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愛する上司は罪深き転生者(冤罪だけど)  作者: 安藤昌益
今度こそ

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ただいま

「私は何を言いたいのだろうか?」

とベアトリーチェは一気に話してから思った。

 昔の2人に戻りたい、そう思ったからだ。だが急に、そのことに自信がなくなった。彼を自分のものにすればいい?それではともにいても愛は存在しないのか?彼を愛さない、愛することはないという前提で夫婦にでもなるのか?殺されて、彼が自分の呪縛から抜け出せなくなることを願っているのか?わからなくなった。

 その時、ロレンツィオは彼女の手首をつかんだ。強い力ではなかった。優しくつかんだという感じだった。

「私をおもいっきり凌辱して殺せ。」

と口にした。殺されて、全てを帳消しにしたくなった。


 ロレンツィオは迷っていた。彼に男としての欲望が働いていないわけではなかった。はっきりと、ベアトリーチェの体をそういうつねりで上から下まで嘗めまわすように見た自覚もあった。このまま服を切り裂いて全裸にして、この場で押し倒してという思いがこみ上げたのも事実だった。

 彼も分からなくなっていた。どうして彼女を連れてきてしまったのか?再会できてうれしかった。戻ってきた、一緒になったということで嬉しかった。その後、どうしようと思ったのか?彼女は自分を愛してはいない、愛することができないのではないか?そもそもそのつもりで来たわけではないのではないか?

 ずっと、彼女がいなくなって寂しかったし、虚しかった。自分がやったことでできた転生者の村、コロニーである、責任がある。その存続のためには、全力をつくさなければならない、その義務感から、ほとんど機械的に、彼の脳内、気持ちでは、日々を過ごしていた。何か、自分が自分でないような自分が動いているように思えてならなかった。ぼんやりしているように思えた。他からはわからなかった。


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