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第85話 戦況

第85話です。

楽しんでいってください!

 この日、駐屯地にいる団長は3名、副団長は2名。


1番隊隊長、『灰眠の王』ローラン・デュヴァル。

5番隊隊長、『紫電の騎姫』ヴェロニク・デュポン。

6番隊隊長、『天護』アルマン・クレールヴォワ。


5番隊副隊長、『金炎の暴走者』アレクサンドル・ド・ラロシュ。

6番隊副隊長、『麗剣の貴公子』ユーグ・ルフェーブル。


ローランは破壊音が鳴り響くと同時に、正門へ。

ヴェロニクとアルマンは、正門の次に破壊された中門へと途中で二手に分かれて向かっていた。




 ――正門付近。

そこでは、シャシャがカラスの姿で飛び回りながら光線を散弾銃のごとく打ち出していた。

地上にいる兵たちは、魔女の姿が見えず、困惑しながら光線をよけようと駆けまわっていた。

さらに、地上にはリリスの置き土産である『夢遊草』が一面に広がっている。

1分後には、大半の兵が地面に倒れ伏していた。


『こっちは大体終わったよー!』


シャシャが滞空しながら念話を送った瞬間、バンッと何かを打ち出す音が響いた。

とっさに翼を閉じ、急降下しながらシャシャは音の発生源に目を向ける。


あれ?

誰もいない?


そこには誰の姿もない。

しかし、再びバンッという音が響く。

今度は魔力を使い、急上昇しながらシャシャは自分に向かって飛んでくるもの――銃弾を避けた。


人間が使ってる銃って武器かな?

じゃあ、ずっとよけていればいいよね!


あまり、進展がないままさらに1分程度が経過した。

シャシャはしびれを切らし、魔法を使おうか悩み始めたとき、もう1人がその場に乱入してきた。


「ローレン、今はどういう状況?」


黒髪をぐっと縛り、彼女は大声でそう問いかけた。

その次の瞬間、彼女の隣にけだるげな男性が姿を現す。

彼は長い銃を抱え、背中にはさらに巨大な銃を背負っている。

腰にも小型銃が2,3本下げられていた。


あれは、『灰眠の王』と『紫電の騎姫』か・・・。

逃げ回ってたらいける、かなー?


シャシャがそんなことを考えながら飛び回っている間も、彼らは会話を続ける。


「カラスを撃墜させようとしてた。」


「なんでカラス!?」


ヴェロニクは思わずと言ったふうに横で銃を構えているローレンを振り向く。


「魔法を使っていた。」


「いや、そんなことあるわけが・・・まあいい。何をすればいい?」


思考を放棄して尋ねるヴェロニクにローレンはため息をつきながら答えた。


「そこらへんで寝てる兵をどこかに運んどいて。邪魔。」


ローレンは再び姿を消し、ヴェロニクはその二つ名のごとく、すさまじいスピードで鎧をまとった兵を担ぎ上げ、夢遊草のない建物の中に放り込んでいった。

文字通り、放り投げて。


そして、シャシャとローレンは再び鬼ごっこを開始したのだった。


『早く、リリス―!』




 ところ変わって中門。

そこは、氷の世界と化していた。

ラヴィはほうっと息を吐き、兵をかばって大盾を構えるきゃしゃな男へと視線を向ける。

彼の後ろだけは氷が存在せず、色が残っていた。


「あんたは、『天護の騎士』か。」


ラヴィは眼光鋭くアルマンとその背後へ視線を向ける。


「あたしがいる限り、誰も死なないし死なせない!」


アルマンはラヴィの言葉に反応を示さず、味方を安心させるようにそう言った。

ラヴィはすぐに魔法を使えるように魔力を練りながら構え、ふっと息を吐く。

アルマンは油断せずに大盾を構えなおし、口を開く。


「今ひいたら、深追いしないわよ?」


「何言ってんの。私だってここに立つ理由があるんだから。」


どこか軽い雰囲気がぐっと引き締まる。

ラヴィはさらに眼光を鋭く、アルマンをにらみつけた。


「・・・私も、ここを退くわけにはいかない。親友を裏切るわけにはいかない!」


次の瞬間、アルマンとその後ろに立つ兵に向かって魔法が放たれた。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

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