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今日は2話更新します。

ステファニーは、特に変わったことは本当にしていなかった。

庭師のシリルに教えてもらった通りに育てていただけだった。

しかし、ステファニーの育てた花はバラに限らず何か普通とは違った。花の色が鮮やかだったり、香りが違ったりとささやかな違いがあった。

「すごいわね。これなら、触っても怪我したりしないから、花をいけたり、人にあげたりするのにいいわね。」

「うん。メイドのみんなに喜ばれるの。」

ステファニーは嬉しそうに微笑んだ。

「ステフは植物を育てるのが上手なのね。ブラッドもそう思わない?」

アイリッシュはバラを持ったブラッドリーに話しかけた。しかし、ブラッドリーは何か考えているようだった。

「どうしたの、ブラッドリー?」

ステファニーは、不思議そうにブラッドの顔を見た。

「ステフ、野菜を作ってみたら?」

「え?野菜?」

ブラッドリーの言葉にステファニーとアイリッシュは驚いた。

「何年か前、台風や大雨で野菜や穀物が被害に遭って収穫量がすごい少なくて大変だったらしいんだ。だからもし、ステフが野菜を育てたらたくさん実をつけるようになるかもしれないと思って。」

「でも、野菜なんて作ったことないし。それに私がみんなの野菜を育てていくわけにはいかないし。」

「わかってる。でも、実がたくさん育った野菜の種なら、またたくさん実をつけるかもしれないだろう。そうしたら、多少台風とかの被害に遭っても一本から実がたくさんとれたら収穫も増えるんじゃないかと思って。」

ブラッドリーは、ステファニーの目を見て真剣な顔で話をした。

「確かに、一本の収穫量が増えればそれはあるかもしれませんわね。どうする、ステフ?」

アイリッシュはブラッドリーの提案に一理あると思った。

「試してみようよ。」

「わかったわ。庭師のシリルに聞いてみて、一番簡単な野菜で試してみましょう。でも、ちゃんと育たなくても怒らないでね。」

「本当に?ありがとう。僕もちゃんと手伝うから。」

「私もお手伝いしますわ。」

庭師のシリルに相談すると、ミニトマトがよいのではないかと苗をもらったきてくれた。

三人はミニトマトの苗を育て始めた。

しかしミニトマトの世話は、基本ステファニーが育てないと意味がないため、ブラッドリーとアイリッシュは他の花の世話を主に手伝った。

「ステファニー、どう?」

「すくすく育てるわよ。葉っぱもこんなに。」

ステファニーの育てたミニトマトの苗は順調に育っていた。葉っぱもイキイキしていて三人は花咲き、実が実るのがとても楽しみだった。

きっとたくさんの実をつけるとわくわくしていた。

少し置いてもう一つ更新します。

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