」


ちねえええ!とか言われて襲われるとか前世でもない。


「ほっほ...お前さんならどうにでも出来たんじゃないのかい?まあクソ餓鬼が割って入ったとは思うがね」

「あはは...どうでしょうねえ」

「ふっ、とぼけおって」


クソ餓鬼とは多分アインさんの事だろうけど、二人はどんな関係があるのだろうか。


俺達は今、詰所を出て街の大通りを歩いている。


煉瓦に石と木材で出来た建物に囲まれ、綺麗に並べられた石畳で出来た道を見れば。


街の中は道行く人々の熱のような活気に溢れ、荷物を載せた馬車が大通りを行き来していた。

馬車にも種類があって地球の馬が引くのが大半だが中にはデカい鳥だったり、二足歩行ないし四足で走る恐竜のような存在だったりとバラバラだ。


さらには何か鉄で出来た人形のような馬が引いてるのもあった。


載せるものも様々で、馬車の荷台がスプリングのようにたわみながらも車輪は地面を捉えている。


...板バネは発明されているのだろうか?


昔の馬車は座席部を皮や紐などで吊って揺れを制御していた筈だ。

魔法的なものかあるいはただ機械技術か。


理屈は謎だけど...ううむ、ファンタジーだ。


道行く人の表情は明るく、皆それぞれ思い思いの場所へ向かって歩いている。


「まずは役所に向かうよ、ギルドもすぐ其処にあるからね」

「は、はい」「わふっ」「ぴゃぁ」


買い物かごのようなものを持った女性が多いところを見るに、家庭の食を預かる主婦達の買い物のようだ。


共働きではないのだろうか?


あたりを見回してるうちに肩を杖でトントンと叩かれた。


「ほらキョロキョロしてないでとっとといくよ」

「っと、はい!」


少し前...


詰所を出る前に、俺達は兵隊さんのうちの一人から呼び止められた。


飼っている動物あるいは魔獣の登録を役所とギルド二箇所で頼むという事で。門の受付で書類を受け取ったあと、バンダナのような色の付いた布を二つ手渡された。


どうやらこの世界では動物ないし魔獣に懐かれる性質の人がすごく極稀にいるらしい。

そう言った人達は魔獣使いと呼ばれ、餌の他にも魔石を与えて育てていくのだそうな。


人類史上初!なんてようなモノは大体どっかの誰かが成し得ていたり事例前例が山ほどあるものだ。


二匹に好かれたもどうやら特殊とはいえ、しっかりと前例があった。

ほんのちょっとガッカリだけど、この子達の安全がより一層保証されたようなものだ。


肩の上でしっかり捕まりながらうとうとし始めてるステラを撫でながら。

俺達は街の中心にあるというギルドと街役場を目指した。



...しかしラヴィネは兎も角ステラの登録本気でどうしよう。


ラヴィネは白雪狼って兵隊さんに言われてたからまあ大丈夫だろう。

幻獣リンクスまんまで登録する訳にもいくまい。


...此処はひとつ、山猫って事でどうにかなりませんかね?

俺は上手い誤魔化しかたを考えながら歩いて二人についていった。


日はまだ高く、正午の鐘も先。

ケセルナの街の一日はまだまだこれからのようだ。


(´ω`||咳と鼻水がやばいです。

此処まで読んで頂きありがとうございます!

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