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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第三章 村かと思えば街だった
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第6話 錬金術師の玉子

このお話は主人公から視点を変えてお送りします(´ω`)



「ま、待っ...」


私と同い年だろうと思われる男の子は、止める間もなく。薬草の入った籠を持って行ってしまった。


その首に、尻尾を巻き付けた猫ちゃんを肩に乗せて。


でもあの猫ちゃん凄く手がでかくて...それに模様まで付いてて、ちょっとおかしい。


「わふっ...!」


白い狼の子供...あの人がラヴィネと言ってた子が。お鍋の中を覗き込んで、みぞれのような氷を生み出した。


「わっ...」


人の滅多に来ない雪山に存在すると言われてる白雪狼。

自然の猛威たる吹雪や雪崩を巻き起こすと言われ、図鑑の挿絵でしか見たことのない本物の存在に、思わず感嘆のため息が漏れる。


「すごい...」

「わん!」


ラヴィネちゃんが私の方を振り向いて、吠えた。


あ、そっか...スカートを洗わなくちゃ。


あの人は私に気を使って、薬草を理由に遠ざかってくれたのだろう。

粗相をしてしまった事で濡れてしまった下着のとスカートが、今は冷たくてとても気持ち悪い。


私はベルトを外してスカートの留め具を外す。


うぅ...


ショートローブのお陰で、な、なんとか隠れているよね?


物凄く恥ずかしくて...でも、此処にはラヴィネちゃんしか居なくて。少しだけホッとする。


座って出してしまったことが幸いだった。

靴は無事で、被害は私のパンツとスカートだけで済んだ。


この際洗ってしまうのだから、スカートの端で濡れた足とデリケートな部分を拭う。


...うん


帰ったら、お風呂に入ろう。


水で満たされたお鍋に、渡された泡立実のうちの一つを端を石とナイフの柄で潰す。

粘り気のある汁を全部鍋に入った事を確認してからパンツとスカートを入れる。


ざぶざぶと動かすたびに泡立つお鍋の水。



はぁ...どうしてこうなんだろう。



近くに生えてた薬草はもう殆ど摂っちゃったから、少し遠くに来ただけなのに。


...でも。


あの人が居なかったら私、きっと死んじゃってた。



黒髪に黒い瞳の不思議な男の子。



礼儀正しくって、気遣いが出来て。

同じ年頃の男の子とは思えないくらい、優しくって。



...それに、物凄く...強い。


熊を殴って一撃でやっつけちゃう人を、私は知らない。


たったの一撃を振るうその姿が、物凄くかっこよくって。


...


でも、私は...きっと汚い女の子だって、思われてるだろうな。


...


...ううん、いいんだ。


私はひとりぼっちでも、いい。


でも...いつかきっと、おばあちゃんみたいな立派な一人前の、えらい錬金術師として生きていくんだ。



でも。


...でも、もしかしたら。



こんな私でも、お、お友だちになって...くれる、かな?


一方その頃(´ω`)


タリオン「お、薬草の上位互換見っけ」

ステラ「ぴゃあ...」

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