54、旅の目的
異世界でチート能力を授かった男のありふれた物語
休息を終えキシスに戻った俺達は旅を再開する
此処から先は寒冷地、馬車の車輪をソリに変え進む、この地方ではアイスバードと言う獣が出ると聞いている、飛べない鳥ペンギンと思っていたが、姿形はペンギンだが空から襲ってきた、思わぬ奇襲に対応が遅れ馬車を壊してしまった、転移で街に戻る事も考えたが、旅にトラブルはつきもの、トラブルを楽しんでこそ一流の旅行者、此処で修理してと思ったが修理に時間がかかってしまった
「マリー今日は、転移して戻るか?」
「このまま此処で野営しましょう、きっといい思い出になるから」
翌日目が覚めると馬車の外は雪景色だった、寒く無かったのは乱丸のモフモフのお陰
雪の中の街道はすれ違う人が少ない1日一組居るか居ないかだ、真っ白な世界を進んで行くと遠くに煙が見える、民家でもあるのか?と思い近づいて見るとお湯が噴き出していた、天然の温泉だ、川の傍に噴き出す温泉に最高の景色、土魔法で大きな浴槽を作り昼間から温泉に浸かる
「マリー気持ちいいなぁ」
「そうですね」
「此処に二、三日居ていいか?」
「私は構わないと言うか嬉しいけど、【六属性の刃】の情報はまだ何も、、、」
「そうだったな、、、でもこの温泉、気が済むまで浸からせてくれ」
「はい一緒にのんびりしましょう」
夕方食後に温泉に浸かる、マリーも一緒に浸かっていたが、遠くの山に沈む夕日を立ち上がって眺めている、逆光でオレンジ色の中にマリーの影が映る
「綺麗だ」
と思わず口にすると、マリーが近づき座っていた俺に被さり
「ありがとう」
と言ってキスをする、そして互いに抱きしめあった、その後どの位の時間そのままだったのか、その後どうなったのか、、、
結局三日間此処で過ごしてしまった、温泉の熱で暖かく居心地が良い
「よし出発するぞ!」
と馬車を走らせる、2時間程雪の中を進む
「今度の温泉も最高だなぁ〜」
「そうですね」
「雪だからしょうがないよなぁ」
「そう言う事にしときましょう」
此処でも二日滞在して
「よし!マリー行くぞ」
「はい」
次は斜面から湧き出る温泉を見つけた、斜面をくり抜き洞窟温泉にする
「此処は最高だなぁ〜風も防げるし、、、」
「クロコ大丈夫?調査は?」
「良いんだよ、急がなくて、誰も見てないし、、、この辺りは源泉が多いなぁ〜」
滝を観ながらの温泉、海を観ながらの温泉、湖を観ながらの温泉、多くの温泉を堪能した、街から街へ5日程度の距離を1ヶ月かけて移動した
この旅は俺の我儘、【六属性の刃】が見たい、勇者に会ってみたい、と言う事から始まったが、正直なところ今は旅を楽しむだけでいい、温泉は最高だった
体力 37110k
魔力 51530k
火・ファイヤ、ファイヤボール、ファイヤアロー、ファイヤウォール
水・ウォーター、ウォーターボール、ウォーターアロー、アイス、アイススピア、アイスウォール
土・ロックバレット、サンドウォール、グランドスピア、
風・ウィンドカッター、ウィンドウォール、サイクロン、インジェクション、エアーバレット
光・ヒール、エリアヒール、オートヒール、キュア、エリアキュア、オートキュア、ピュリフィケーション、サンクチュアリーサークル、ブレッシング、プロテクション、オートプロテクション、インビジブル、イカズチ
闇・ブラックホール、ダークフレイム、ダークバインド
無・鑑定・アイテムボックス、ブースト、グラビティ、テイム、ペットハウス、ムーブ、サーチ、スキルブレイク、エンドゥ、リモートイメージ
特・複写、最適化、リングス、マジックアーマー




