第8話 家族が増えました
前回までのあらすじ(´ω`)
認知を要求された
した
......
「くるるるるる...るるるるる...」
一定のリズムで、幻獣の子の喉からごろごろとまるでエンジンのような音が伝わる。
これが動画とかでよく聞く猫エンジンとかアイドリング音とか言われるやつか...。
あれから抱き上げた幻獣の子は、俺の肩に顎を乗せしっかりしがみ付いて離れなくなった。
呼び鳴きをやめ、さっきから喉をごろごろ...ぐーぐーと鳴らし続けている。
確か危険な状態とか喧嘩を避ける為にも鳴らされるというし。
不安のあまり鳴らし続ける事もあるのだろうか。
いや何でも地球の猫の知識を持って来るのは良くない。
何かにつけて持った先入観と知識で決めつけるのは良くない癖だ。
会ったばかりなのに、無条件で甘えたり信頼を寄せてくれる訳では無い。
これからは、一緒に暮らす家族だ。
なんとか不安や心細さを取り除いてやらないと。
俺は決意も新たに、肩にしがみ付くリンクスの子を出来るだけ優しく撫で続けた。
猫を撫でたのは、地球でどれくらい前のことだろう。
指の間を滑らかに滑る、その触り心地が素晴らしい。
ラヴィネのほわっとした感じとは違う魅力だ。
幻獣の子は撫でられるたびに身体の力を抜いて耳を伏せ、喉をますます鳴らし続けた。
長く太い尻尾は撫で続けてる手とは逆の手に巻きついてる。
ベタ慣れ...というわけではないよな?
それでも、なんだか口元が緩んでしまう。
ものすごくかわいい。
「ぐるるるる...」
一方こちら狼エンジン。
牙を剥き鼻に皺を寄せておられ、完全にお冠である。
野営場所を選定して、手頃な石の上に胡座をかく俺の側で。
ただじっと、ひたすら俺の手の動きを見ている。
俺の両手は幻獣の子を抱え、撫で続けている為塞がったままだ。
...わたくしとしましても。
えー...今の状況は如何ともし難く、大変恐縮ながら誠に遺憾であるt『ガブッ』いったあああ?!
おかんといかんを掛けた渾身のダジャレがっ!?
「ぴゃぁぁ...」
「ぅわぅるるる...」
撫でる手が止まって抗議の声を上げる黒の子と、撫でていた手を強めの甘噛みで引っ張る白の子。
ラヴィネは引っ張った手を、自分の頭を撫でられる場所に持っていって離した。
「きゅぅぅん」
「ぴゃあぁぁぉ!」
手が白い頭に乗って動くと、嬉しそうに目を細めて耳を伏せる。
一方で、喉のエンジン音を止め。抗議の声を上げ続ける幻獣の子。
.....
俺に、どうしろというのだ...。
手がもう一本欲しいたたた!?
尻尾!尻尾!なんか逆立って棘刺さってるから!
ラヴィネはお姉ちゃんなんだからちょっとの間我慢というかあとでちゃんと撫でるから!
頼むから二匹とも!
喧嘩をやーめーてー!
...
この日を境に。
俺の子育て(?)の難易度が加速的に跳ね上がったのは言うまでもなかった。
(´ω`)ノいつも読んで頂きありがとうございます
投稿も20をこえて続いており正直言って自分でも驚いてますw
初心者ゆえの至らなさが目立つかと思われますがこれからも応援宜しくお願いしますm(´ω`)m




