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「アイル、ブラッド見て!トマトが大きくなった。」
今日は、温室でたくさんの植物の世話をしていた。ステファニーは、学園で力の増減の方法を学んだお陰で、野菜が育つようになった。
ステファニーの野菜は、つける実の量はそこまで多くはないが、癒しの魔法が効いているのか、疲労回復に効果があるようだった。
「たくさんとれた野菜を料理長に持ってくから、二人はちょっと待っていて。エイミー、二人にお茶を。」
「かしこまりました。」
エイミーは、すぐにお茶の準備にとりかかった。
「わかったわ。」
「転ばないよう、気をつけて。」
ステファニーは、たくさんの野菜をかかえ、嬉しそうに温室を出ていった。
温室のテーブルで、アイリッシュとブラッドリーはステファニーの帰りを待っていた。
「ブラッド、このまま友達で本当にいいの?」
「友達になるのも、時間がかかったんだ。彼氏を目指すには、時間がかかるさ。でも、僕の気持ちはステフに伝わってると思う。」
そんなのんびりムードのブラッドリーにアイリッシュは爆弾を落とした。
「そういえば、この前、ステフがブラッドは友達と言うよりお兄ちゃんみたいだって言ってたわよ。ちなみに私はお姉ちゃん。」
「お兄ちゃん…。これもレベルアップだよね。」
「彼氏とは違う方向にね。」
落ち込むブラッドリーにチラッと視線を送ると、アイリッシュはお茶を飲んだ。
「最近、ステフすごいモテるのよ。本人は気がついてないけどね。ノロノロしてると誰かにとられちゃうわよ。」
「そんな…。」
ますます、ブラッドリーは落ち込んだ。
「最近、ステファニー様宛にプレゼントがたくさん届いております。セドリック様の検閲がありますのですべてがステファニー様の元に届いているわけではありませんが。」
エイミーの言葉に、ますますブラッドリーは落ち込んだ。
「おまたせしました。」
ステファニーが温室に戻ってきた。
「ブラッドどうしたの?」
テーブルに頭をついているブラッドリーを不思議に思って尋ねた。
「大丈夫よ。自分のおろかさを反省してるみたい。」
アイリッシュは、ブラッドリーの代わりに答えた。
「そんな。ブラッドはおろかじゃないわ。いつも、いろいろ私に教えてくれるじゃない。ブラッドリーはお兄様みたいに博識だし、優しいし。」
「ステフは、僕の事どう思ってる?」
ブラッドリーは、顔をあげるとステファニーに尋ねた。
「ブラッドの事?大好きよ。」
「本当に!」
「うん。ブラッドもアイルも大好き。」
ステファニーの言葉にブラッドリーはガクッと肩を落とした。
「まだまだね。」
アイリッシュの言葉に、ブラッドリーは決意をあらわにした。
「僕、頑張るよ。ステフの隣に立つのにふさわしい男になる。だから、いつか舞踏会でエスコートさせてくれる?」
「じゃあ、私もブラッドの横に立っても恥ずかしくないレディになれるよう頑張るわね。」
ステファニーは、笑顔を輝かせて答えた。すると、アイリッシュが何かに気がついた。
「ステフ、ちょっといいかしら。」
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